こんにちは。
「今週の学びの話をしよう」では、毎回の算数学習単元での重要ポイントについて、参考になる情報を提供して行きます。
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▼新5年生に向けたお知らせ
今月末の復習テストが近づいて来ました。
組分けがこれまで培ったもの全てだとすると、復習テストはこの一ヶ月での学習の吸収度を測るものですので、大量の技術を身につけていく5年生の一年間においては極めて重要です。
量は増えたけれど、4年生とまだそこまで変わらない難易度だからまあ大丈夫かな、と言っていると、5年生のカリキュラムのペースが上がる中盤以降大きく崩れて来ます。今週のNOは復習の単元ですので、この機会にテキストをやるだけでなく、是非「定期的な(2〜3週間後の)復習スパイラル」を取り入れて復習テストに臨んで欲しいと思います。
1年後の6年生の今頃の話になりますが、偏差値の上下がものすごいことになっています。組分けごとに偏差値が10以上上下するケースが頻発しています。それは5年生の単元の抜け漏れにムラがあるからに他ならない訳です。一年後に安定感のある成績をとっていくためにも復習をおろそかにせず、是非学習計画を立てて進めてもらえれば幸いです。
今回の単元は、上述の通り「NO1-4の復習」になりますが、
●GCMからの逆算
●LCMからの逆算
●かけて整数にする分数
●直角重ね→合同の発見
●<応用>整数倍してあまり・不足共通見つけ
の5つのポイントを新たに学習しますので、単に復習単元だから特に力を入れなくていいと思うことなく、丁寧に取り組んで頂きたいと思います。
1: GCMからの逆算・LCMからの逆算:アプローチ「もとの整数(1)」⑧-1、⑧-2、⑧-3、アプローチ「もとの整数(2)」⑧-1、⑧-2、A-2、B-1、D-2、入試問題に挑戦 1番
難関最難関校での出題が多い問題で、理詰めで進んでいく解法と一定手がかりを手に入れた段階で調べていく解法があります。逆割り算の理詰め部分を理解した上で調べていくことまで含めて使いこなせるようになることが重要です。
サピックス算数教材:デイリーサポート[D-2]問題解説
2: かけて整数にする:アプローチ「かけて整数になる(1)」⑥-1、⑥-2、B-3、C-2
こちらは「覚える」のではなく、毎回頭を通して「なぜLCMになるのか」「なぜGCMになるのか」まで把握しておくことが重要です。応用問題の場合、小さい方から3番目などを聞かれるケースもあり、理屈を辿れないと厳しい問題が実際に頻繁に出題されているからです。
3: 直角重ね→合同の発見:アプローチ「正多角形を重ねる」②-1、C-1
この論点は、関東圏ではまだ論点だけを切り出した問題は見かけませんが、理屈を含めて合同を理解できるようになっておくと良いでしょう。勿論、形から合同の香りを感じられる状態も目指して欲しいところです。
4: 今週の思考力系重要ポイント
今週の思考力問題では以下の問題が特に重要となります。
【応用】GCMからの逆算:入試問題に挑戦 1番
開成の問題です。開成にしてはシンプルに答えを出せる作りで現時点で十分に正答できるものだと思いますので、志望者は是非取り組んでください。
【応用】整数倍してあまり・不足共通見つけ:入試問題に挑戦 2番
「公倍数±」の応用技術になります。あまり出ませんが出た場合に楽に解けるので、ここで一度触れておきましょう。
【応用】LCMセットの活用:入試問題に挑戦 3番(3)
LCMセットには、「倍数条件(±含め)に当てはまるものをLCMまで調べれば、あとは繰り返すだけ」という性質があります。こういった厄介な問題においても有効活用できることを実感して欲しいと思います。
なお、『StandBy』にてこれらのポイントを含む「全問解説・ポイント動画・類題動画」を公開しております。
以上です。
今週の学習のご参考になれば幸いです。