筑波大学附属駒場中学の算数 2019年入試問題(過去問)の動画解説と来年度に向けた対策

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by 村中  公開: 更新:

ここでは、2019年に行われた筑駒の入試問題(過去問)の傾向を分析し、来年以降の志望者に向けた対策の大まかな方向性を示していくことで、第一志望のお子様・保護者様が適切に対策の方向性を理解できるようにして頂くことを目的にしております。

本日実施された筑駒の問題です。

問題PDF

 

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1: 筑波大学附属駒場中学校の入試(過去問)の全体感

まずは、2019年の筑駒で出題された算数入試問題(過去問)の分析表をご確認ください。

2019年筑波大学附属駒場中の分析 2019年筑波大学附属駒場中の難易度別配点

Aの部分で6割弱と非常に大きく、ここは筑駒受験であればほぼ全員がもれなく得点してきたと思われます。結局、合格ラインを決めることになったのはそこも数少ないB部分だと想定しますので、差がつきにくく1問・2問の違いの差の子供たちが続出するテストとなりました。

従って、B部分の取りこぼしをいかに最小限で抑えることができるのかが、完全に勝敗を分けることになっただろうと推測します。ただ、そのB問題も「一筆書きに一本の道を追加することと同じことに気付けるかどうかが問われた2番(2)」、「スタート戻りセット×ダイヤグラムで煩雑な内訳の詳細を書く3番(2)」、「頂点Bの軌跡が三角形の外を回ることに気付けるか×緻密な計算が要求される4番(3)」と、Bとは言えなかなか正解まで到達できない問題になっていた為、確かに出来た子供たちと出来なかった子供たちには差はあった、と言える内容でした。

テーマとしては、「規則性」「場合の数」「点の移動」「図形の移動」という筑駒頻出テーマであり、例年通りでした。

 

その上で、2019年筑駒の入試で要求されたことは、

1: 「知識や技術の何を使うかを判断し、応用する力」
2: 「緻密性」

の2点に尽きるかと思います。

1: 「知識や技術の何を使うかを判断し、応用する力」

「一筆書きの法則」も、「双方がスタートに戻って周期を繰り返す×ダイヤグラム」も、筑駒受験生であれば多くの子供たちが知っていただろうと思います。ただ、問題文の内容から判断して、適切に技術を取り出して、応用して使うところまで行くまでが難しい内容だったと認識しています。

どう応用して解くのか、を誰かに言われれば「ああ、それで解けばいいのか」と分かるものの、言われなければ気付かない。そういう経験はほとんどの子供たちが経験してきたことではありますが、今回の筑駒の内容もそういった結果になりました。

技術やテクニックの理解を深くまで行っておき、それを実際の入試本番で自分の手と頭で応用できるかが問われた内容でした。

2: 「緻密性」

2番の重複したケースを消すこと、3番(2)(3)のダイヤグラム、4番(3)の点Bの外回りと煩雑な計算、と注意深さと緻密な操作・計算の双方が要求されていました。例え問題の本質が捉えることが出来ていても、緻密性不足で足元を救われた子供たちも非常に多かったのではないか、と想像します。

 

2: 2019年筑波大学附属駒場中学校入試(過去問)算数問題ごとの解説動画

大問1番:

1番(1)(2)

1番(3)

大問2番:

2番(1)

2番(2)

2番(3)

大問3番:

3番(1)

3番(2)

3番(3)

大問4番:

4番(1)

4番(2)

4番(3)

3: 筑波大学附属駒場中学校の志望者に向けた入試対策の方向性

1: 「知識や技術の何を使うかを判断し、応用する力」

類例の少ない応用の仕方を要求する問題を出題されていますので、一つ一つの技術について、「この場合はどうなるのか」「こういった使い方は出来ないか」というように、技術を習得するときに展開性を考えながら習得して行く必要があります。

筑駒や灘にいく子供たちは、身につけた技術を自分で一人で色々と試してみたり、自分で問題を考えたりする傾向が確かにあり、そういった中で培ったものが知識の展開性を伸ばして行くことができるのではないか、と思います。

ただ単に一般的な技術を使う汎用的な問題にどれだけ多く触れても、一つの技術の深さや展開性を意識しなければいつまでも到達出来ないのではないか、と想像します。

2: 「緻密性」

細かさ、注意深さも一定以上求められます。一般的に男子御三家を中心に男子難関校は本質的理解を中心に問われことが多く、緻密な計算力や注意深さは、女子に比べると要求度が低い特徴があるものの、筑駒ではそのようなことは言えないことは、明らかです。

作図・計算という操作の緻密性、注意する際の思考の緻密性の双方が要求されていますので、普段から作図・操作上の正確さ、思考上の抜け漏れに注意する訓練を行っておくことが重要です。

 

以上です。
今回は筑駒2019年の入試(過去問)分析でした。来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の算数の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、筑駒志望の小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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