こんにちは。
「今週の学びの話をしよう」では、毎回の算数学習単元での重要ポイントについて、参考になる情報を提供して行きます。
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▼新6年生に向けたお知らせ
今週の「速さ(2)」は、「流水算・通過」の新しく学習していく内容が中心となります。
5年生段階において、流水・通過算の学習は本当の基本に留まっていた為、「速さ(1)」の「旅人算」と比べて難しい印象を持つかもしれません。
ただ、やっていることはそこまで旅人算と違うわけでもない為、「通過・流水が苦手」という場合、単に通過や流水の基本技術の習得が甘いか、出来ない・苦手という思い込みによるものが多いと思いますので、今回の単元を通じて「一定のことさえ行えば、根本的には旅人算と変わらない」という認識を持ってもらいたいと思います。
また、テキスト掲載の問題とは別に、男子/共学の中堅校から最難関校の入試で頻出のポイントである「速さのの比の比」を通過算を用いて学習します。例年、中堅から難関校であれば大問の中の(2)(3)の小問として、最難関校であれば(1)の小問として入れてくるのが「速さのの比の比」です。見えやすい「キョリ一定・時間一定」と違って、把握するときに一定の複雑性を要求するものですが、訓練すれば一発で捉えられるようになるかと思いますので、ここで触れておきましょう。
尚、今回も「ダイヤグラム」を用いた別解を「D-3」でつけておきますので、男女御三家・渋幕志望者は是非学習してみてください。列車の先頭と最後尾の点を同速同方向の「2人」と捉えて平行線で作図することで、線分図では煩雑な図を書かなくてはいけないのですが、異なる時間の状態を1枚の図に描くことができるダイヤグラムの性質を活かすことが出来ます。
1: 1点注目の作図:A-1、A-2、B-1、B-2、C-1、C-2、D-3、E-3、デイリーサピックスSAPIO p12 1番
通過算は列車の胴体があるので、どう捉えていいかわからなくなるケースが発生しますが、実は1点に着目さえすればただの旅人算に変わります。そこまでの工程として「作図→1点注目」ができるようになるかどうかがポイントです。
2: 1点注目の作図+同時刻同記号:C-3、C-4
当然ながら、1点注目して旅人算になった後に、線分図へ展開していく問題はよく出題されます。ここも結局1点注目して旅人算へ変換できているかがポイントです。
3: 2列の速さ整理:A-4、D-1
通常の速さ整理の応用論点ではありますが、どの塾でも学習する有名な論点ですので確実にできるようになっておきましょう。
4: 速さ整理×キョリ一定:B-4、D-4、E-1、E-2
こちらも典型的な論点で、キョリ一定を使った速さ整理の問題。E-2以外の問題は基礎トレレベルの問題として対応できるようになっておく必要があります(実際に6年生後期にそうなります。)
なお、『StandBy』にてこれらのポイントを含む「全問解説・ポイント動画・類題動画」を公開しております。
以上です。
今週の学習のご参考になれば幸いです。