サピックス2019年夏期講習の日程・カリキュラム・学習方法(6年・5年・4年)

view数11698

by 村中  公開: 更新:

7月後半から開始されるサピックス(SAPIX)夏期講習について、全体像や効果的に力をつけていく為に具体的に何をどうしていくべきか、というお話を各学年ごとにさせて頂きます。

通常、サピックス(SAPIX)における講習は怒涛のように流れて行きますが、最も長い講習期間である夏期講習も当然例外ではありません。いかに毎日の過ごし方を「ご家庭での型」として形づくり、それを毎日進行していけるかが勝負になります。

そのような夏期講習を控えている中、今回の記事が少しでもご参考になれば幸いです。

▼お知らせ

コベツバでは夏期講習明けマンスリー確認テストの解説を当日中配信予定です。マンスリー対策として有効な「4ー5年生向け夏期デイリーチェック模擬テスト」や「6年生向け夏期新出ポイント復習編」のご案内もございまのでぜひご覧ください。

サピックス5年生 夏期講習マンスリー確認テスト動画解説・分析(8月26日実施)
サピックス5年生 夏期講習マンスリーテストの平均点・動画解説・分析(8月26日実施)
サピックス6年生 夏期講習マンスリー実力テスト動画解説・分析(8月26日実施)
サピックス6年生 夏期講習マンスリーテストの平均点動画解説・分析(8月26日実施)
サピックス4年生 夏期講習マンスリー確認テスト動画解説・分析(9月1日実施)
サピックス4年生 夏期講習マンスリーテストの平均点動画解説・分析(9月1日実施)

サピックス生の夏休み

1: 6年生の夏期講習

1-1: 毎日の目標

まず、ほとんどの人にとって「毎回のNOの7-8割の論点を自由に使いこなせる状態になること」におくことを目安になります。勿論、サピックスアルファ中位以上のお子様については、全部理解して使いこなしにいく姿勢を持ってもらっても構いませんが、ほとんどの人にとっては難しいだろうと推測します。

後段でもお話させて頂きますが、「6年生前半戦までで学習した内容から、一手踏み込んだ応用的な論点がほとんどで、毎日新しいNOがやってくる」ことになります。逆に言いますと、6年生前半までに学習したことが身になっていない・手の内に入っていない場合、かなり苦しい状況になると予想されます。

従って、

毎回の7-8割をマスターして翌日の授業を迎えるだけでも十分な目標と言えます。

くれぐれも「A-Dまで全部できないとダメ」と思いつめ過ぎないようにしてもらえれば幸いです。そして、理解不足の論点や問題は印をつけておいて、何処かのタイミング(お盆休みか、それが無理であれば夏期講習以降)で復習できる状態を作っておけばベスト、です。理解不足のものが突然できるようになることは、やはりありませんので。

1-2: 夏期講習(6年生)の日程とボリューム(6年夏期)

全体の日程は、

▼No1〜No16:7/23〜8/11(校舎により8/12)までおよそ4〜5回に1回休みを入れるイメージで進行

▼No17,No18:お盆あけの8/16,17(校舎により8/17,8/18)に実施 (その後、夏期志望校別特訓へ突入)

と、進行していきます。

8/11または8/12まで怒涛のようなスケジュールで進行することになります。
春期講習も同様でしたが、NOから次のNOまでの間の時間がほとんどなくほぼ連日のように授業がありますので、基本的にはその日中にできることをして、次に進めて行かなくてはいけません。

「お盆休み=ピットイン」休暇で、1-2日くらいは帰省などで時間を使って、残りの日程でNO16までの消化不良分を再学習していくことに使うのが望ましいと思います。ただ、それでもあまりにも量が多いので消化不良分を最後まで捌き切れるかどうかは、人によるだろうと推測します。

毎回のボリューム的は、「デイリーサポート・デイリーサピックス」が「サマーサポート・サマーサピックス」に変わり、「SAPIO」と「立体切断」がなくなるだけで主となるもの(アプローチ・A-E)は全く変わりません。普段からSAPIO・切断をされていない方が多数である現実を踏まえますと、毎週の学習とほぼ同じものが毎日のように課題として与えられると認識しておくと良いでしょう。

1-3: 夏期講習(6年生)のカリキュラム

▼分野

「数の性質」「文章題(和差)」「文章題(割合)」「規則性」「速さ」「平面図形」「立体図形」「論理・推理」「場合の数」と中学受験算数の全分野が完全に網羅されています。

