【入試速報】2020年駒場東邦中学算数の解説動画と難易度分析・来年度に向けた徹底対策

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by 村中  公開: 更新:

2020年2月1日は駒場東邦中学の入学試験が行われました。

コベツバでは、2020年の駒場東邦中学入試で出題された算数の、解説動画・所感・難易度分析を公開しております。

また、合わせて2020年度の入試を受けて、来年度の受験生に向けて、駒場東邦中学の入試傾向をデータ分析から把握し、合否を分ける単元・対策法を掲載しております。駒場東邦中学を志望していらっしゃるご家庭の保護者様・お子様は是非ご覧ください。

1: 2020年駒場東邦中学入試問題(算数)の問題/解答/解説

1-0: 2020年駒場東邦中学入試の算数問題&解答PDF

問題PDF
解答PDF

1-1: 2020年駒場東邦中学入試の所感

 

全体感としては約65%がレベルA(基礎レベル)となっておりやや易しい印象を持ちましたが、受験者平均が61.7%、合格者平均が70%の為、レベルA完答とレベルB(差がつく応用レベル)の5問のうち1問正解で、合格者平均に達することができる内容となりました。
大問としては頻出の「図形の移動」が小問に入り、立体図形の出題がなく、反面で駒東としては珍しい読解を絡めた速さ、いつもの場合の数ではなく論理推理を出すと言うやや傾向を変えてきた印象を覚えました。ただし、図形の移動と並ぶ頻出テーマである数の性質は変わらず大問で出題されていました。

以下、2番以降の大問にコメントしておきます。

 

▼大問2番:循環小数の規則利用

頻出の数の性質。分数と循環小数の関係性において、同一分母において分子が整数倍になれば循環小数の循環部分も同じく整数倍になると言うテーマを元に作成された問題と解釈しました。循環小数の際の学習の記憶を引き出して考えて行くと綺麗に解くことができる問題でした。

▼大問3番:読解、の比の比

近年難関校での出題が増加している「読解」を問う問題の(1)(2)、技術的にはなんら難しくありません。(3)は論点が「の比の比」であることに問題を見てすぐに気づくことができるかどうかで勝負が決まったと思います。

▼大問4番:論理・推理

直感で解くというよりも、非常に論理的な構成になっている問題で、「確実に言えることは何か」を探して行って1つずつ進行して行くことで答えに到達することができます。(1)も気づかない場合、具体的に試してみれば最小の面積のものが一番上でなければ不可能と分かるはずです。また、(2)は、1つが分かった上で図に書き込んで行くと正解できる問題で、ここまででレベルAとレベルB1問を取ることができたのではないかと思います。

1-2: 2020年駒場東邦中学入試の難易度分析

駒場東邦中学校の全体感・分析表

1-3: 2020年駒場東邦中学入試の算数解説動画

今回の記事では、2/1実施の2020年駒場東邦中学の入試算数の問題から、大問2番の解説動画を配信いたします。

大問2番:

 

2: 駒場東邦中学入試の基本データ

2-1: 駒場東邦中学の偏差値(サピックス・日能研・四谷大塚)

以下が駒場東邦中学校の偏差値(80%合格ライン偏差値)です。

80%偏差値
サピックス 58
四谷大塚 63
日能研 63

2-2: 駒場東邦中学 受験者数・受験倍率推移

以下の表が近年の受験者数・受験倍率推移です。

受験者合格者倍率
2020---
2019 527 294 1.79
2018 500 284 1.76
2017 514 272 1.89
2016 589 278 2.12

2-3: 駒場東邦中学 合格最低点・受験者平均点・合格者平均点

以下の表が合格最低点等とその得点率を示したものです。

4科目

合格最低点合格者平均点受験者平均
2020---
過去5年間
の平均
238.2 259.78 235.92
2019 236 259.7 237.8
2018 226 246.8 227
2017 249 273.2 249.1
2016 228 250.7 222.6
2015 252 268.5 243.1

算数

合格者平均受験者平均
2020--
過去5年間
の平均
85.46 74.76
2019 89.1 78.4
2018 87.3 79.9
2017 98.6 88.4
2016 72.6 58.3
2015 79.7 68.8

