四谷大塚 公開組分けテストの目的・難易度分析・対策・平均点やコースボーダー

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by 村中  公開: 更新:

「公開組分けテスト」とは、四谷大塚が開催するほぼ毎月行われる原則範囲の決まった定着確認テスト(第5回のみ実力)で、学年時期による違いはあるものの、7000〜9000人程度が受験するテストです。

週単位のテストとは違い、クラス分けが決定されることが大きな特徴で、得点結果によりSCBAの4コース、それぞれ約100人ずつのクラス(S1,S2,S3・・)に振り分けられるため、お子様・保護者様ともに大変関心の高いテストです。

この記事では四谷大塚生、早稲田アカデミー生、英進館生、進学くらぶ生など、全国の予習シリーズで学習を進めるお子様に向けて、「公開組分けテスト」の目的、特徴や出典、平均点やコース基準値、難易度、そして対策方法をお話します。

1: 四谷大塚 公開組分けテストの目的

四谷大塚及び準拠塾では、4週間NOで連続して新しい概念や技術を学び、5週目のNOがまとめの単元で復習(一部、進出の論点が入る場合も有)を行うとともに実施されるのが「公開組分け」テストです。

日本中にある集団塾の中でも「まとめの単元」+「組分けテスト」のセットが同一週に綺麗に並んでいることは非常に珍しいです。その意味で、学習者観点で教材とその定着を測るテストを意図的に並べてつくられている素晴らしいシステムだと思います。

やや話が逸れてしまいましたが、この章でお話しさせて頂くことと多少関係のあることでもあります。


「公開組分けテスト(実力テストである第5回除く)」の目的を端的に言うと、「前4回分の単元で学習した論点・技術をどこまで使いこなすことが出来ているか」を問うこと、です。

それが故に5回目の組分け直前に「まとめの単元」を意図的に入れることで、家庭主導で復習をかけていなくとも復習が自動で発生する仕組みになっているのです。

従って大きな対策としては前4回分に掲載された論点・技術を見直して置くことになりますし、返却された後の振り返りとしては前4回分の単元のどこに穴があり再復習すべきなのかを判断するものになります。

2: 四谷大塚 公開組分けテストの分析

2-1: 構成

各学年の組分けテストの構成は以下のようになっています。

組分けテストの構成

1番:四則演算24点
(4年32点)

2番:小問集合64点
(4年80点)

3番〜4番:大問32点
(4年32点)

5番〜9番(※):大問80点
(4年56点)

5年生が最も大問の数が多いのが意外ですが、一段深掘って見ると「技術・論点を多く学ぶ1周目」の学年だから大問数を増加させているのだと想像します。

また、後述しますが正答率が低い問題(レベルC)が各学年の中で最も多いのも5年生です。

この背景を洞察すると、各単元の中にて学習する応用技術が入っているのですが、その経験量が少ない(その当該技術を使う問題がテキストの中で少ない)ことが背景にあるだろうと推察します。

2-2: 平均点

回によっての揺れは大きいものの、概ね以下のレンジに収まっています。

4年:290点 〜 320点
5年:270点 〜 310点
6年:280点 〜 320点

2-3: 出題と問題レベル

四則演算の1番を除いて、2番以降の問題について記載すると、以下のようなレベルになっています。

組分けテストの出典テキスト

▼2番:小問集合→基本レベルが中心
(予習シリーズ 「必修例題」「基本のチェック」「基本問題」)
で一部応用問題も有

▼3-4番:基本レベル
(予習シリーズ「必修例題」「基本のチェック」、次の教材の「基本問題」が中心)

▼5-9番: 応用発展レベル(予習シリーズ「練習問題」、他2つの問題集の「練習問題」以上)