これまでの学年と違いどこかの分野・単元にフォーカスするのではなく、全分野を猛スピードで学習していくことになります。

どこが重要ですか?と問われれば、「全分野重要」と言うのが回答になります。もっと細かく言うのであれば、志望校によって違いますので、個別で回答せざるを得なくなりますので、ここでは控えざるを得ません。

最難関校入試分析・対策
最難関校入試分析・対策

▼内容面

3-4割:6年生前半までに学習した内容の復習

6-7割:これまで学習した内容から一歩進んだ応用的な技術。ただし、知らなくても解けてしまえるものもある。

と言う構成になっており、これまでの学習の習得度の違いが大きく出てくる内容になっています。非常によく身についている人は、応用的な論点・解法を知らなくても解けてしまえる問題も多く、逆にこれまでの学習で穴が多数残っている人にとっては、そもそも復習の内容からつまづいてしまい、非常に難しく感じてしまうと想像されます。

1-4: 夏休みの具体的な学習方法

夕方に戻ってきてから翌日にはもう新しいNOに入るわけですから、それまでの少ない時間を各教科の復習に充てるしかありません。また、算数に使える時間はその中でも半分ほどになろうかと思いますので、どれだけ多くとも3時間程度、多くのお子様は2時間程度と考えます。

ここでは、その時間の使い方の優先順位と、授業中に何を行って、帰ってくるべきか、をお伝えさせて頂きます。

▼授業中

可能な限り集中して授業を聞いてくるのは大前提として、授業で扱った問題にその場で「記号を振ってくる」ことを勧めます。

“6年生の夏休み・夏期講習中の学習を図解①授業中にやっておこう"

▼授業後

まず、「授業で扱った問題」を最優先に取り組みます。その後に、「授業で扱わなかった問題」に取り組んでもらいます。

「授業で扱った問題」の内、上記の記号の

1: ×と△

2:

と言う順番でやっていきます。

6年生の夏休み・夏期講習中の学習を図解②授業後にやっておこう 1は授業用のノート、テキストの解説、あるいはStandByを使って再度理解し、その後にもう一度何も見ずに問題を自分の手で解き直します。 2は、何も見ずに解きにいきます。

サピックステキスト解説StandBy
サピックステキスト解説サービスStandBy

ここまでが最低限行っていくべきことです。

その後に「授業で扱わなかった問題」の内、サマーサポートのA-D(上位はEまで)の問題に取り組んでもらうと言う流れで、時間がなくてやり残した問題は印をつけておき、お盆休み中にでも取り組むようにしてもらうと良いでしょう。本来は、全ての問題をやりきって翌授業を迎えることができるのが理想ですが、ペースと難易度を考えますと、そうできない人や状況がかなり出てくるのではないかと想像するからです。

2: サピックス5年生の夏期講習

▼お知らせ

9月1日に実施される5年生向け志望校診断サピックスオープン について分析記事を公開しております。

志望校診断サピックスオープン(SO)の平均点/概観/分析/対策
志望校診断サピックスオープン(SO)の平均点/概観/分析/対策

2-1: 夏期講習(5年生)の日程とボリューム

全体の日程は、

▼前半戦:7/24〜8/11(校舎により8/12)までおおよそ14-15回
▼後半戦:8/16〜8/23までおおよそ5-6回

と、進行していきます。

前半戦は、2日に1日程度で算数の授業日と言う過酷なスケジュールでここをどのように乗り切って行くか、その消化不良をどうするかが鍵になります。

基本的には授業日のその日中にできることを行って、「お盆休み=ピットイン休暇」で、1-2日くらいは帰省などで時間を使って、残りの日程で学習済NOまでの消化不良分を再学習していくことに使うのが望ましいです。

後半戦は、前半戦に比べると比較的余裕がありますので、夏期講習全体の復習まで行って行くことができればベターです。

毎回のボリュームは、「デイリーサポート・デイリーサピックス」が「サマーサポート・サマーサピックス」に変わり、「入試問題に挑戦」「思考力の養成」が無くなりますが、それ以外は毎週の学習とほぼ同じものが毎日のように課題として与えられるので、普段から思考力系に取り組むアルファ帯以外の子供達にとっては、普段と変わらないボリュームで非常にハードな日程になります。

また、追加の課題として与えられる「ベイシック①②③」は、内容的には5年生前半で学習してきた割合・速さの復習で、「その分野に集中した基礎トレ」だと思って取り組むと良いでしょう。実際に今後の算数では、「当たり前」として扱われる内容になりますので、ここでサボらずにベイシックレベルのものは「呼吸をするくらい自然にできる」状態を目指すのがベターです。繰り返しますが、決して難しいものではありません。

