今回の記事では、第14回SS特訓単科・志望校別のプリントの概観をそれぞれのプリント別にご紹介致しますが、SS特訓全般への取り組み方、復習テストに向けた学習法、やるべきことの優先順位は以下をご覧ください。
ここでは、9月からスタートするサピックス志望校別特訓「SS特訓」の志望校別講座・単科講座(解法力/思考力)の概観をご紹介いたします。志望校別講座については、プリントの種類や講座の概要を、単科講座に関しては、子供達の学習状態や課題、[…]
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SSも最終回。
サピックスの授業もこれで最後となりました。長かった受験生活も残りわずかです。
残りわずかな期間は「全く新しいもの」ではなく「出題されそうなあと1歩の技術」の復習が重要です。
それぞれの志望校プリントやSS単科で該当する問題を記載しております。本番でも必ず今までに習った技術から出題されるはずです。
落ち着いて、1つ1つ「本番でもできるかな?」と確かめておきましょう。
受験生全員が持てる力を出し切れる受験となるよう心から応援しております。
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それぞれのプリントの重要な問題は以下の通りです。
SS単科(思考力・解法力)
図形問題の特訓
今回はほぼ応用問題となります。
▼3番:中心と結ぶ→角度求め
過去に豊島岡でも出題があった多角形の角度求め問題。解法を最終確認しておきましょう。
<応用>
▼4番:ベンツ切り作り
関西の難関校の過去問です。先週に引き続き「ベンツの形」を見て、自分で手を動かしてベンツ切りを図形の中で作りに行くことができるかが決め手です。
解法力講座
今回の「入試総合(3)」は最後ということもあって、頻出論点が多く「頻」マークを中心に最終確認に使って欲しいと思います。
<共通>
▼A-2番:減らす棒入れ
和→組合せ→並べるの解法でも構いません。確実に仕留められるように仕上げておきましょう。
▼B-2番:個数増殖の群数列
まずは「整理すること」から入って、それぞれの聞かれていることを的確に求められるかを最終確認しておきましょう。
▼C-1番:相関表→比例式
相関表で整理した後に、比例式という頻出の流れの問題で、こちらも最終チェックに活用しましょう。
▼D-1番:時間一定、キョリ一定、速さのつるかめ
速さで頻出の3つのポイントです。これらのポイントの最終チェックを行いましょう。
▼E-3番:当選確実
忘れた頃に出題される当選確実の問題。こちらも確認に使って欲しいと思います。
<応用>
▼C-4番:静水時同じ2船の往復→点対称ダイヤ
使うケースが非常に少ないものの、いざ出題された場合、点対称ダイヤが書けるかどうかで勝負が決まってしまうことが多く、最終の復習に使いましょう。
思考力講座
▼思考力実力テスト-2番「振り出し戻りの図形的応用」を絡めた問題です。それまでの問題で活用して味わってきた式を用いて(3)という王道の流れであり、小問も適当に解かずに式を組み立てて解くことが後半の小問に活きてくるということも押さえておきましょう。
▼思考力実力テスト-4番(3)
過去に桜蔭で出題された真ん中影武者のダイヤグラム利用の問題です。他校での出題可能性もあり、押さえておきましょう。
▼No.54 2番
四角すい、四角すい台もどきの体積を、平均の策で求める方法を復習しておきましょう。いざ出題された場合に差がついてしまうためです。
スタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)では、「SS特訓単科講座」の中で取り組むべき重要問題をピックアップし、解説動画と一部ポイント動画を配信しております。ご確認の上、「重要」の問題を中心に取り組んで頂ければ幸いです。「応用」については上位帯向けの問題となりますので、ご家庭にてご判断ください。
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SS志望校別
SSKA・SSKA実力テスト
おそらく今回で最後の算数の授業となります。勿論、復習テストはありません。あくまでも本番に向けて最高の状態を作り上げるべく、過去問・SSの復習・ポイントの見直しなど、やるべきことを整理して優先的におこなっていってください。
