サピックス6年生第1回志望校判定サピックスオープンの解説を公開しています。
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by 村中 公開: 更新:
サピックス6年生第1回志望校判定サピックスオープンの解説を公開しています。
▼6年生に向けたお知らせ
※2019年に執筆した記事です
全体感としては非常に易しく、レベルA(学習済みの基本レベル)が80%を超えており多くの人にとっても易しい印象を持つテストだったかと思います。ただし、単元や論点(ポイント)の網羅性が高い為、苦手分野や論点の抜け漏れを確認するのに適したテストだったかと思いますし、このせっかくの機会を活用して穴を埋めて行って欲しいと思います。
以下では、レベルB(学習済みのやや応用レベル)以上の問題に対してコメントしておきます。
テキストでもほとんど使う問題がなかった論点です。ただしこの問題はポイントを使えば易しくなる典型的な問題ですので、ポイントと合わせて理解しておいて欲しいと思います。
何本入れた段階で水没するのかを求める第一段階、次に水没=石入れに持ち込む第二段階と段階があるので難しく感じたかもしれません。とはいえ、それぞれはこれまで何度も学習してきた論点でもあります。
通常の積の組合せとは違って、60の倍数→いっぱいあるぞ→他に切り口はないのか、と考える必要があり、60、120、180、と順番に調べて行ってものすごく手数がかかってしまった人が多かったのではないかと想像します。先行きを見通して他の行き方がないのかを検討する必要があり、そこでの判断が求められた良問と言えます。ただ、今回のセットでは時間内にこの問題以外を正解することでも十分だったと思います。
大型の思考力問題が並びましたが、大問1番、大問2番あたりは、SOらしい問題というよりも、平常テキストデイリーサポートのEやSAPIOに掲載している問題のレベルで、例年のBよりも解きやすい印象を持ちました。大問3番は特に(4)が難易度が高く、「それより少ない個数の可能性」を考え出すと難しいものの、問題の意図としては、わかりやすい数の作り方を発見して、それを活用させることと、4と8の同一性を利用する問題でした。
全体としては、大問1、大問2、大問3の(3)までと(4)のあ・お・かまでが現実的に得点可能な範囲だったのではないかと思います。こういった問題では、解き直すことも重要ですが、制限時間の中でいかに得点できる問題を得点して返って来れるかの方が重要になることも今回のテストで学んで欲しいとも思います。
以下、大問ごとにコメントします。
丁寧に読み解けば、場合分けの誘導がされている為、「読む」時間と「手を動かして解く」時間を切り分けて対応できるかが問われたと言えます。こういった場合の数の問題の出題も難関校では増えてきている為、対応になれる意味合いでも重要だったと言えます。
鍵になるのは、(3)。0が1通りしかないということから切り込めるかが鍵になりました。筑駒・灘が顕著ですが、文章中の一行・一言に異常な重みがあってそれだけで勝負が決まってくる、その典型のような問題だったと言えます。(4)は可能性を検討して検証する姿勢があれば事前に1つに決まりますので、見た目よりも解きやすい問題でした。
(1)、(2)、(3)までをいかに取ることができるかで差がついた問題だったと言えます。一手目に「整理」という手段を取れなければ非常に苦しかっただろうと推測します。大型の問題ほど整理が要求されることをこの問題を通じて理解して欲しいと思います。(4)も、わかりやすいものだけ(2,6,7)でも合わせられればgoodです。
今回の記事では、サピックス6年生第1回志望校判定サピックスオープンの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、算数Aは4番、5番、6番,算数Bは2番、3番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
1番(1)
1番(2)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
2番(5)
2番(6)
2番(7)
3番(1)
3番(2)
3番(3)
3番(4)
4番、5番、6番
StandByメンバー様用第1回志望校判定サピックスオープン算数A全問解説
1番①-⑥
1番⑦-⑩
1番⑪-⑭
2番、3番