【3月組分けテスト対策配信中】サピックス組分けテストの難易度・傾向分析(平均点/偏差値60ライン)・対策

今回お話ししますサピックス3月組分けテストの概要・平均点・対策については、以下のラジオでもご紹介しておりますので、よろしければご視聴ください。

※新4年生のみにフォーカスした内容

◯サピックス組分けテスト対策配信のお知らせ◯

コベツバでは、新4年生から新6年生の「サピックステキスト解説・対策のStandBy」をご利用されるメンバー様に向けて組分け模擬試験2本(解説動画つき)を配信中です。

新5-6年生に向けては、得点が割れやすい大問2〜5番レベルの重要問題を全分野ピックアップしております。それぞれの問題がサピックスのどのNOに関連しているかの対応表もございますので、間違えた問題は、その問題だけではなく、テキストまで戻ってしっかり復習していただけます。

新4年生は完全に模擬試験形式ですが、得点率が高い傾向にある前半の大問は点数が割れやすい問題を集めています。

また、新5年生と新6年生に向けては、分野・単元別に効率的な復習を行いたい方向けには、「コベツバweb授業」「コベツバくん特訓」でも習った技術だけに絞って、難易度を選んで対策することができます。先ほどご紹介した模試と異なり分野とレベル別に習ったポイントを総ざらいできるので、より時間はかかるもののより高い効果が期待できる対策です。

コベツバを利用せず対策を行いたい方や、マンスリー偏差値45以下の方はこの記事で後でご紹介する対策法を参考にしてみてください。

◯解説速報配信のお知らせ◯

コベツバでは、4年〜6年生の3月組分けテストの解説速報・難易度・所感をテスト当日に配信致します。

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サピックス 組分けテストの平均点/コース基準まとめ

3月組分けテストの過去の平均点、偏差値60ラインは以下の通りです。

サピックス3月組分けテスト(過去6年間)の平均点

平均点得点率
6年生267.253.4%
5年生269.753.9%
4年生186.562.2%

サピックス3月組分けテスト(過去6年間)の偏差値60≒アルファクラス基準

偏差値60ライン得点率
6年生336.967.4%
5年生339.667.9%
4年生224.174.7%

新4年生

新4年生は通常のマンスリー確認テストの平均点(得点率65%)より少しだけ低い得点率で、毎年180点前後を推移しています。なお、少し前の1月組分けテスト(ここから入塾する人が多い)は2021-22年には6500人前後の受験人数となっておりましたが、2023年は6000人と2019年頃の水準に戻りました。

算数の平均点・偏差値60ラインについて知りたい方は以下の対策記事をご覧ください。

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新5年生

次に、新5年生ですが、4年生の一般的なマンスリーより範囲が広がることで、随分平均点が下がっています。尚、この先に控えている5年生マンスリーの平均点(280点〜310点程度)と比べても、平均点は低くなっています。

算数の平均点・偏差値60ラインについて知りたい方は以下の対策記事をご覧ください。

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新6年生

最後に新6年生ですが、260点台と5年生のマンスリーと比較すると低くなっております。毎年1月や3月組分けテストは、怒涛のように重要技術を習ってきた5年生後半での習得・定着度合いによって大きな差が出るテストで、問題自体は決して難しくはありませんが、平均点が下がる傾向にあります。2022年は280点を超え易化したように感じましたが、2023年の平均点は2021年と同等の水準に戻りました。

算数の平均点・偏差値60ラインについて知りたい方は以下の対策記事をご覧ください。

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サピックス 組分けテストの学年毎/範囲/難易度の詳細分析

まず、過去の組分けテストの分析を以下にまとめましたので、ご確認ください。

5年生の組分けテスト(ある年の過去問)の詳細分析

4-6年生の組分けテスト難易度別の配点率(2018年度実施の3回分)

サピックス 組分けテストの出題範囲

まず、組分けテストの出題分野は非常に網羅性が高く、ほぼ全分野に渡って出題されていることが窺えます。また、長期記憶を試すためでしょうか、5年生や6年生は直近に習ったものよりも半年以上前に習ったものが比較的多く出題されています。

組分けテストの難易度別得点

次に、問題を難易度別に

レベルA:基礎力トレーニングレベル
レベルB:デイリーサピックス★2個/デイリーサポートA-C類題レベル
レベルC:応用

と分類した際に、それぞれの得点率は、

▼レベルA:基礎力トレーニングレベル

4年生:63%
5年生:43%
6年生:59%

▼レベルB:デイリーサピックス★2個/デイリーサポートB-C類題レベル

4年生:23%
5年生:29%
6年生:29%

▼レベルC:応用(未習内容・既習内容でも応用にアレンジしたレベル)

