Vol:1 You’ll never walk alone

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by 村中  公開: 更新:

プロの家庭教師として駆け出しの頃に担当していた女の子のこと。

いつものように部屋に入って、テキストとノートを見ると、テキストの何ページかが、握りしめて泣いてグチャっとなっていることに気付いた。事前にお母様から今週の勉強に苦戦していることを聞いていた為、分からなくて悔しくてテキストを握り締めたんだとすぐに分かった。

よくこんなになるまで頑張ったなあ、もう大丈夫だと、絶対に助けてやるからな、と心から思えた瞬間だった。





同じく、駆け出しの頃に担当していた男の子のご家庭のこと。

部屋に入ると、お母様が涙を流されてすぐの表情をされていることに気づいた。もう諦めた方が良いのでしょうか、と第一声。才能があるけれども努力をしない男の子で、親子で格闘をした結果であることも察することができたし、そうじゃないと言う声が聞きたかったのだろうとも思った。

授業を取りやめて、親子で面談をすることにした。男の子も泣き出しそうな、不安のある表情をしていたことをとても覚えている。

前を向いてもらうこと、希望を持ってもらうこと、それも重要な仕事なのだと心から思えた瞬間だった。

1年半ほどの時を経て、上のお子様は女子学院中に、下のお子様は麻布中に、
それぞれ無事に合格することになる。


■■

‘no woman no cry’と言うボブ・マーリーの有名な楽曲がありますが、中学受験にどっぷりと関わって行く中で、’No parent and child no cry’、一見すると綺麗に上手く行ったように見えるご家庭も一皮剥けばそんなことはなく、中学受験の親子は、皆涙を流しながら戦っている、真剣にその時間を生きていると言うことが痛いほどに分かってきました。

そして、私はその力になりたい、その力を高めたい、その力をもっと広めたい、
そうしてやってきました。

いつだって、誰だって、悔しくて、上手くいかない時がある。希望が持てなくなる時がある。そして中学受験の戦場において、それはありふれた日常ですらあります。

私たちの東京オフィスには、「You’ll never walk alone」と言う石板が飾られていますが、それは、中学受験に戦う勇敢な親子に対して向けられた言葉です。

私たちは、「一人じゃないぞ、親子だけじゃないぞ、私たちがいるぞ」と言うことを言い続けて、泣きそうで折れそうな保護者様、お子様を、その瞬間に助けられる存在になりたいと思い、このコベツバを運営しているからです。

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