2-2: 夏期講習(5年生)のカリキュラム

5年夏期講習のカリキュラムの中心になるのは、やはり「比と割合」になります。他分野については復習の比率が高いものの、「比と割合」については、新しく学習する内容の比重が高く感じます。

受験算数を大きく二つに分けるとすると「比を使う問題か」「比を使わない問題か」に分けることができるほどで、これから先も「比を使う文章題」「比を使う平面図形」「比を使う速さ」など、様々な分野に展開していくことになります。

従って、全体で14回に渡る夏期講習の中で優先順位をつけるとすれば、どこまでも「比と割合」絡みのNOを特に念入りに学習してもらうと良いでしょう。

2-3: 夏休みの具体的な学習方法

夏期講習中を大きく2つの時期に分けて記載します。

▼前半期(〜8/12)・お盆休み(ピットイン休暇)
▼後半期(8/16〜)・8月マンスリー

▼前半期(〜8/12)・お盆休み(ピットイン休暇)

2日に1日程度が算数授業と言う過酷な日程です。

また、復習中心のNOは初めの数回だけで、それ以降は割合を中心に新しいことを学習するNOが非常に多くなります。ただし、新しいことを学ぶ「割合」もこの導入時期において難易度は決して高くなく、一つ一つのハードルは低いことも付け加えておきます。

ただし、前回までに学習した割合の知識や技術が次の時に「知っていること」として利用して行くケースが多く、「積み上げ式」のカリキュラムになりますので、一回一回の学習をおろそかにせず、油断せず、丁寧に自分のものにして行くことが重要です。

前半戦の乗り切り方としては、 「授業や家庭学習にて、記号をしっかりと振っておき、お盆休みで追いつく」が、重要です。

まず、サマーサポートのA-Dまで全問の理解・消化ができそうにない場合、テキストに以下の記号を振っておきます。

5年生の夏休み・夏期講習中の学習を図解①授業が終わってから

これらを振っておくことで、余裕があるお盆休みで効率的な復習を行える状態をあらかじめ作っておきます。勿論、全て◯か◎であれば良いのですが、毎日のようにNOが続いていきますので、△や×の問題は必然的に出てくるだろうと予想できるからです。

5年生の夏休み・夏期講習中の学習を図解②お盆休みまで その上で、お盆休みの間に、△や×を丁寧にノート・テキストの解説、あるいはStandByを使って理解して、再度何も見ずに自分の力で解き直しできるようになったかどうかの確認までして、確実に自分のものにしてもらいます。StandByをご利用の方は、極力数値がえを避けた類題を掲載しておりますので、そちらを利用し、理解確認を行うと良いでしょう。

サピックステキスト解説StandBy
サピックステキスト解説サービスStandBy

その上でもし、時間があれば◯の問題もお盆休み中に解き直しましょう。それは習った直後の短期記憶で解答できているものでも、しばらく経つと綺麗さっぱり忘れている、ということが多くのお子様で発生するからです。
そのため、再度理解と定着を深めて長期記憶に持ち込むことが重要です。

ここまでがお盆休みまでのお話です。

▼後半期(8/16〜)

お盆明け以降は数回の新しい単元がありそれも当然のように身につけていく必要がありますが、それをやりつつ月末のマンスリーを踏まえて、夏期講習全体の復習を開始して行く必要があります。

ここでもやはり、これまでもやってきた記号を振って行くことを継続して行くと共に、前半戦から振ってきた×△◯の問題を中心に一気に復習してなんとかマンスリーまでに復習をし終わる状態を作るのが理想です。 5年生の夏休み・夏期講習中の学習を図解①お盆休み明け それが時間的に難しければ、せめて×と△だけでも残さずに消化しておくと、マンスリーの結果に繋がるだけでなく今後5年生後半戦での学習にも活きてきますので、特に夏以降の成績アップを狙っている皆様は、是非頑張ってみて欲しいです。またStandByでは夏休み明けのマンスリーに向けて時間制限付きのNo混合問題を用意いたしますので、同じ問題を繰り返すと覚えてしまう方や、Noを混ぜて取り組んでみたい方はご利用下さい。

▼参考記事

『StandBy(スタンバイ)』に「マンスリー確認テスト・復習テスト対策」機能を追加
『StandBy(スタンバイ)』に「マンスリー確認テスト・復習テスト対策」機能を追加