4年生:13%
5年生:27%
6年生:12%

となります。

レベルA:基礎力トレーニングレベルで5-6割

まず、「レベルA:基礎力トレーニングレベル(=これまで習った技術の基本問題)」ですが、

大問1-3までの計算や1行題、あるいは大問4以降の(1)でレベルAの問題が出題されています。ここから窺えることは、「基礎力トレーニングレベル」で、十分に半分以上の得点が獲得できると言うことです。実際、平均点は約5割〜6割となっておりますので、デイリーサピックスの毎回の出題の基礎と言える問題さえ取ることができれば平均に到達することができると言えます。

ミス以外のポイントとしては、大問でもよく読めば(1)は簡単に解けるAレベルの問題も多いので、「どうせ無理だ」と諦めるのではなく、勇気を持って取り組んで、取りこぼしを防いてもらうことが重要になります。

レベルB:デイリーサピックス★2個/デイリーサポートB-Cの”類題”レベル

次に、多くのサピックス生が大きく力の差がつくポイントが、

レベルB:デイリーサピックス★2個/デイリーサポートB-C類題レベル(=これまで習った技術のやや応用問題)」となります。

AとBで7割5分から8割得点になりますので、ここの3割を取ることができるかで概ね勝負は決すると言えます。勿論、組分けは7割5分から8割得点できればα中位までは問題なく到達できる為です。

デイリーサピックス・デイリーサポートで習った論点について、文章や図形、聞かれ方が違った問題にも同じ論点を使って解答できるのかが問われます。ここで、問題そのものを暗記している場合、一気に点数を落としてしまいます。

デイリーチェック・マンスリーは、サピックス(SAPIX)のテキストそのままの数値替え問題が多い為、マンスリーが取れるのに、組分けが取れないお子様は、主にここのレベルB部分に課題があると言えます。約1年後に控える実際の中学入試でも、ほぼB部分で多くの学校の合否が分かれると言っても過言ではありませんので、非常に大事なポイントと言えます。

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レベルC:応用(未習内容・既習内容でも応用にアレンジしたレベル)

最後に、「C:応用」ですが、一口に応用と言っても、「①応用的な知識を必要とする問題」と、「②知識は不要ですが試行錯誤を繰り返して解答にたどり着く問題、いわゆる思考力問題」とがあります。Cの問題のおよそ半数ずつに分かれると言って良いでしょう。

受験校によりますが、C部分が必要な学校はそれぞれの特色に合わせて、①②の対策を行っていく必要があると言えます。ただし近年は、最難関は比重は違えど、つまり高度な技術・思考力ともに必要とされる学校が増えています。

以上が「組分けテストの分析」となります。

サピックス 組分けテストの対策

サピックス組分けテストの対策は行うべき?

組分けテストは「この半年〜1年、日々の勉強の積み重ねがしっかり定着しているのか」を確認する機会です。そのため、そもそも日々の勉強をしっかり身につけられていない場合、直前の付け焼き刃の対策では残念ですが大きな効果は期待できないでしょう。

『日々の勉強をしっかり身につけられている』

この基準は、デイリーチェック:平均8〜9割、マンスリー確認テスト:7割 = 算数100点程度(ミスが多いお子様でも6割 = 85点)を目安としましょう。


高すぎる目標と感じられる保護者様もおられるかと思いますが、これは決して高すぎる目標ではなく、適切な勉強法と努力で到達することができる得点だからです。

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それでもせっかくクラス昇降のあるテスト、何か対策に繋がることを少しでも、という気持ちは非常によくわかります。

せっかく何か対策をするのであれば、これを復習の機会として効果的に活用できるような情報をお伝えしていきます。

ただし、あくまでも、日々の学習を積み上げられているかが一番大切です。そもそもデイリーチェックが平均して6割に到達していないケースは、お子様の発達を教育の観点から考えた場合、組分けテストの対策は行うべきではないと考えます。今回の組分けの結果は一切気にせず、その学習時間を今週のデイリーチェック、今月(翌月)のマンスリー確認テストに全力投球して、着実に一歩一歩身につけていってほしいと思います。

付け焼き刃の対策よりも、まずは日々の学習を大切にすることが、長い目で見たときに大きな成果となってかえってきます。お子様にも保護者様の心配ごとは伝わるものですので、組分けで悪い結果が出ても落ち込まずに、毎週の学習と毎月のマンスリー(復習テスト)に目を向け、頑張っていくことが大切です。

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サピックス組分けテスト対策として効果的・効率的な勉強内容とは?(ご家庭主導で行う場合)

組分けテストはサピックスの既習範囲から出題されるため、直前に行う対策としては市販の教材を利用せずとも、サピックスの教材やサピックス学習範囲を踏まえた類題を復習することで十分です。(もちろん余力がある上位層は追加で参考書に手をつけても良いでしょう)

