麻布中学 入試問題(過去問)の動画解説と傾向分析-2019年算数-

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by 村中  公開: 更新:

ここでは、2019年に行われた麻布中学の入試問題(過去問)の傾向を分析し、来年以降の志望者に向けた学習の大まかな方向性を示していくことで、第一志望のお子様・保護者様が適切に学習の方向性を理解して頂くことを目的にしております。

 

麻布中学志望者の方は、合わせて、過去6年の麻布の入試傾向を徹底的に分析の上、対策の方向性をまとめた長期保存版記事が以下となりますので合わせてご覧ください。

『麻布中学入試の解体新書』〜麻布の算数の対策〜

『麻布中学入試の解体新書』〜麻布の算数の対策〜

1: 麻布中学の入試(過去問)の全体感

まずは、2019年の麻布中学で出題された算数の入試問題(過去問)の分析表をご確認ください。

全体感・分析表

レベルAのボリュームが少ないものの、反面でこれは解けないだろうというレベルCの問題がなく、近年の中では比較的取り組みやすい内容でした。しかしながら、合格最低点は100/200点と下げていることから、受験生の多くはかなり手強く感じた内容だったのだろうと推察します。

近年の麻布中学の合格点が5割5分であることから、大問1問(20点)を必ず取れるようになるだけで違った世界が見えてくるのがボーダー層にとっての麻布攻略の肝であり、それは明確に「速さ」の単元にあると認識しています。

理由は、過去20年以上の麻布中学の「速さ」を分析していて思うのは、「ほとんどの問題がどこかで見たことがあるもの」であり、難易度はほぼB(合否を分ける)レベルだからです。反面で、今年は出題がありませんでしたが、「平面図形」「数の性質」は厄介な問題が多く、得点が計算しにくいからです。

 

2019年麻布中学の入試問題で要求されたことは、

1: 誘導に気付くこと→1番(2)、4番(4)、5番(4)

麻布中学の王道の問題の作り方ですが、前の小問で辿ってきた思考の流れを活用するものです。過去問に取り組む際、あるいは間違い直しをする際も、「ここで前の問題をどう使うかを考えられたか」ということを振り返りながら学習していくことが極めて重要です。また、分析的に変化を追うもの<下記1番(2)と4番(4)>と、大きく見てその意味合いを考えさせるもの<5番>があることも付け加えておきます。

2: スライドさせて差が変化していく考え→1番(2)、4番(4)

1番(2)は2019年女子学院でも出題された「差のつるかめ」、4番(4)は前述の通り(3)までの誘導を利用するものですが、もう少し大きく見るとそれは「割合を使わない算数らしさへの回帰」として捉えることができます。「試す」→「1つずらす」→「1つずらした時の変化を捉える」→「ゴールに到達するまでのずらす回数を求める」という一般的な試行錯誤の手順自体を麻布中学が求めていることが強く伺える内容でした。

3: 頻出の応用的技術→2番、3番

「予定と実際が同じ速さ→ダイヤグラム上の平行線→予定と実際のダイヤグラム→平行四辺形作り」へと展開する2番は、何度か経験していればすぐに気づけたはずで、それ以降の操作には何も難しくはありません。あくまでも知識問題としてすぐに出てくるレベルまで学習できていたかどうか、だけの話です。

3番の切断も難易度的には決して難しくありません。ある程度切断の経験を積んでさえいれば、類似の問題は経験した上で本番に臨めているはずで、簡単に感じられたのではないかと思います。

ただ、合格最低点を見る限り、実際の入試会場ではこの2-3番で合否が決定した、つまり不合格者の多くは、正答できていないと想像します。

 

2: 2019年麻布中学入試(過去問)問題ごとの解説動画

大問1番:

1番(1)

 

1番(2)

 

大問2番:

2番(1)

 

2番(2)

 

大問3番:

3番

 

大問4番:

4番(1)

 

4番(2)

 

大問5番:

5番(1)

 

5番(2)(3)

 

5番(4)

 

3: 麻布中学の志望者に向けた学習の方向性

例年同様ですが、全体感のところで、記載させて頂いた

1: 応用的な知識・技術の習得
2: 誘導を意識する

の、2点が非常に重要です。

 

1: 応用的な知識・技術の習得

2019年に麻布中学の入試で出題された「速さ」「立体図形」は、麻布だけに限らない他難関校でもよく出題されるレベル・論点であり、来年以降も入念な対策ができているかどうかが明確に合否を分けることになります。前述のように特に「速さ」は得点が計算しやすい分野ですので、必ず高いレベルまで学習しておくことが求められます。他分野に比べて麻布中学らしいトリッキーな問題の出題が非常に少ない為です。

また、「数の性質」、特に「約数・倍数絡みの分野」も非常によく出題されており、今年はLCMセット(数列)ということで規則性に絡めた形でしたが、過去問を中心にしっかりと仕上げておくことも重要です。

2: 誘導を意識する

・小問では真っ白な気持ちで誘導に従い、手を動かす
・次の問題を読み、前の小問で分かったことや、その延長線にある考え方を活用できないかを考える
・間違えた・気づかなかった場合は、答え合わせの際に、「どう考えていれば、どうしていれば気付くことができたのか」を振り返る


という手順を、学習習慣に取り入れた上で過去問(入試問題)や思考力系の問題に取り組んでいくことが、最後の最後に入試会場で誘導に気付くことができる状態を作ることに繋がります。

 

以上です。

今回は麻布中学2019年の入試問題(過去問)分析でした。
来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、麻布中学志望の小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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