3: 駒場東邦中学志望者向け 2021年入試に向けた対策

まずこちらが駒場東邦中学の分野別配点率になります。

分野別配点率 分野別配点率

「数の性質」「立体図形」「図形・点の移動」で半数近くを占めていることがわかります。また「文章題(割合なし)」「水と水グラフ」はほとんど出題されていません。出題分野にここまで偏りのある学校も大変珍しく、最難関の中でも随一の特徴を持っていると言えます。

次にレベル別配点率を見てみましょう。

レベル別配点率

レベルA(基礎レベル)が54%以上と多くの割合を占め、これは他最難関に比べると高い割合です。受験者平均が例年60%を超えていることから、合格するのであればレベルAは全問正解する必要があります。(尚、これは大変高い平均点であることから正答せずとも部分点が多く出ていることが予想されます。)

したがって、レベルAとレベルB(差がつく応用レベル)(37%)のうち約半分の19%を得点できれば70%と合格ボーダーラインと言えるでしょう。

最後に、駒場東邦のレベル別×分野別の配点から対策効果の高い単元を洗い出します。

レベルA頻出単元

「数の性質・図形と点の移動・立体図形・論理推理」で全体の半分以上になります。

レベルA分野別配点率

レベルB頻出単元

「数の性質・図形と点の移動・立体図形」で全体の半分以上になります。これは全体で見たときの頻出分野と全く同じです。

レベルB分野別配点率

レベルC頻出単元

意外にも「場合の数」「平面図形(割合あり)」「速さ」が上位に食い込んでおり、レベルBまでとレベルCDは頻出分野が大きく異なることが分かります。
※レベルC/D…(出来なくても問題ない発展レベル)

レベルC分野別配点率

4: 駒場東邦中学校の志望者に向けた入試対策の方向性

全体感のところで、記載させて頂いた

1: 数の性質を深いレベルのものまで習得
2: 平面図形の基礎応用レベルのものを幅広く習得
3: トレンドの応用技術を習得

の、3点に加えて、2019年度は例外であったものの毎年恒例のように出題されている 4: 図形の移動を極める。複雑なものも面倒がらずに、丁寧に作図すること
が重要です。

 

1: 数の性質を深いレベルのものまで習得

2019年もLCM、LCMセットを活用する応用レベルの問題が出題されました。過去には約数個数・約数の積まで問われる問題を出題しており、「約数・倍数」については相当程度に高度な技術を要求されることがあります。

ただし、高度な思考力を要求してくるものではなく、あくまでも高度な技術を自由に扱えるかどうかを問うものである為、事前の対策がどこまでできているかで勝負を分けることになります。従って、子供達の能力以上に教育者や伴走者が提供する対策の質や方向性が重要になります。

2: 平面図形の基礎応用レベルのものを幅広く習得

例年出題される平面図形の多くはあくまでも基本レベルが大半を占めます。もちろん一部難易度の高いものも出題されるものの、レベルABで取りこぼすとリカバリーが難しくなりますし、ここを短時間で解き切ることで入試の中での良いリズムをつかむことができます。数の性質とは違い、深く高度な対策ではなく広く触れておくことが重要になります。

3: トレンドの応用技術を習得

今年度は「立体の影」でしたが、他に難関・最難関の大きなトレンドでは、例えば「立体切断」、場合の数の「イチイチ問題絡み」あたりが様々な学校で出題されている為、対策の必要性を感じます。過去問のやりこみという縦の対策だけではなく、他の難関校でも出題されている応用技術を貪欲に習得していくことが効いてきます。

4: 図形の移動を極める。複雑なものも面倒がらずに、丁寧に作図すること

今年度は出題がありませんでしたが例年駒東といえば「複雑な図形の移動」と言われるほど、特徴的な単元で、他校でここまで図形の移動に尖を持った学校はありません。あまり図形の移動にフォーカスが当たった教材はありませんし、復習機会は多くないはずですので、まずはテキストの図形の移動の回の復習から始めましょう。その上で、決して技術的に珍しいものはありませんので、過去問や志望校別の当該単元の問題を丁寧にやり込んでいきましょう。

 

以上です。

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