サピックス6年生12月マンスリー実力テストの解説を公開しています。
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by 村中 公開: 更新:
サピックス6年生12月マンスリー実力テストの解説を公開しています。
6年生12月マンスリーでした。各レベルごとに見ていくとレベルAが59%、1問がレベルC、残りがレベルBということで、今年度では10月マンスリーと並ぶ難易度になったと推測します。また、特徴的なこととしては、大問5番に本来サピックスオープンBに出題されそうな良質の思考力問題が配置されており、ペースを崩されてしまった人も多かったのではないかと思います。尚、その後に続く6番の速さ、7番の反対購入はいずれも標準的な問題で、6番・7番(2)までは難関校志望者は、入試時点では出来て欲しい問題でした。
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
約数線分図の問題ですが、あまり見かけない問の設定がされていた為に、引っ張り出しにくかったかもしれません。「整数の割り算とあまり」「あまり同士が等しい」ここでピンと来て欲しい問題でした。
下2桁ということでやや珍しい設定ですが、「聞かれている部分を抽出して規則性を見つける」という鉄則に則ることができれば、意外と易しかったはずです。
いわゆる「イナヅマ切り」を2つ組み合わせた形ですが、「面積同じでギザギザ」という形から発想しやすかったのではないかと思います。イナヅマ切りは基礎トレでも何度か出て来ている技術でもあり、ここは合わせて欲しい問題でした。
一見するとダブル切断かと構えてしまいますが、そんなことはなく、切り口同士が重ならない形の切断でした。2つ目の切断が「半分になる」ということに気づくことができれば、答えは非常に簡単だったかと思います。
レベルAに近い問題です。5%の重さが「同じ」と言うことで比合わせに持ち込むことができると読めれば、決して難しい問題ではありません。割合の文章題において、「同じ」が切り込み口になるケースが多いことも知っておきましょう。
まず、例題があって、更に(1)を規則に従って操作をさせる意図は、「そこを味わって、規則を見つけ出して欲しい」というメッセージであり、(1)をただ解くだけでは意味がありません。まず、例題と(1)から「規則を見破る」ことに時間を使う判断が出来たかどうかで、同じ能力であっても出来が割れたのではないかと思います。筑駒・開成・灘あたりを目指している人はこの構えを身につけておいて欲しいと思います。
速さの比が4つとも出ていますので、縦に切ってキョリ一定を2回行って、式が2つで求めることができると整理段階で判断できれば最高ですが、そうでなくとも整理をした上で、縦に揃っていることからキョリ一定を2回行う判断が出来ていればOKです。
(2)は(1)の延長線にある小問で、特に割合無の文章題をよく出題する女子難関校志望者は、雰囲気に飲まれなければここまでは出来て欲しい問題でした。(3)は男子最難関校のオチによくある「積の組合せ探し」。最難関校の過去問に親しんで来た人は、気付くことが出来たのではないかと思います。
今回の記事では、12月マンスリー実力テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、5番、6番、7番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
StandByメンバー様用12月マンスリー実力テスト全問解説はこちら
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