【入試速報】2020年筑波大学附属中学の算数解説動画と難易度分析・来年度に向けた徹底対策

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by 村中  公開: 更新:

2020年2月3日に筑波大学附属中学の入学試験が行われました。

コベツバでは、2020年の筑波大学附属中学入試で出題された算数の、解説動画・所感・難易度分析を公開しております。

また、合わせて2020年度の入試を受けて、来年度の受験生に向けた大まかな対策の方針を掲載しております。筑波大学附属中を志望していらっしゃるご家庭の保護者様・お子様は是非ご覧ください。

1: 2020年筑波大学附属中学入試問題(算数)の問題/解答/解説速報

1-1: 2020年筑波大学附属中入試の所感

 

全体感としては70%弱までがレベルA、残りがレベルBという例年通りの構成となりました。ただし時間単位での量は相変わらず多い為、レベルAで構成されている前半部分も時間的プレッシャーの中で正確に合わせることがしっかりと要求されていると解釈することができます。
前半部分の問題を時間をかけて出来ることは筑附受験生のレベルから考えると当たり前であり、基本技術の完成度が強く要求されていることになります。また、中盤から後半にかけて図形的思考力(要素の高い)特徴的な問題が配置されていることも例年通り。思考力問題といってもセンスがなければ出来ないという訳ではなく(勿論あるに越したことはないですが)、それぞれに適した解法がやはりありセンスの有無によらず出来る状態を目指して入試に臨むことが重要だと言えます。

以下、大問6番以降に対してコメントしていきます。

 

▼大問6番:折り紙を折って切る

有名な問題ですが、筑附好みの問題と言えます。元の図から丁寧に作図していくことで求めることができますが、ここでも時間的なプレッシャーとの戦いも要求されます。

▼大問7番:投影図で攻める

壁を通り抜けられるかどうかという他校では全く見ない問題ですが、これは立方体や直方体の性質(3方向×2面ずつ)という切り口で考えると、どこかの方向から見た投影図が穴に収まるものを選択するという考え方に帰着することができます。
立方体や直方体の性質についての習熟度で短時間でできたかどうかが決まったのではないかと想像します。

▼大問8番:展開図から正しい見取り図

過去に開成を筆頭に多数の学校でも出題された「展開図と見取り図」の行き来。時間をかけずに正答できるように訓練を積んできたかが問われます。また今回の問題でいうと、アが綺麗な形ですのでアを更に武器として活用して解いていくという発想も持てると良かったかと思います。

▼大問9番:跳ねた場所から地面に平行補助線

技術一発の典型問題です。跳ねた場所から地面に平行補助線を引いて求められることが身についていれば短時間で処理できます。

▼大問10番:整理→比例の利用

最後の大問で煩雑な動きを整理することが要求された(1)。(2)では更に速さを変える時間ごとに進んだ距離の和を整理していき、その間に距離がある場所を見つけて比例で処理します。全体の中ではこの問題は見送っても良かったかと思います。

1-2: 2020年筑波大学附属中入試の難易度分析

筑波大学附属中の全体感・分析表

1-3: 2020年筑波大学附属中入試の算数解説動画

今回の記事では、2/3実施の2020年筑波大学附属中の入試算数の問題から、大問8番の解説動画を配信いたします。

大問8番:

 

2: 筑波大学附属中学入試の基本データ

2-1: 筑波大学附属中学の偏差値(サピックス・日能研・四谷大塚)

以下が筑波大学附属中学校の偏差値(80%合格ライン偏差値)です。

80%偏差値
サピックス 男女61
四谷大塚 男66
女69
日能研 男女68

2-2: 筑波大学附属中学 受験者数・受験倍率推移

以下の表が近年の受験者数・受験倍率推移です。

受験者合格者倍率
2020---
2019 男202
女190
男女各40 男5.0
女4.6
2018 男160
女173
男女各40 男4.0
女4.3
2017 男163
女160
男女各40 男4.0
女4.0
2016 男138
女140
男女各40 男3.6
女3.5

2020年は男子の出願者が微減(247→226)、女子の出願者が微増(266→293)傾向ではあるものの、大きくみるとトレンドとして年々(特に2019年は)倍率が上がっています。

2-3: 筑波大学附属中学 合格最低点・受験者平均点・合格者平均点(受験者・合格者平均点は非公表)

以下の表が合格最低点等とその得点率を示したものです。

4科目

合格最低得点率(男) 合格最低得点率(女)
2020--
2019 72% 74%
2018 68% 71%
2017 73% 74%

合格最低得点率が7割超と比較的高くなっていることが特徴です。残念ながら、受験・合格者平均は公表されておりません。

2-4: 筑波大学附属中学 配点の変更(2020年までと2021年から)

2020年まで 2021年から
国語 100点 50点
算数 100点 50点
理科 50点 25点
社会 50点 25点
音楽 20点 廃止
図画工作 20点
家庭 20点
体育実技 30点
内申 - 36点(※)

2021年の受験から、入試科目・配点が変更され、8科目入試が4科目入試へと変更、これまで試験で図っていた副教科の力は内申書から得点として合計点に組み込まれます。併願先としても受験し易くなることから倍率が上がることが想定されます。

3: 筑波大学附属志望者向け 2021年入試に向けた対策

▼1:「数の性質」「平面図形(割合無・有)」を中心とした基本技術を徹底

筑附の前半戦は完全な基本問題中心です。見た瞬間に解法がわかること、続いて短時間で確実に正答できるようになることがまずは土俵に乗るための必要条件と言えます。
今年度もそうですが、特に数の性質や平面図形の出題が多く、両分野においては弱点のない状態を作っておくことも重要です。

▼2:「平面」「立体」の思考力・発想問題への対策

中盤から後半にかけて図形を中心とした思考力問題が出題されます。通常の面積や体積や割合を使って進めていくタイプとは全く違ったタイプの問題で、対策が必要になります。これまでの集団塾で見てきた図形系の思考力問題と過去問を通じて訓練して置くことが重要です。
また、思考力と言っても、その中には発想を補助するための道具としての技術もあり、それらをいかに身につけて実際に自分の手足のように使いこなしていくかがセンスに頼らずに解きやすくなることも付け加えておきます。

以上です。

来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の算数の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、筑波大学附属中を志望されている小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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