豊島岡女子学園中学の算数 2019年入試問題(過去問)の動画解説と来年度に向けた対策【過去問10回動画解説つき】

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by 村中  公開: 更新:

ここでは、2019年に行われた豊島岡女子学園中学の入試問題(過去問)の傾向を分析し、来年以降の志望者に向けた対策の大まかな方向性を示していくことで、第一志望のお子様・保護者様が適切に対策の方向性を理解して頂くことを目的にしております。

豊島岡女子学園過去問(入試問題)解説・サピックステキスト解説のお知らせ

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1: 豊島岡女子学園中学の入試(過去問)の全体感

まずは、2019年の豊島岡女子学園中学で出題された算数の入試問題(過去問)の分析表をご確認ください。

豊島岡女子学園中学の全体感・分析表

レベルAのボリュームが54%、レベルBのボリュームが40%、レベルCのボリュームが6%とバランスの良い構成になりました。全体平均が57.6点、合格者平均が66.9点ということを考えると、全体平均はほぼレベルAだけで得点をしており、差がついたであろうレベルBで3分の1を加点できた子供達が合格者のど真ん中に位置していたと推測することができます。

尚、大問6の「立方体の斜め傾け」はレベルBとしていますが、ほとんどの受験生が知識不足で手が出なかったのだろうとも推測します。知っていればほぼそのままで得点できたものの、学習してきた子供達が少なかったのだろうとも思います。

ただ、この6番(2)(3)と、難問の2番(4)と4番(2)を除いても80%弱の得点があり、そこを取りこぼさずに得点できさえすれば十分に合格者平均を超えることができたと分析することができます。

以下、レベルBとレベルCの問題について、コメントしていきます。

大問2番(2):「の比の比」

難関・最難関お得意の「の比の比」。5年生で比を学習して以降、どこまで「の比の比」を使って慣れ親しんできたかで決着しただろう問題です。

大問2番(4):「交点を先に作図」

やや面食らったかもしれませんが、「一度書きにいく」→「うまくかけない」→「糸同士の交点を先に書こう」と言う発想ができるかどうかだったかと思います。試行慣れと作図慣れの差が出た問題で正答率は低かったかもしれませんがオチはシンプルです。

大問3番(2):「LCMセット(数列)」

毎年のように難関・最難関のどこかの学校で目にしますが、事前にどこまで学習できたかで決まっただろうと思います。LCMセット数列は和の答えが遠いので、そこを聞くと正答率が下がる傾向がありますが、最難関で出題されるとすれば結局和を聞かれる訳で、普段から「わかったからいい」と「正答できるまでやる」の違いが得点の差になって現れた問題だったと思います。

大問4番(2):「(1)の利用、面→相」

今年一番の難問でした、これは見送りが正解です。誘導もわかりづらく、解法もあまり使わないものでした。

大問5番(2)(3):「じゃんけんの和差注目」

通常のように階段を上がっていく問題ではなく、円周を回らせていますが、基本構造はあくまでもじゃんけんの和差注目。こちらもポイント学習でどこまで「じゃんけんの和差注目」を手の内に入れられているかで勝負が決まったのではないかと想像します。

大問6番(2)(3):「立方体の対角線斜め傾け」

今年、豊島岡と京都の洛南で同時多発的に出題されたレアな論点です。知らなければ面を食らっただろうと思いますが、逆に知って入れば楽勝と言う問題でした。豊島岡の立体図形は発展的論点(でも、そこから先はそこまで難しくない)が出題される為、知識・技術武装が要求されると言うことを改めて思い知らされる問題でした。

 

2: 2019年豊島岡女子学園中学入試(過去問)問題ごとの解説動画

大問1番:

1番

 

大問2番:

2番

 

大問3番:

3番

 

大問4番:

4番

 

大問5番:

5番

 

大問6番:

6番

 

3: 豊島岡女子学園中学の志望者に向けた対策の方向性

今回のレベルBの問題群を見てもわかる通り、「全く知らないポイント」を使う問題は少なく(あったにせよ、他受験生も解けない)、あくまでも一度はどこかで触れてきたポイントの習熟度で差がつく問題でした。

▼平面図形、文章題、速さについては、頻出技術を使う応用性のある問題に対して対応できるようにすること

▼立体図形については、発展的論点まで一通り拡充して(なんとかであったとしても)使える状態まで到達すること


が、ライバルを上回っていく為に重要なこととなります。

4: 豊島岡女子学園中学の出題傾向(過去10年の過去問よりデータ分析)

まずこちらが豊島岡の分野別配点率になります。

分野別配点率 分野別配点率

他最難関校に比べて比較的満遍なく出題されているものの、その中でも「立体図形」が傑出しており、14.3%です。また「場合の数」「平面図形(割合なし)」はほとんど出題されていません。

分野別配点率



同じく女子最難関の桜蔭と比較すると桜蔭で頻出の「論理推理」「水と水グラフ」が豊島岡では低くなっており、逆に桜蔭でほとんど出題されない「文章題」「平面図形」の割合が高くなっていることがわかります。

次に豊島岡のレベル別配点率を見てみましょう。

レベル別配点率

レベルAが61%以上と多くの割合を占め、これは他最難関に比べて大変高い割合です。(同じく比較的難易度が低いと言われる女子学院は55%です)。受験者平均が例年60%前後であることから合格するのであればレベルAは全問正解する必要があり、ここではあまり差がついていないことが伺えます。合格者平均は毎年65%〜75%程度であることから、レベルA全問とレベルB(32.2%)のうち約3分の1の10%を得点できれば70%と合格ボーダーライン、レベルBの半分を得点できれば、76%と合格者平均をわずかに超えるレベルまで到達することができます。

最後に、豊島岡のレベル別×分野別の配点から対策効果の高い単元を洗い出します。

レベルA頻出単元

四則演算を除くと、「文章題(割合有・無)・速さ・数の性質・立体図形」で全体の半分以上になります。

レベルA分野別配点率

レベルB頻出単元

レベルAでは6位であった立体図形が一転して1位の18.4%、レベルAではごく僅かであった「論理・推理」が2位の13.1%、その次に規則性が並ぶ形となっており、レベルAとは随分順位が入れ替わっています。

レベルB分野別配点率

レベルC頻出単元

レベルBよりさらに割合が増えた「立体図形」27.7%、とレベルBでは押され気味出会った「数の性質」が18.5%。つ双方ともレベルABのどちらかでは頻出であるため、単元ごと捨てることはできないものの、問題の取捨選択の際にはレベルCDの問題の大半はこの分野であると覚えておくことが重要です。

レベルC分野別配点率

豊島岡に合格するにあたって対策の効果が高い分野

1:文章題(割合有)・速さ

双方ともレベルAで頻出であり、かつレベルBCでの出題率は低いため、必ず押さえておくべき分野になります。

このレベルであればテキストで十分対応できるはずですが、幅広く論点を押さえておく必要が有りまた迷っている時間があるとその時点で他のレベルBに時間を使えないため、苦手意識があるものはテキストをもう一度おさらいして瞬時に開放が思い浮かぶようにしておきましょう。

2:立体図形

レベルABCのどれも大きな割合を占めていますが、通常大問1つの後半の小問に出現するレベルCのものを回避する判断さえできれば十分な得点源となるでしょう。近年の最難関立体図形の難化の流れは豊島岡も例外ではないことが伺えます。

 

以上です。

今回は豊島岡女子学園中学2019年の入試問題(過去問)分析でした。
来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の算数の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、豊島岡女子学園中学志望の小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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