3: サピックス4年生の夏期講習

3-1: 夏期講習(4年生)の日程とボリューム

全体の日程は、

▼7/30〜8/11(校舎により8/12):NO1-10
▼8/19〜8/23:NO11-14

と、進行していきます。

前半戦は、開始日が遅い分、ほぼ毎日が授業日と言う忙しい日程になっています。また毎日3コマ(3科目)あるため、どうしても全ての科目において平常時に行なっている学習のルーティンを行うことは難しいでしょう。

5年生と同様、授業日のその日中にできることを行って、「お盆休み」では、2-3日くらいは帰省などで時間を使うと思いますので、残っているお盆休みにてそこまでに習ったNOまでの消化できなかった分を再学習しておくことのが望ましいと言えます。

後半戦も同様でNO14までが終わり次第、すぐにそこまでのNOの消化不良の復習と、その後に、夏休み明けのマンスリー確認テスト対策を行って行くような流れになります。

毎回のテキストのボリュームは、「デイリーサピックス」が「サマーサピックス」に名称が変わり、普段あったステップABCがない代わりに「夏の思考力アップ」があるくらいでほとんど変更はありません。

3-2: 夏期講習(4年生)のカリキュラム

前半のほとんどが復習中心の内容で軽い印象を持ちますが、中盤から後半にかけて「立体図形」「場合の数」という新しく学習する重要な単元をそれぞれ複数回に渡って学習します。

それぞれ入試までずっと使い続けるものの基礎を学ぶことになりますので、毎回の学習やマンスリー対策においても特に念入りに学習してもらうことが望ましいかと思います。

『StandBy(スタンバイ)』に「マンスリー確認テスト・復習テスト対策」機能を追加
『StandBy(スタンバイ)』に「マンスリー確認テスト・復習テスト対策」機能を追加

特に「場合の数」は偏差値帯によらず正答率が低くなる傾向がある単元ですので、しっかりと自分の頭と手を動かして身につけて行くことが重要です。場合の数は単に書き出すのではなく、「どう言った整理方法/切り口で書き出すべきか、あるいは技術を使うのかどうか」を真似をし、学んでいくことが重要です。

3-3: 夏休みの具体的な学習方法

基本的には普段の学習と変わりませんが、NOから次のNOまでの期間が少ない分、普段もっと時間をかけて学習している子供達にとっては「何を減らすか」が鍵になってくるだろうと想像します。

一つは、「頭脳トレーニング」「夏の思考力アップ」「入試問題に挑戦」を時間がない中では、省いて行くことです。それらは貯めておいてお盆休みや夏休み後にやっても影響はほとんどないと言えるからです。(ただし4年生のマンスリーや組分けでは高学年と違い習ったものが多くない中で差をつけるため思考力や未習得技術を利用した問題が出題される傾向がありますので、どこかで取り組んでおいた方が良いでしょう。)

反面で、他の問題群については、サピックスがいつもそうであるように問題数も非常に絞られていますので、基本的には応用まで含めて頑張って身につけてもらいたいと思います。

理由は、一度目は「応用」ということで学んだものが、次の機会では「普通」に出てくることが多いからです。「応用」で一回目を経験していると、その時には曖昧な理解であっても2回目の時に十分に理解が進むのが人間だからです。これは、夏期講習期間に限った話ではありませんが、まだ先は長いこともあり、先に繋がるような学習を今のうちにやっておくと良いからです。

4: サピックスの夏期講習の授業を休む

サピックスの夏期講習は復習の内容もあるとは言え、6年生はより細かい技術を積み上げ、5年生は重要かつ新出単元である「比と割合」を習得する場です。また4年生は5、6年に比べて復習の内容が多いものの、後半戦では重要な新出単元を習得します。

とは言え、どうしても外せない用事や帰省などで欠席せざるを得ない方もいらっしゃるかと思いますし、特に4-5年までであれば、来年・再来年は受験一色になることを見越して、家族で旅行に行きたいという気持ちも非常によくわかります。実際、そういう方は多数いらっしゃいます。

その場合は、校舎で欠席分のテキストを受け取り、StandByに無料体験登録の上「問題を解くための技術を説明するポイント動画」→「該当するデイサポ問題」→「解説動画」という順番でご自宅で学習を進めることで、欠席分の穴を埋めていきましょう。

記事は参考になりましたか?

 平均評価:
4.67
/5
 総人数:
276


新着記事
新着記事
more
人気の記事
サイトTopへ戻る