これまでの記事では、予習シリーズを元に出題される週単位・月単位のテストの対策についてお話ししてきました。
【参考記事】
今回の記事では上記2つの記事で分析されている予習シリーズと各種テストの出題傾向、そして問題の難易度を踏まえて、それぞれのコース、およその算数偏差値帯の方々がそれぞれのテキストの何を中心に学習すれば良いかという結論をまとめます。
それぞれの判断の理由や学習の流れについてはこれまでの記事を参考にされた上で、実際に「それで、我が子はどの問題に取り組めば良いのかな?」と迷われた際に参考になれば幸いです。
もちろんコース基準は4科目判断であるため、算数と4科目の偏差値が大きく異なる場合、算数の偏差値に基づいたコースを参照したうえで、余裕や意欲次第で上のコースの推奨内容まで挑戦してゆく方が良いでしょう。
また、予習シリーズの特徴と使い方について、下記のコベツバradioでお伝えしております。
付属問題集を含む予習シリーズの全体的な分析をご紹介しておりますので、ぜひご視聴ください。
1: Sコース(四谷大塚 算数偏差値65以上)の場合
◯予習シリーズ
全ての問題に取り組みましょう。
特に、6年生になれば、応用〜発展的な技術も例題に登場しますが、そちらは難しいものの最難関・難関の入試では問われる技術ですから攻略しておきましょう。
◯演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)
反復問題は数値替えの問題となるため、予習シリーズが十分理解できている方は飛ばしても構いません。
4年生のトレーニング、5年生の基本問題は必須です。
それ以降、4年生はトレーニング→実戦演習、5-6年は基本問題 → 練習問題 → 応用問題の順で難しくなることは一目瞭然でありますが、注意すべき点は、実戦演習や、練習問題や応用問題になると、次の「一番難しい問題集」と同等レベルの難易度の問題が混ざっていることです。
もちろん全てではありませんが、難易度の差が大きいため、そう言ったものはコベツバ 予習シリーズ解説では「応用」マークを付けさせていただいております。
とはいえ、Sコースのお子様であれば、そう言ったものまで挑戦しておくことが望まれますし実際週テストでは同様レベルの難易度の問題が出題され、週報への掲載を目指すと言った場合は攻略する必要があるでしょう。
しかし、これらは他塾に比べても比較にならない程、高い難易度の問題群です。なのでSコースの中でも比較的算数が苦手なお子様や、初めて習う単元でこの難易度まで到達することが苦しいことも考えられます。
そう言った場合は、練習問題以降の難しい問題(コベツバで応用マークがついている問題という判断基準でも良いでしょう)への取り組みよりも、反復問題などで練習を積んでおきましょう。
◯一番難しい名前の問題集
名称が学年により異なりますが、「今回のナンバーと関連性のある入試問題を集めよう」というコンセプトや難易度自体は学年によって変わりません。
4年:最難関問題集
5年:応用演習問題集
6年:応用力完成問題集
この問題集は意外なことに、演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)の「練習問題以降」とあまり難易度は変わりません。
そのため、例えばSコースに上がったばかりで「難しそうな気がするから取り組まない」と言った姿勢は少しもったいないでしょう。
もちろん1つ前の問題集と同じく「とても難しい」問題も混ざっており、そう言った問題はコベツバ 予習シリーズ解説で応用フラグをつけております。
Sコースに在籍していてさらに高みを目指すお子様は是非取り組んで欲しい問題ではありますが、取捨選択をする場合は、応用フラグ以外の問題だけは取り組んでおきましょう。
2: Cコース(四谷大塚 算数偏差値56〜65)の場合
◯予習シリーズ
Sコースアップを目指す方は全て取り組みましょう。
Cコースに上がったばかり、Cコースでも算数が得意ではない場合は
・応用例題/類題
・チャレンジ問題
には取り組まないということも1つの選択肢です。
応用例題と応用類題は回や学年によって難易度や入試での必須度がかなり異なります。
(まれに応用例題ではない普通の例題でも難易度の高いものが混ざっています)
特に、6年生になれば、その傾向は顕著で、例題(応用例題)にすらかなり難しい問題が入っていますが、それは最難関・難関の入試では問われる技術です。そういった学校を最終的に目指すのであればいずれは必要となる技術ですが、現段階で明らかに難しいと感じられる場合は見送って良いでしょう。
そう言ったものにはコベツバ 予習シリーズ解説で応用マークをつけておりますので、利用者は参考にしていただければと思います。
コベツバ 予習シリーズ解説を利用していない場合でも、学習がスムーズにゆかない場合はいったんおいておいて、その後のコーナーに進んだ方が良いでしょう。
◯演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)
冒頭の反復問題は、予習シリーズの数値替え問題ですが、できるだけ取り組んでおきましょう。時間がない場合は、予習シリーズで△や×と同じ問題だけでも構いませんし、記憶力が良いお子様は数日置いてからトライしてみましょう。
次に4年生のトレーニング、5-6年生の基本問題ですが、こちらは必ず取り組みましょう。
最後に4年生の実戦演習、5−6年の練習問題・応用問題です。このレベルのものは週テストでの出題がないわけではありませんが、1問程度です。そして、このゾーン以降は、次の「一番難しい問題集」と同等レベルの難易度の問題が混ざっています。
もちろん全てではありませんが、同じ練習問題・応用問題の中でも難易度の差が大きいため、そう言ったものはコベツバ 予習シリーズ解説では「応用」マークを付けさせていただいております。