ざっくりと見ていきますと、2番の小問集合と3-4番の2つの大問までが基本、残りが応用と言う綺麗な構成をしていることが分かります。

つまり、まずは大問4番までは「基本レベルをいかに得点するか」が問われる形になります。


小4では大問1番まで入れてここまでで144点/200点、
小5-6年では120点/200点あります。

また、大問2番の小問集合の中には正答率50%を切るような応用問題もいくつか含まれていることも触れておきます。


続いて、小問単位での問題レベルについて、です。

組分けテストのレベル

▼レベルA(正答率50%以上):6割前後
▼レベルB(正答率15%以上50%未満):2割前後
▼レベルC(正答率15%未満):2割前後

年度や回によりもちろんばらつきはあるものの、5年生のレベルCの比重が上記よりやや高く、4年生のレベルCの比重がやや低い状況です。

正答率の高いレベルAはおおよそ、大問1番、いくつかを除く大問2番の問題群、大問3-4番、大問5番以降の(1)で構成されています。

一方、逆に正答率の低いレベルCは最後の大問2つの問題の(1)を除く小問、

それ以外がレベルB

という結果が多いです。

2-4: ABCSコース間ボーダーライン

続いて、各コース間のボーダーラインです。

▼S-Cボーダーライン:4教科得点率75% 〜 80%前後
※偏差値63-64程度がボーダー
▼C-Bボーダー:4教科得点率60 〜 65%前後
▼B-Aボーダー:4教科得点率45 〜 50%前後

算数だけが突出して高い・低いという実際のケースではよくあることを一旦外して、それぞれのボーダーラインの得点率を算数に投影した時の、よくあるだろう得点の取り方について、より解像度をあげて見ておきます。

<B-A間ボーダー: 45 〜 50%前後>

学年を問わず、多くの場合、レベルA(正答率50%以上)の出題が各学年60%ありますので、その8割程度を得点できた形だと想像します。

具体的な得点イメージとしては、

Bボーダー超え得点イメージ

大問1番完答。大問2番の中で応用的な2〜4問以外を完答。

大問3番と大問4番を1 問間違え

そして大問5番以降の(1)の1〜2 問を得点出来ている状態です。

<C-B間ボーダー:60 〜 65%前後>

レベルA(正答率50%以上)が60%、レベルB(正答率15%以上50%未満)が20%ですので、レベルA完答だけでは到達できないことが多いでしょう。

Cボーダー超え得点イメージ1

レベルAでのケアレスミスを含めると、レベルBを半分以上攻略する必要があります。

具体的な得点イメージとしては、

大問1-4番で2-3問間違い。
大問5番以降も(1)を完答しているか、(2)あるいは(3)でも正答できている問題があるか、どちらかの状態です。

<S-C間ボーダー: 75% 〜 80%前後>

レベル C(正答率15%未満)が20%程度あります。

回にはよりますが、確かにレベルAとレベルBの問題をミスなく正解することでボーダーを超えられるかもしれません。

しかしレベルAとレベルBでミスをしてしまう可能性や、ボーダーラインに多少の揺れがあることを考えると、レベル Cの問題であっても1~2問は合わせる力をつけておいた方が良いでしょう。

具体的な得点イメージとしては、

Cボーダー超え得点イメージ2

大問1-4番で完答かミスで1-2問間違い。
大問5番以降も、完答のものもあれば、後半の小問を間違えたものもあるという状態です。

3: 四谷大塚 公開組分けテストの対策

3-1: 対策の骨格

ゴールはあくまでも「新出の技術・論点を使いこなして、問題を攻略できる状態を作ること」です。 従って、本来は毎週の学習の方法とも連動することになります。

毎週の学習が粗い(= 習得する技術や論点の抜け漏れがある)場合や、学習が浅い(= 技術の使いこなしが甘く、応用問題に対して手が出せない)場合、組分けテスト前に4回分を一気に習得していくことは難しいです。

あくまでも週間の学習で、目的としている応用の深さまで毎週の学習を網羅的に行った上で、週テストやカリキュラムテストで目標点に到達できていて、更に各問題には1回目の時の印(理解度の◎◯△×)が振ってある状態で、組分けに対する対策を行うべきです。
【参考記事】

週テスト・カリキュラムテストの分析と対策
週テスト・カリキュラムテストの分析と対策〜四谷大塚・早稲田アカデミー他準拠塾〜
組分けテスト直前の学習①

3-2: 2つの特徴

その上で5週目にやるべきことは以下のどちらかになり、どこの段階まで行うかは時間的余裕次第となります。

1:まとめの回より前の4回分のテキストの部分復習(部分に3段階あり)
2:コベツバのテスト対策模擬

どちらが合っているかどうかはお子様によりけりですので、それぞれのメリット・デメリットについて理解した上で、どちらか、または余裕のある方は両方トライいただければと思います。

