※振替日程や全ての部の試験実施日時を調査の上、全てのテスト終了後に配信しております。
コベツバでは、 2025年4月13日実施、第1回志望校判定サピックスオープンの平均点・算数解説・難易度・所感を公開中です。
受験生にとって初めての午前・午後通してのテストです。疲労が溜まるテストだとは思いますが、実際の入試での午前・午後入試の際のイメージを持てると良いですね。
技術(A)と思考力(B)を分けて測ることができるため、対策というよりも現状の把握と今後の過ごし方の指針になるテストになるでしょう。
状況の把握とそこから何をすべきかについては以下の記事をご覧ください。
▼4年〜5年の方はこちらへ【サピックス4年生・5年生】実力診断・志望校診断サピックスオープン(SO)の概観/平均点/分析/対策▼サピックスオープン解説はこちら(テストが近づけば、最新版の記事をご覧になれます)志望校診断サピ[…]
また、以下の記事では、6年生の前半の勉強法についてご紹介しております。ご参考いただければ幸いです。
今回は、学年の切り替わり時期ということで、「6年生前半戦の学び」というテーマでお話させて頂きます。何百人もの子供たちを見て来て思うことは、6年生の学びは、大きく前半戦と後半戦に分かれます。そして、前半戦でつまずいたまま、後半戦で仮[…]
こんにちは。前回の記事(【6年生前半戦】土台の完成度を上げ切る旅)に引き続きまして、今回はより具体的にサピックス生に向けた、6年生前半における具体的な算数の学びの優先順位について、お話させて頂きます。[sitecard subtit[…]
第1回志望校判定サピックスオープンの過去の平均点
過去3年間の4科目平均点は以下の通りです。満点が普段の倍(4科目1000点 / 算数300点)になっています。
平均点 | 偏差値60ライン(≒アルファクラス基準) | |
4科合計 | 494.0点(49.40%) | 606.5点(60.65%) |
算数 | 133.1点(44.37%) | 180.7点(60.23%) |
過去3年間の「A:技術」の平均点は以下の通りです(満点:4科目500点 / 算数150点)。
平均点 | 偏差値60ライン(≒アルファクラス基準) | |
4科合計 | 272.2点(54.44%) | 345.6点(69.12%) |
算数 | 78.8点(52.53%) | 108.3点(72.20%) |
過去3年間の「B:思考力」の平均点は以下の通りです(満点:4科目500点 / 算数150点)。
平均点 | 偏差値60ライン(≒アルファクラス基準) | |
4科合計 | 221.7点(44.34%) | 273.1点(54.62%) |
算数 | 54.2点(35.13%) | 75.7点(50.47%) |
<算数A>第1回志望校判定サピックスオープンの難易度・所感
6年生、第1回志望校判定サピックスオープン(SO)テストのAです。
全体感を見ていきますと、レベルAが105点、レベルBが45点と標準的な難易度セットとなりました。
過去の年度に比べるとおよそ1問分だけレベルAが少ないものの、ほぼ同等と言える難易度となりました。
当然ながら技術系中心ではあるものの、最後の大問6番の(1)(2)は読解・整理だけをほぼ要求するような問題が出題されてきたことと、大問5番・6番の論点が割合無を中心とした技術の問題であったことが印象的に感じました。
以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。
■2番(6):整数条件、最小比に直す、起点=分母のLCM○
整数条件を使用する場合は、まず最小の整数比に直した上で、①の範囲で確定させていくことで求めることができます。
■3番(3):平均の策
空気について注目することで、平均の策で一瞬で解ける面白い問題でした。
■5番:柱体の表面積、柱体の体積
柱体の表面積でたまに見かける応用問題でした。
このタイプの問題を経験してきたかどうかで左右されたのではないかと想像します。
■6番(3):セットのつるかめ
散発的に全国の難関校で出題があるセットのつるかめの典型的な問題でした。

<算数B>第1回志望校判定サピックスオープンの難易度・所感
6年生、第1回志望校判定サピックスオープン(SO)テストのBです。
全体感を見ていきますと、レベルAが30点、レベルBが90点、レベルCが30点と極めて高い難易度のセットとなりました。
過去の年度に比べるとおよそ10点分だけレベルAが少なく、レベルCが多くなっており、難易度が増した印象を持ちました。
当然ながら思考力問題中心ですが、大問2番に割合の平面図形を題材にした問題が出題されたことが特徴でした。
思考力については、中長期で訓練していくことで少しずつ磨いていくことが出来ます。コベツバweb授業の「思考力テスト講座」を使って毎週取り組んで年単位で鍛えていくことが良いでしょう。
この記事では、中学受験算数で大切になる「思考力」とは何か? 近年のトレンドと学校別の思考力のパターン、そしてその伸ばし方についてお話しいたします。時に、思考力は「地頭」とほぼ同一のものとして語られます。「思考力を伸ばす」と[…]
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
■1番(2)(3):試行検証、前の問題の利用、(2)①の利用、(1)(2)から規則の発見と利用
試行検証することから始まって、前の問題を利用して解いていくタイプの問題でした。
学校イメージとしては栄光学園で出題がありそうな問題でした。
最後の(3)はやや飛躍があり、難易度が高かったかと思います。
■2番(2)①(Ⅱ)(Ⅲ)②(3):作図、直角〇×、着眼点を探す
テーマは作図。
考えながら作図していくことで求めることができるので、やや技術系に近しい問題と言えます。
ただ、後半は着眼点を問いかける思考力要素の強い問題だったかと思います。
■3番(2)(3)(4):(1)②の利用、(3)までの過程を活用
典型的な誘導をテーマに設計された問題でした。
最初に全部書かせることに意味があるのではないかと考えた上で、利用する方法に気づくことができるかが問われました。
最後の(4)はもう一段階整理する必要があり、答えまでが遠い難問だったかと思います。

第1回志望校判定サピックスオープンの算数解説動画
今回の記事では、第1回志望校判定サピックスオープンの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、スタンバイ SAPIXメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、一部の解説動画はメンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。また、サピックステキスト解説と併せてご購入いただくこともできますし、このテスト解説だけをご購入いただくこともできます。(2026年受験組に限る)

今回の模試で注目すべき2題
その他の問題の解説
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また、コベツバでは、「中学受験算数で必要になる土台となる技術を体系的に復習したい」「(難関入試に必要とされる)思考力を伸ばしていきたい」というお子様に向けて、コベツバweb授業を配信しております。
ポイント別に分かれた教材・テストや、思考力を求められるテストを配信しており、ライバルとも切磋琢磨できるオンライン教材です。
利用学年や目的に合わせた学習コース診断もございますので、一度ご覧ください。