まだ習っているものが多くない新4年生については、最後に記載しております。

コベツバで配信している組分け対策を利用する場合

組分け前の時間がない人に向けて「1: 組分け対策模擬試験 2本」を2月3日朝6時に配信いたします。

また、さらに習った技術を網羅して対策したいもののテキスト全問をやり切る時間がない人に向けて「コベツバweb授業」から単元・技術・難易度を選んで特訓を作成できる「2: コベツバくん特訓」もございますので、さらに対策されたい方に向けてこちらについてもご説明いたします。

1:コベツバの組分け対策模擬試験

サピックステキスト解説・対策のスタンバイ(StandBy) for SAPIXで配信しています。

苦手分野・単元をあぶり出す模擬試験(2セット/解説つき)

こちらの模擬テストでは、実際のテスト形式で問題を解くことで、以下の3つを目的としております。

① 忘れていた技術や、身につきが甘かった技術を思い出す機会
② 苦手分野の把握
③ 定着の確認

特徴としては以下の4つになります。

1:ミスしない勝負の四則演算、難しすぎる大問はありません。「習った技術が定着してさえいれば解けるはずの問題」の組分け大問2-3番レベルの問題と、「習った技術を複雑な設定の中で想起し、適用できるか」が問われる大問4-5番レベルの問題を中心に構成しております。

2:出題範囲の分野を2分割して実施します。より手厚い対策となります。

3:それぞれの問題に対して、どのテキストのナンバーを復習すれば良いかを掲載しております。

4:答案をご提出いただくと、第1セット・第2セットそれぞれ、平均点、問題ごとの正答率、得点ランキングをご覧いただけるようになります。

しかし、模擬テストだけでそのポイントをテストでもできるお子様は少数でしょう。

実は、模擬テストで洗い出された忘れていたポイント(技術)や、その周辺の単元を復習することが最も大事なことになります。 模擬テストの1問でそのポイントが身につくお子様はあまり多くありませんし、「そのポイントだけ忘れていた」可能性よりも「その周辺のものも忘れている」可能性の方が高いからです。 時間がなければ、1つの分野でも良いので模擬テスト後にテキストの問題やコベツバweb授業内の「分野別教材(ポイント教材)」で、しっかり復習しておきましょう

付け焼き刃の対策で終わらず、長期的に有意義な勉強になるでしょう。

テスト後のアンケートでは他にも次のようなご感想をいただきました。

意外と忘れているものが多くてよい機会になりました。模擬テストの提出後、平均点や得点ランキングが見れてモチベーションに繋がったので、また取り組んでみたいです。

たまたま模擬テストで復習した内容が組分けテストで出題されて、正解できました!
制限時間があって本物のテストに似ていたので、取り組みやすかったです。

2:コベツバweb授業の「コベツバくん特訓」で苦手分野✖️習った技術だけにフォーカス

こちらは、コベツバweb授業の学習管理で提供している機能となります。

コベツバweb授業で提供している教材は、中学受験算数で必要になる技術を網羅した分野・レベル別教材です。ポイントベース(細かく丁寧な技術ベース)になっており、1技術ずつ、または単元まとめて、難易度を指定するとオリジナルの特訓を作ることができます。技術をサピックスで習ったものだけに絞る機能がございますので、苦手分野・単元を指定して特訓を作成することができます。

全ての技術を網羅的に復習しようと思うと、模擬試験よりも量は多くなりますが、苦手だと思う分野から順に習ったポイントが網羅して対策を行うことができるので、総復習としては適切です。全分野の復習ができなかったとしても、模擬試験で明らかになった苦手分野だけでも利用することで、短期的な対策ではなく、長期的な成績維持・アップにつながるでしょう。

以下のプレイリストでは、コベツバくん特訓を含めた、コベツバでの個別の学びの方法について説明しております。

正解すると、武器や経験値がもらえるシステムはうちの子にとてもあっていたのか、自分から進んで算数の勉強をするようになりました!勉強したいと思った単元で必要な武器が全てそろっているので、闇雲に問題を解かなくてもよくなりました。

事前にポイント動画(注:算数の技術の使い方を紹介する大切な動画)を見てから特訓に臨むことで良い復習になりました。苦手な問題は何回でも新しい問題で特訓を作り直せるので、算数の苦手を克服したいと思っている我が家にとってはピッタリの教材でした。

サピックス教材で組分け対策を行う場合

基礎〜標準的な問題が得点できるようなりたいのであれば、新5年生は4年生デイリーサピックスの「復習しよう」と「応用問題」、新6年生は5年生デイリーサポートのアプローチ編(応用レベルを除く)を使うことになります。

教材ではなく、デイリーチェック・マンスリーを利用するのはどうなの?