組分けテスト直前の学習②

【テキスト復習】

◯メリット

・手垢のついた問題なので心理的にハードルが低い
・理解度を記録していたなら、取捨選択ができる
・概ね、1ポイント - 複数問題であるので徹底演習できる

◯デメリット

・取り組むべき量が多くなりがち

・過去取り組んだ時の解法を暗記している可能性がある

【コベツバのテスト対策模擬】

◯メリット

・新規問題に挑戦できるので解法暗記型のお子様に有効

・制限時間/配点付きなので
モチベーションになりやすい

・範囲の重要ポイントをできる限り網羅している

◯デメリット

・厳選せざるを得ないので抜け漏れはある

・1ポイント1問なので、徹底攻略はできない

3-3: テキスト(予習シリーズ+問題集)の復習を行う場合

【テキスト復習】の場合以下のように取り組みます。

組分けテスト直前の学習③

●1:まとめ単元に取り組み、間違い直しまでを行い、◎○△×の記号を振る。

●2:まとめ単元をやった上で△や×を振った問題のポイントがある場合、そのポイントを使う前のNOの問題に戻って復習して技術・論点の習熟度をあげる。

●3:まとめ単元をやった上で△や×が多い技術や論点にひもづくNOに戻って、○△×の問題を再度復習する。

●4:過去4つの単元の○△×を再度網羅的に復習する。

●2まで出来れば十分に得点向上が期待できると思いますし、●4まで到達することが出来れば今回の組分けに対しては時間対効果は低くなりますが、長期記憶への定着が期待できる為、範囲の制限がないテスト(志望校判定テストや合不合)へも効いてくるかと思います。

3-4: コベツバのテスト対策模擬に取り組む場合

【コベツバのテスト対策模擬】は、以下のように取り組みます。

基本編と練習編の2つがありますが、ABコースの方は基本編、CSコースの方は練習編、そして基礎が怪しい場合は基本編にも取り組みましょう。

尚、BコースでもCコースアップ目前の方は練習編まで取り組めることが理想的です

それぞれ制限時間がついておりますので、制限時間を守ってまずは解いていただいて、その上で、点数にはなりませんが、途中の問題は最大20分程度延長して考えても良いでしょう。

制限時間が厳しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のテストではその程度の時間しか与えられていない上、自宅以上に緊張環境であることが予想されます

ですから、制限時間以内に基本編を8割程度、練習編を6-7割程度得点できることを目標としましょう。

できなかった問題はいつもと同じようにポイントや解説動画を視聴して、解説を閉じて直しを行いましょう。

欲を言うと、理解度が△や×の問題、すっかり忘れていたポイントなどは1問だけの訓練では実際に本番のテストで得点できるかかなり怪しいです。弱点を炙り出せた、と考えて、NOの予習シリーズや問題集に立ち戻って、同じポイントを利用する問題を解いておきましょう。

3-5: Cコース昇格を目指すBコースの方

また、その中で特に注意すべきこととしては、Cコース昇格を目指すBコース在籍者の場合です。

<C-B間ボーダー: 70%前後>を突破する為には、上述のようにレベルB(正答率15%以上50%未満)の応用問題を少しは得点する必要があります。

レベルBの問題とは、テキストで対応させると、予習シリーズの中では特に難しい問題、他2つの演習問題集系の通常問題のレベルということです。

ここで発生する問題は「週テストやカリキュラムテスト」では、あくまでも予習シリーズの基本レベルがメインなのに、「組分け」では他2つの演習問題集レベルの問題を少しは得点しなくてはいけないと言う壁です。

組分けテスト直前の学習④CとBのボーダーライン

また、組分け対策として直前に一気に学習するのは当然負荷が高すぎて難しいですので、つまり、C昇格を狙うB在籍者は、毎週の学習の段階で予習シリーズの次のステップにある演習問題集まで学習しておく必要がある と言うことです。

勿論、「週テストやカリキュラムテスト」での出題はほとんどないでしょうし回によってはやらずとも昇格できる場合もありますが、自身のコースがCに上がった時に、そこにいるライバルたちはみんなやっていると言うことを想像して、上がる前からやっておくことが望まれると言うことになります。

そうでなければ、「基本は解けるけれど、応用になると解けない」「週テストは非常に良いけれど、組分けがあまり良くない」為に、「いつまでもCに上がれない」現象が発生しうるかと思います。

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