【入試速報】2020年早稲田実業学校中等部算数の解説動画と難易度分析・来年度に向けた徹底対策

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by 村中  公開: 更新:

2020年2月1日は早稲田実業学校中等部の入学試験が行われました。

コベツバでは、2020年の早稲田実業学校中等部入試で出題された算数の、解説動画・所感・難易度分析を公開しております。

また、合わせて2020年度の入試を受けて、来年度の受験生に向けた大まかな対策の方針を掲載しております。早稲田実業学校中等部を志望していらっしゃるご家庭の保護者様・お子様は是非ご覧ください。

1: 2020年早稲田実業学校中等部入試問題(算数)の問題/解答/解説速報

1-1: 2020年早稲田実業学校中等部入試の所感

 

全体感としてはレベルA(=基礎レベル)が53%、レベルB(=差がつく応用レベル)が47%と例年通り難易度の高い構成となりました。応用発展の技術的問題が多く、各塾のテキストベースで応用論点まで含めて貪欲に学んできた人に軍配が上がるタイプの試験内容になりました。
2番(1)は2019年に女子学院で出題された「数字無し時計」が出題されるなどトレンドも押さえられた内容でした。

以下、大問2番以降についてコメントしておきます。

 

▼大問2番(1):数字無し時計

①は消去算で決着できる問題ですが面白い問題として②で、「短針のメモリからのズレから現在時点が何分なのかが分かる」という論点の問題でした。
各塾のテキストで学習する機会が少ない応用・発展的論点ですが、上述の通り近年女子学院をはじめ難関校での出題がある論点で、問題作成者がトレンドを押さえて出題していることが伺えます。

▼大問3番:ダイヤグラムの活用

こちらはダイヤグラムの性質を活用した問題で、ダイヤグラムの性質を使いこなすことができるのかを問う問題でした。ここは確実に完答したいところです。
また現在、難関校最難関校では「問題文にダイヤグラムが書かれていないものの、自分で書くと早く解ける」問題の出題が続いており、今後の対策としては「自分でダイヤグラムを書く選択をさせる」問題が狙われる可能性があることも頭の中に入れておきましょう。

▼大問4番:割合の文章題

全体をかかった時間のLCM◯でおく(1)(2)、整理した上で食塩水の面積図を連続して使わせる応用の(3)ですが、典型的な割合の文章題の応用問題であり、各塾ではほぼ間違いなく対策を行っている単元でした。従ってここを確実に取ることは合格の為の必要条件になってきたのではないかと思います。

▼大問5番:線対称⇄垂直二等分線、直角◯×

今年の目玉と言えるのがこの5番です。直角◯×で3:4:5に加えて、二等辺三角形の垂直二等分線を自分で引かせて直角◯×が連続していくというオチの問題でした。
受験生にとってどこに壁があったかと言うと、「二等辺→垂直二等分線」を引くことができなかった為に、直角◯×に気づくことができなかったのではないかと想像しますが、平面図形上の論点として「二等辺→線対称→垂直二等分」ということを知っていて、習慣として線を引くことができる型を持っていれば無事クリアできただろうと思います。

1-2: 2020年早稲田実業学校中等部入試の難易度分析

早稲田実業学校中等部の全体感・分析表

1-3: 2020年早稲田実業学校中等部入試の算数解説動画

今回の記事では、2/1実施の2020年早稲田実業学校中等部の入試算数の問題から、大問5番の解説動画を配信いたします。

大問5番:

 

2: 早稲田実業学校中等部入試の基本データ

2-1: 早稲田実業学校中等部の偏差値(サピックス・日能研・四谷大塚)

以下が早稲田実業学校中等部の偏差値(80%合格ライン偏差値)です。

80%偏差値
サピックス 男55
女58
四谷大塚 男64
女69
日能研 男64
女67

2-2: 早稲田実業学校中等部 受験者数・受験倍率推移

以下の表が近年の受験者数・受験倍率推移です。

    
受験者合格者倍率
2020男359
女222
男102
女55
男3.52
女4.04
2019 男419
女232
男103
女57
男4.07
女4.07
2018 男354
女204
男102
女58
男3.47
女3.52
2017 男329
女186
男103
女53
男3.19
女3.51
2016 男332
女182
男112
女51
男2.96
女3.57

近年の「附属校人気」「共学人気」から、大きなトレンドとしては倍率が上がっています。

2020年度の倍率は男子が微減、女子が昨年度の高倍率(4倍)を維持、という結果になりましたが、来年度以降、再び男子の倍率が上昇する可能性はあるでしょう。

2-3: 早稲田実業学校中等部 合格最低点・受験者平均点・合格者平均点

以下の表が合格最低点等とその得点率を示したものです。

4科目

合格最低点(男) 合格最低点(女)
2020--
過去5年間
の平均
173.8(58%) 188.5(63%)
2019 179 198
2018 168 181
2017 177 190
2016 171 185
2015 160 177

附属校の中では珍しく難易度が高い問題セットとなっており、平均点が他校に比べ低めの傾向になっています。

尚、2019年の受験者平均は、国語:48.8(100点中)、算数:57.9(100点中)、理科:32.2(50点中)、社会:23.2(50点中)です。

3: 早稲田実業学校中等部志望者向け 2021年入試に向けた対策

1: テキスト基礎レベルで失点しない

ほぼ同程度の学力の子供達同士の戦いになることから、2020年度でも50%以上を占めるレベルA(=基礎レベル)での失点があると非常に危険です。従って、基礎レベルでの失点を最小限に抑えるのは合格のための最低条件になります。各塾のテキスト基礎レベルでは絶対に穴を作らない、秋以降は穴を一つ一つ潰し続けていく学習を心がけることが重要です。

また、1番(1)の四則演算を「一発で正答するすべを身につけておく」ことや、「思い込まずに丁寧に本当にあっているか確認する」習慣をつけておくミス対策を武装しておくことも重要です。

2: テキスト応用レベルまでの技術習得を徹底する

2020年は「数字無し時計」「切断→平均の策」「食塩水の応用問題」「二等辺の垂直二等分線を引かせる」、2019年は商売と絡めた「の比の比」「利益のつるかめ」、「二人で一周ごと出会い・追いつき」のように、応用技術を実践的な問題の中で自分で使うことができるのかどうか、が早実の合否を分けることになります。

また、技術をそのまま適用するだけではなく、「整理」「読解」などを最初に要求して、その上で技術を使わせるパターンが出題されていることから、付け焼き刃の技術では通用しないだろうことも伺えます。

確かに合格ラインを上回る為にレベルBを全て正解する必要はないものの、「応用になった瞬間に全く手が出ない」「応用技術を避けてきた」場合、レベルBの問題ではほぼ得点することができず、合格ラインに乗ることが難しいのではないかと考えます。

あくまでも、テキスト掲載レベルの応用問題を避けずに取り組んできたかどうか、また理解が不足している場合にも自分に嘘をつかず、繰り返し復習して自分のものにしてこれたかどうか、が早実入試の明暗を分けることになります。

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