よほど算数が得意なお子様以外は、おそらくかなり難しく感じてしまうと思いますので、そう言った場合は、練習問題以降の難しい問題(コベツバで応用マークがついている問題という判断基準でも良いでしょう)への取り組みは減らして、それまでの問題を繰り返し学習することや、さらに新しい問題に取り組みたい場合は、週テスト問題集で練習を積んでおきましょう。
◯一番難しい名前の問題集
名称が学年により異なりますが、「今回のナンバーと関連性のある入試問題を集めよう」というコンセプトや難易度自体は学年によって変わりません。
4年:最難関問題集
5年:応用演習問題集
6年:応用力完成問題集
この問題集は意外なことに、演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)の「練習問題以降」とあまり難易度は変わりません。
そのため、例えば「Cコースで取り組むのは時期尚早だから、取り組まない」と言った姿勢は少しもったいないでしょう。
もちろん1つ前の問題集と同じく「とても難しい」問題も混ざっており、そう言った問題はコベツバ 予習シリーズ解説で応用フラグをつけております。
3: Bコース(四谷大塚 算数偏差値45〜56)の場合
◯予習シリーズ
応用例題、応用類題、チャレンジ問題以外は取り組みましょう。
Bコースでも、Cコースアップを目指していらっしゃる方は、組分けテストでの出題があり、できれば得点したいゾーンが、応用例題、応用類題になりますので、是非取り組んでおきたいところです。特に4年生、5年生は応用例題や応用類題であってもいずれは当たり前にできるようになってほしい問題もありますので挑戦してゆきましょう。
とはいえ、回によっては「あまりにも難しすぎる!」と感じる問題もあろうかと思います。なので、当該単元の習熟度や、コベツバで「応用マーク」がついているかどうかで、「今回そこまで挑戦するかどうか」を判断いただければと思います。
そういったものは6年からは特に増えてきており、例題ですら、そのように難しい問題が登場することもあります。「確かに最難関や難関では見るけれど、子供たちにとっては難しいだろうな」という技術なので現段階では見送った場合が良い方が多いでしょう。
◯演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)
冒頭の反復問題は、予習シリーズの数値替え問題ですが、よほど自信のある問題以外は、必ず全て取り組んでおきましょう。
次に4年のトレーニング、5-6年の基本問題ですが、こちらも必ず取り組みましょう。
最後に4年の実戦演習、5ー6年の練習問題・応用問題ですが、Bコースの中でも「Cコースへの昇格が目前」という方以外は取り組まなくても良いでしょう。その理由は問題の内容がかなり発展的であり、予習シリーズでは登場していなかった応用論点が出題されているケースが多いかです。
確かに、練習問題より応用問題の方が平均して難しいのですが、1問1問を取り出すと練習問題でもSコース在籍者でも手こずるような非常に難易度の高い問題があるため、算数がまだ仕上がっていない段階であれば、とても時間がかかってしまうことが予想されます。
それでも、確かにCコースに昇格する、Cコースを目指しているのであれば、組分けテストでもこのレベルのものを1問、2問でも合わせたいというところです。そう言った場合は、
・習熟度の高い単元だけ練習問題以上に取り組む
・お子様が取り組んでみて、解説が理解できそうなものののみ徹底的に理解する
・コベツバ 予習シリーズ解説で応用フラグがついていない練習問題/応用問題に取り組む
こう言った取捨選択をかけながら、練習問題以降にトライしてみて欲しいと思います。
◯一番難しい名前の問題集
名称が学年により異なりますが、「今回のナンバーと関連性のある入試問題を集めよう」というコンセプトや難易度自体は学年によって変わりません。
4年:最難関問題集
5年:応用演習問題集
6年:応用力完成問題集
この問題集は意外なことに、演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)の「練習問題以降」とあまり難易度は変わりません。
とはいえ、おそらくBコース在籍のお子様であればまだ少し高い壁と感じるかと思いますから、まずは1つ前の問題集の「基本問題」までを完璧にすることを目指しましょう。
その上で、Cコース昇格目前という方は1つ前の問題集の「練習問題」以上と同じように、「できそうなら取り組む」という構えでこちらの問題集に向き合うことが良いでしょう。
4: Aコース(四谷大塚 算数偏差値45以下)の場合
◯予習シリーズ
応用例題、応用類題、チャレンジ問題以外は取り組みましょう。
同じ問題でも3-4回繰り返して完全にスラスラ解けるようになるところまで取り組みましょう。
注意)6年生の例題・類題は、例え普通の「例題・類題」コーナーであったとしても、レベル感として非常に難しい、最難関・難関でこそ必要とされる技術が登場しております。そういったものはコベツバでは応用マークをつけておりますので、省いて学習する方が良いでしょう。
◯演習問題集(6年生の場合実力完成問題集)
冒頭の反復問題は、予習シリーズの数値替え問題ですが、よほど自信のある問題以外は、必ず全て取り組んでおきましょう。
次に4年のトレーニング、5-6年の基本問題ですが、こちらも必ず取り組みましょう。
それより先に取り組む際はコベツバで応用マークがついているもの以外に取り組みましょう。コベツバ 予習シリーズ解説を利用されていない場合は判断が難しいところではありますが、基本的にはあまり触らず、得意な単元やここまでを完璧にできた!という回だけは先に進んでも良いでしょう。