QA:ケアレスミスは、実際に減らすことができるのでしょうか?

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by 村中  公開: 更新:

ケアレスミスの詳細記事を拝見させて頂きました。これまで色々な本やアドバイスを探して参りましたが、その中でも非常に納得感のあるもので、少し感動しております。さて、今回ご相談させて頂きたいことは、私の息子についてのことです。
これまで母の私がどれだけ言っても、ミスが減るどころかむしろ増えるくらいの子供で、非常に頭を悩ませております。本人もミスに対して諦めているところがございまして、親の私も本当に息子でもミスを減らしていくことができるのか、心配しております。
これまで先生が見てこられた生徒さん達で特にミスがひどいタイプのお子様は、皆さんケアレスミスを減らすことができていたのでしょうか?

心配しているお母さん

ご質問頂き、誠に有難うございます。

はい、これまでケアレスミスが多発するお子様をお持ちの保護者様と共に、多数のケースを経験して参りました。特に、多動の気があるようなお子様の場合、行動の修正に非常にお子様本人のストレスと時間がかかることもございました。

「どうしても先へ先へと気が急いてしまって、気を十分に配れていない場所でつまらないミスをしてしまう」
「没頭している時はやると決めていたミス対策を忘れてしまう」
といった壁にぶつかって参りました。

それでも、入試までの間に完全にミスがゼロになることはなくとも、ゼロに近しいところまで成長して入試に臨むことができているケースがほとんどでした。つまり、ケアレスミスは適切な対策を行うことで実際に減らすことができる、と言えます。

ケアレスミスは直せる!絶対

回答としては以上になりますが、せっかくですので、どこにミス制圧の難しさがあるのか、というお話をさせて頂きます。


前回の記事(ケアレスミス制圧の為の5ステップ)の5ステップのうちの、特に、

1: 「ミスの制圧意欲」

が、最も課題になってきます。

ケアレスミスが合否を大きく左右するという話をしていくということをお伝え致しましたが、特にまだ5年生においては、「入試はまだ先、分かっているから大丈夫。」と思い続けているケースが非常に多いのです。

まあ大丈夫っしょ

ただし、多くの場合、入試が近づくにつれて、「もうそろそろ本気でケアレスミスを直さないといけない」という自覚が芽生え始め、そこから一気に改善が進んでいくケースも頻繁にあります。ただ、保護者様としては、本当にそういう時が訪れるのか非常に不安かと思います。

その上で、方法としては、それを逆手に取って、「6年生の夏以降はほとんどクラスも成績も動かない、そのまま入試結果に反映される、だから今から得点を取っていかないとダメ。」ということを伝えて、早い段階で危機感を煽っていくことで動かしていきます。また、保護者様が中学受験経験者であられない場合、お子様も「お母さんは、入試知らないでしょ」となりますので、塾の先生等との面談機会で、先に塾の先生に何を言ってもらうかを事前に打ち合わせの上、お子様にとって権威のある先生という立場から伝えてもらうことも良いでしょう。

権威者を利用

また、もう一つ課題となる

3: 「適切な解決策が実行できている」

という部分にも、壁が存在します。

人間は、「沢山のことに同時に注意を向けていることが難しい」という特徴があります。従って、必死で問題解決に取り組まなくてはいけない時(思考力系の問題や、難問、習いたての問題)には、「ミス解消の行動」を忘れたり、飛ばしたりしてしまいます。では、お子様が非常に賢くなって余裕で入試問題に向かえるようになればいい、という話ですが、当然ながら、「入試会場で、第一志望の学校の問題に、余裕で向き合えている子供はほぼいない」ことも事実です。

問題と格闘しながらミス対策

つまり、必死で取り組んでいる時にさえ、ケアレスミス対策の行動が自然に実行できている状態が要求される訳です。

ミス対策の行動に、一定以上の注意を払わなくてはいけない場合、本人の注意量的に難しい問題に入り込むことはできない、

逆に難しい問題に入り込んでしまうと、ミス対策行動に注意を払うことができずミスが発生しやすくなる、

ということです。つまり、あたかも「息を吸って吐くかのごとく自然に、ミス対策の行動が取れている」状態を目指さなくてはいけない、ということになります。

息を吸ってはけるミス対策

となると、普段から「言い訳を許さないくらいのミス対策行動の徹底」を行う必要がある訳ですが、ここも親子で話していく場合、双方にとって非常にストレスがかかる為、1 の場合と同じく、先生等の権威者からこんこんと伝達してもらうことが望ましいかと思います。


以上
ご参考にして頂くことで、ケアレスミスは解消されうるという期待を持って頂ければ幸いです。

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プロ家庭教師として、数多くのサピックス(SAPIX)生を指導して来ました。関東、関西を飛び回り指導をし続け、空いた時間で電話やメールの相談を行い、勉強の戦略や計画を練ってアドバイスを行なったり、本人への動機付け面談を行っていく生活の中で、もっともっと時間があれば、困っているお子様やご家庭の力になることができるのに、という強い想いがありました。

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