デイリーチェックの学習・管理方法詳細

デイリーチェックの目的・分析・対策で記載させて頂きましたが、それだけですと実際にどうやればいいか分からないかと思いますので、今回の記事では、デイリーチェックに向けて、基礎力トレーニングならびにデイリーサピックスの使い方についても触れながら、具体的な学習方法に落とし込んで理解頂ける内容を記載させて頂きます。ご参考になれば幸いです。

前回の記事記事

サピックスにて実施される「デイリーチェック」は、「クラス昇降」に無関係な為、軽視されがちではあります。しかし、一週間という狭い範囲で学習して定着を促していくものとなりますので、結果として「マンスリー確認テスト」の結果にも[…]

コベツバradioでも、この記事にもどついて学年別の週単位の学習について話しています!(4年も配信予定)

デイリーチェックに向けた「基礎力トレーニング」の学習・管理方法の詳細

「基礎力トレーニング」は、「デイリーチェック」テストにおいて、(1)-(4)の計算問題は、「数値を替えた問題」で出題され、(5)-(10)の小問は、ある回の「数値そのまま」で出題されています。

前提として、「毎日やる」ということはあくまでも学習の手段でしかなく、本人の効率的な成長の為には毎日1ページ行うことが必ずしも重要ではない、ということは認識しておいてください。
※但し、数日に分けつつも、デイリーチェック までには範囲の全小問をこなしておくことは、量的にも重要です。速く正確に計算及び基礎レベルの小問を正答する力は、入試でも6年生以降でも必須だからです。

まず、現在の範囲にある1ページ10問を解きます。

▼:「基礎力トレーニング」 (1)-(4)計算問題

間違えた問題は、「なぜミスをしたのか」の確認を行い、 計算時に「どこに気をつければ同じミスをしないのか」を本人に考えてもらい書かせます。 次に、間違えた同じ問題の解き直しと、そのまま続けて間違った同じ小問番号の次のページと次の次のページの問題(数値替え)を2問解き、 ミスなく正答できるかの確認を行います。

図1

人間のミスは「行動習慣の型」として存在してしまっているケースがありますので、 その「適切でない行動習慣の型」を変更させることを目的とします。 再度、ミスしてしまった場合は、再度同じことを繰り返し、 無事に2問続けて正答できるまで次のページの同じ小問番号の問題を解いていきます。 ミスなく正答することが連続できていて、初めて「適切でない行動習慣の型が修正された」と確認できる為です。

▼:「基礎力トレーニング」 (5)-(10)少し前の復習

少し前の単元の論点を扱った小問で構成されており、どの単元の論点かは1ページ目の目次部分に記載がされている小問です。 ここでは、「1分以内に正答できなかった問題」と、「間違った問題」とをマークします。「1分以内に正答できなかった問題」は、再度冊子の後ろに記載されている解答ページのシンプルな解法を見て、解き方の確認を行なって頂きます。「間違った問題」については、再度裏のシンプルな解法を見て、解き方の確認を行なって頂きます。 それでもお子様本人が納得感がない様子であれば、デイリーサピックスの当該単元に戻り、問題のより丁寧な解法を確認して納得できる状態を作ります。(ここでは)

「1分以内に正答できなかった問題」、「間違った問題」共に再度同じ問題を解き直すと共に、そのまま続けて同じ小問番号の次のページと次の次ページの問題(数値替え)を2問解き、 1分以内に正答できているかを確認します。

ここまでのセットが、「基礎力トレーニング」の学習方法詳細です。

続いて、翌日以降も同じことを行なっていきますが、繰り返すにつれてかかる時間は減少していくかと思います。また、デイリーチェックの前日までには、範囲の全問題を網羅して頂くことが必要です。 計算や小問をミスなく短時間で解く能力を養成する必要がある為です。

2: 「デイリー教材(デイリーサポート /デイリーサピックス)」の学習・管理方法の詳細

テキストの優先順位(6年生)

テキストの優先順位(5年生)

テキストの優先順位(4年生)

▼:授業の翌日か翌々日

「デイリーサポート (5-6年メイン教材)」の応用以外(アプローチ発展以外とA-C)と、「デイリーサピックス(4年メイン教材)」の★2個までの問題は、「デイリーチェック」テストにおいて「数値替え」で、出題されております。

使い方としてはまず、授業の翌日か翌々日に「デイリー教材」に取り組みます。
※授業の翌日か翌々日に行って頂く理由は、習いたての記憶が確かな状態で再学習を行う方が、効率的だからです。

  • 6年生は、不安・新規論点のアプローチ→実戦編
  • 5年生は、アプローチ編(算数がある程度得意・授業でアプローチを使い理解できた場合は確認編)
  • 4年生は、「練習しよう!」全問(できれば応用問題系まで)と可能ならステップA-Cも

その際に以下の記号を振って頂きます。

◎:「正解し、数ヶ月後でも絶対に大丈夫と言い切れる問題」
◯:「正解したけど、もう一度見直しておかないと、しばらくしたら忘れそうな問題」
△:「正解したものの、解き方に不安が残るor時間がかかった(3分以上かかった)問題」
×:「不正解or途中で諦めた問題」

※「時間がかかった」の基準ですが、学年や問題難易度、計算能力により異なります。「スラスラ解いている」という主観で判断できれば良いですが、コベツバ解説利用者は話しながら行われるコベツバ解説の長さよりかかっていたら「時間がかかっている」と思った方が良さそうです。これは技術的な問題において言えることで、息を吸って吐くかのようにスラスラ解けるレベルを目指して欲しいです。しかし、思考力問題は時間がかかっても構いません。

△と×は、すぐに解答・解説や、授業用のノート・コベツバ解説の利用者はポイント動画や解説動画を見直して理解してもらいます。


次に、△や×をつけた問題を改めてさせてみて、解説動画や授業ノートのやり方で解けるか確認します。
そのまま、類題を連続してさせてみて、 同じやり方で時間をかけずに正解できるかどうかを確認します。

類題として適切なものは?