マンスリーやデイリーチェックのやり直しも方法の1つではありますが、論点に抜け漏れが出てしまう恐れがあります。ですから、教材の方がより効果のある対策になります。組分けまでに終わらなくても、(成績アップのためには、付け焼き刃の対策よりも意味がありますので)問題ありません。まずは苦手分野から初めて、全分野制覇は6年夏までを目標にして取り組んでも良いでしょう。

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テキストでは問題量が多いものの、1ポイント2問以上の手厚い演習を行うことができます。算数偏差値45以下の場合はこちらの方がしっかり記憶に焼き付いて、もう一度理解し直すことができると思います。そのような場合はテキストを利用して、苦手分野だけでも深くしっかり復習する方が良いと思います。お子様の性格に合わせてご利用ください。

テキストの復習をするなら、どのNOから復習すればよい?

新5年生:4年生の初めから最近習った範囲まで+頭脳トレーニングや入試問題に挑戦を含む
新6年生:5年生の夏期講習〜最近習ったものまでが最優先(一部例外あり)

それぞれの理由は以下の通りとなっています。

◯新5年生

新5年生は習っている技術の量がまだまだ多いとは言えないため、後半は思考力問題や未修得技術問題も出題されます。こういったテスト形式は新5年生組分けテスト以降はあまり見かけませんので、ほとんど最後の機会と言えるでしょう。

テキストの内容は押さえていることは当然として、計算が遅いお子様/正確性に課題があるお子様は基礎トレを利用して計算トレーニングを行いましょう。

◯新6年生

サピックスのカリキュラムの毎回のNoで習った内容を大きく分けると、「夏に割合と比が登場してから技術を更新・新しく習得した単元」と「割合に関わらずに低学年から積み上げてきた単元」の2つに分かれます。

組分けテストではその両方とも同じ程度出題されますので、双方の対策が欠かせません。

「割合と比を含むもの」はこの半年間で習ったものなので「まだ覚えているのでは?」と思われるかもしれませんが、この半年間あまりに急に新しいものを大量に習ったため整理できていないお子様が例年多い印象です。6年生以降さらにその上に積み上げる学習を行うことになりますので、優先的に復習を行いましょう。

具体的には、「夏に割合と比が登場してから技術を更新・新しく習得した単元」を多く含む最も効率のよいNOは「夏期講習のNO1から最近のもの」です。こちらをまずは復習していただければと思います。単元別に学習される方は「文章題(食塩・商売・相当算)」「速さ」「平面図形」「図形の移動」の4つが大きな単元になると考えて良いでしょう。

その上で、「低学年から積み上げてきた学習」である「数の性質(No3・No4・No6・春No1・夏No1)」「規則性(No13・夏No2)」「場合の数(No19)」「立体図形(夏No3)」「割合なしの文章題(No31・夏No8・春No2)」を復習しましょう。例外的に、4年生から登場のない「4年No25方陣算」と「4年No5植木算」は忘れやすくなっており、簡単な小問でも平均点が低いですから、苦手だった方は復習しておきましょう。

新5年生・新6年生で、サピックス組分けの難問に備えたい場合

新5年生であれば、「頭脳トレーニング」と「入試問題に挑戦」、コベツバのサピックス解説を利用されている方は「StandBy+(サピ単元に合わせて少し難易度の高い問題を集めたもの)」

新6年生であれば「思考力の養成、入試問題に挑戦」に取り組みましょう。ただし、新6年生はこういった難易度の出題は多くありませんし、もし次のステージに進みたい場合は、コベツバweb授業で未習も含めて土台を総固めできる分野別教材(ポイント教材)を利用しましょう。

新4年生サピックス組分けテストに向けて

3月組分けテスト対策として、『コベツバのスタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)』にて本番と似た形式での模擬テスト(解説動画つき)を配信中です。

実は、4年生の組分けテスト(特に1・3月)はあまりにも習っている技術が少ないため、計算や簡単な技術が全体の4割、残り6割が思考力という構成になっており、対策は困難を極めます。

なお、1年後の5年生からの組分けテストはこれまで習った多くの技術からの出題が8割、残り2割が思考力と言う構成で、これまでの学習内容の定着を測ることができるテストになります。

ですから1月と3月の新4年生組分け対策は以下の効果を得られる模擬試験を配信しております。

効果1:まずは制限時間つきの実力テスト形式に慣れ、「制限時間の中で得点をとりきる意識」をもつこと。
効果2:過去の4年生1月・3月組分けテストで「狙われやすく・正答率が少し低めにでる」計算や技術をご紹介すること。
効果3:思考力問題では「難関校・最難関校好みで、4年生から触れて学びになる算数の思考回路」をご紹介すること。

※どの問題もサピックスが出題しても全く不思議ではない問題ですが、山を張った対策は意味がありませんから、テストをきっかけとした学びの機会の1つとしての提供であることをご了承ください。

以下のコベツバradioも参考にしていただけましたら幸いです。

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