4年生:コベツバ類題、練習しよう⇄ステップA-C
5年生:コベツバ類題、アプローチ⇄確認編・実戦編・デイリーサピックス
6年生:コベツバ類題、アプローチ⇄確認編・実戦編・デイリーサピックス

コベツバの類題とは?

数値替えではなく、同一ポイントを別の見た目で解くことができる類題です。理解が深まる上、やり方をなんとなく覚えただけでスルーしてしまうことを防ぎます。典型題はできるが、少しひねられるとできなくなるタイプの方にはぴったりです。
サピックスのテキストは数値替え類題が豊富であるため、数値替えも怪しいような苦手ポイントの場合は、サピックスのテキストの類題から取り組んだ方がハードルは低いでしょう。


類題で再度間違えた場合、解説動画・テキスト解説や授業用ノートに戻って、正解するまで続けます。

ポイント動画はどのタイミングで視聴する?コベツバ利用者)

授業前、授業後問題を解く前、△か×の問題だけ、など様々な使い方があります。

授業前の視聴は、
・授業の展開が早く、ついていけないお子様(算数苦手だけどやる気満々)
・ポイントを知った状態で授業の問題に挑んで試してみたい方(算数得意系)
・(特に6年後期は)1からの説明が少ないので、先に苦手を潰してから望みたい方
に向いています。
テキストの解説はありませんが、類題はありますので、ポイントと類題を授業前に準備しておき、授業についていけるように、とされているご家庭もいらっしゃいます。

もちろん授業で新しい技術に出会う驚きは素晴らしいものですから大切にしてもらいたいと思います。

一方で、算数が大好きで自然と先取りしてるご家庭が多い上位帯ではどうしても進度が早かったり、全てのポイントを解説する時間を取れない6年後半など、様々な事情があるかと思います。ご家庭の事情やお子様の性格に合わせて選んでいただければと思います。

授業後の視聴の場合、問題を解く前にポイントを知っていると、「ウンウン」と悩むことが減るのでおすすめです。

「やはり一度は自分で解いてからじゃないと納得できない!」というタイプや「本当にわからない、時間がかかったものだけ」というタイプは問題を解いてからポイント→解説という順番が良いでしょう。

お子様の学力や性格に合わせて、アレンジしていただければと思います。

4年、5年、6年と知ってるポイントが増えていくことが学習の短縮化につながります。なぜなら、知っていてよく理解してるポイントであれば、間違えた問題だとしても「あ!このポイントか!」とつながる事によって、理解ややり直しのスピードが上がって来るからです。

いずれにせよ、せっかくコベツバを利用していただいてるメンバー様には是非ポイントを活用していただきたいです。

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『間違えた直後に類題は実現難易度が低い!』(選ぶのも取り組んでもらうのも)という方へ

頑張っているのに算数が得点できない(偏差値50を切るか、45を切るレベル)になると、間違えた問題の直後に、同じ論点(ポイント)の問題を焼き付けることで理解でき、記憶に残りやすくなります。

しかしそうも言っていられない場合は、類題はある程度テキストに取り組んだ後か翌日に(できるだけ忘れないうちに早めに)でも効果がゼロになるわけではありません。

また、コベツバ利用者であれば「授業形式で学ぶ」を利用していただくことで、自動でポイント→解説→類題という流れになっておりますので、こちらでも大丈夫でしょう。

ここまでが、「授業の翌日か翌々日」に行うことです。

▼:デイリーチェックの前日か前々日

最後に、「デイリーチェックの前日か前々日」に、初めに◯△×をつけた小問を再度解き直します。

ここでも同じく、△と×の記号を振り、△×の問題についてはその問題の解き直しと類題を解き直すことで、デイリーチェックの直前時期として論点を固めて、 送り出せる状態を作り出します。

また、全体でテキストを2周回す仕組みになっていますが、得点を取るために3周・4周回すことが必要なお子様もおられます。 2周では得点が出ない場合、「授業の翌日or翌々日」から「デリチェの前日or前々日」の前に、◯△×の問題をクリーニングする機会をとっても良いでしょう。 但し、得点を取るために必要な繰り返しの回数を減らしていき、2周で得点できる状態を作ることを目指して欲しいです。 その理由は、高学年になり学習量が更に増加した際に、回らなくなってしまう為です。 得点を取るのに必要な学習回数自体は少ない方が良いということです。

ここまでのセットが、「デイリー教材(デイリーサピックス/サポート)」の学習・管理方法の詳細です。


以上がデイリーチェックの対策となります。

デイリーチェックは、あくまでも一週間単位で論点を身につけていってもらうものになり、全く疎かにすることはできません。そして、毎週毎週繰り返していくものですから、「一週間の学習習慣に落とし込む」ことが何よりも重要になってきます。 この記事を参考にしながら、いち早く安定的に高得点が取れる状態を作って頂ければ幸いです。

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