<SSKA>
▼直角◯×:①-1番
相似の三角形が2種類出てくるところに間違いやすさがあります。丁寧に作図・整理していくことができるかが重要です。
▼空飛ぶ絨毯・後から壁を書く:②-2番
こういった敷居の中を照らす問題では、最初に「壁がなかったら」を考えてしまい作図して、その後に壁を考えていくことで簡単に把握できてしまいます。最終チェックとして利用しましょう。
<SSKA実力テスト>
▼奇数偶数という思考の補助:1番
元の奇数偶数の個数とあまりの奇数偶数の個数が変化していることで一気に絞ることができる話です。この問題だけではなく、探す範囲が膨大である時に「奇数偶数」という切り口で考えて範囲を狭められるというのは最後にチェックしておいて欲しいと思います。
▼後から壁を書く:4番
問題自体が既に誘導になっていますが、先に「壁がなかった場合」を考えて「後から壁を付け加えて考える」という筋自体を知っておくことが重要です。
SSOU実力テスト
SS志望校別特訓の14回目、いよいよ最終回となりました。今回もまた入試形式での演習となります。全体感を見ていきますと、レベルAが約60%、残りレベルBが約40%と標準的で難しすぎる問題のないバランスの取れた構成となりました。
特徴としては、桜蔭らしい3番の整理系の思考力問題、水グラフが比較的得点しやすかったこと、回転体の出題があったことが特徴でした。いずれにせよ、技術の最終確認に活用してもらうと良いでしょう。
以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。
▼1番(2)ウ:LCMセットを利用した方がいい場合、LCMセット(数列)
「⚪︎番目の数」を聞かれる場合は、LCMセットでの整理が効果的です。前の問題は他の解法で解くこともできますが、その場合もここで切り替えられるかどうかが勝負になりました。
▼1番(3)カ:8へるの法則、一辺と周
逆渦巻き形の場合、解法のアプローチとしては「8へるの法則」を活用しながら欲しい場所に迫っていくことで求めることができます。過去に関西の神戸女学院で酷似した難問が出題されています。
▼2番(2)ウエ:平行移動の重なり面積、すれ違い開始から考える、すれ違い終わりから考える
アプローチに迷う問題でした。すれ違いの始まりや終わりを作図して推論して考えていく中で(1)の図も参考にしながら進めていくとオチを途中で予測しやすくなったのではないかと思います。
▼3番(2)(3):読解、整理、場合分け
桜蔭らしい緻密な整理や場合分けの問題です。定価が1500円未満と以上で場合分けをした上で、丁寧に整理して調べていくことで求めることができます。間違えた人は丁寧に解き直しをして答案を作ってもらって、整理方法の構え方を体に染み込ませておくと良いでしょう。
▼4番(3):1分①おきと面積パズル、水の入る順序と正面から見た図
丁寧に面積パズルで底面積も丸を使って置けてしまえば、それほど手こずることなく処理できる問題でした。図が煩雑になりやすいので、できるだけ煩雑にならないように注意して書いたり、場合によっては書き直すなどの工夫が要求されたかもしれません。
SSAZ
おそらく今回で最後の算数の授業となります。勿論、復習テストはありません。あくまでも本番に向けて最高の状態を作り上げるべく、過去問・SSの復習・ポイントの見直しなど、やるべきことを整理して優先的におこなっていってください。
▼倍数条件→3つのつるかめ:1番(2)
どれが3割引なのかということで1つ1つ試していかずともその前段階で判断できます。 また、個数の和、金額の和、個数の関係性ということで3つのつるかめを想起できるかが決め手です。最終チェックしておきましょう。
▼同時刻同記号、時間一定:2番
これでもか、というほど同時記号を打ち込んでいく操作を迷いつつも、できるかが勝負です。その後は時間一定でおしまいです。実際に麻布の線分図系の過去問では非常に煩雑な問題も多く、このレベルの整理をこなす構えを持って本番に臨んで欲しいと思います。
▼風車切り(三角形):5番
過去にも出題がある三角形の風車切りの論点。論点の見直しとして、これらの問題をストレートにできるようにして本番に臨んで欲しいと思います。
JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)・女子学院対策
おそらく今回で最後の算数の授業となります。勿論、復習テストはありません。あくまでも本番に向けて最高の状態を作り上げるべく、過去問・SSの復習・ポイントの見直しなど、やるべきことを整理して優先的に行っていってください。
<JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)>
▼の比の比:3番(2)
割合の文章題が出題される場合、最も出題頻度の高いのは「の比の比」。最終チェックをしておきましょう。
▼展開図選び:5番(1)
展開図の問題パターンには色々とありますが、今回は平行な面が3組あるという性質を使いつつ、頂点うちを使って仕留めていきます。2019年に立方体展開図が出題されていますので、2020年に出題される場合、他の立体が出題される可能性が高いとは思いますがこちらも最終チェックをしておくに越したことはありません。
▼公約数の利用、過不足算の整理:5番(2)
JGは割合を使わない文章題を好む傾向がありますので、過不足算の整理方法を使う部分を見直して欲しいと思います。
<女子学院対策>
▼の比の比:2番(3)
割合文章題の超頻出論点。最終確認に使いましょう。
▼二等辺見つけ:3番(1)
JG頻出の二等辺の角度問題。問題で与えられる二等辺とは違う二等辺が発見できるはず、という意識で問題に向き合っていくと見えてくるはずです。
▼8へるの法則・真ん中平均:5番
JGでは割合を使わない文章題が出題されることが多い為、この方陣算の論点も丁寧に押さえる必要があります。また8へるの法則と真ん中平均は非常に相性が良いこともチェックしておきましょう。
SSKT
最終授業です。 悔いの残らないように重要論点を押さえておきましょう。
▼ブロック回し(参考/ブロック回し三角型):1番(3)
正方形型のブロック回しにカットして、①③⑤で解きます。①の体積が1辺2であるところに注意しましょう。 また、今回の問題では使いませんが参考までにブロック回し三角型をつけておきますので、最終確認しておきましょう。
▼グラフの利用:2番
(1)でグラフを書かせて最後までグラフの世界を活用していく趣旨の問題です。(1)時点で出題の意図を読めていれば決して難しくありません。
▼30°問題の扱い:3番(2)
作図問題に絡めて、「直角・1:2→30°問題」というのは頻出パターンです。脳内に必ず留めておいて欲しいと思います。
SSWA
最終回は最後の模試形式の特訓となります。形式・出題分野・難易度全てが実際の入試と同レベルの難易度の高い問題セットとなりました。制限時間の中での得点の取り方、ミスを防ぐことができているか、また出題されている問題のポイントの確認などをおこなって一歩でも進んで最後、本番に臨んで欲しいと思います。
▼①-1番(3):流水上で出会う→流速消去、進んだ距離の差に注目
流水上における2通りの出会いということで、速さの和が等しい=出会う時間が等しい、という考え方を用いて同時記号を揃えて書くところまでがポイントでした。
▼①-2番(1):1:2トンガリ、1:3トンガリ、正方形(直角二等辺)づくり
典型的な1:2トンガリ・1:3トンガリの問題です。気づくことができるかどうかが全て、という問題です。最後の確認をおこなっておいてください。
▼②-3番:半分から削り出し、(1)の利用、高さ一定で底面積で決まる、正六角形分割
正六角形で切断すると立方体が2等分されます。その2等分されたものをベースに削り出していくことで答えを求めることができます。(2)は(1)との関係から高さ一定で底面積だけが変化していることに気付ければ簡単な問題でした。
▼②-5番:反射/長方形型、反射の鏡の世界
長方形型の反射から入って、後半に鏡の世界という反射の2つの解法を両方とも使わせる応用問題。難関校・最難関校の反射の問題の典型と言えますが、決して簡単ではなく、現実の入試で合否を分けることになる問題です。確実にできるように復習して欲しい問題です。
SSKF実力テスト・SSKF+α
おそらく今回で最後の算数の授業となります。勿論、復習テストはありません。 あくまでも本番に向けて最高の状態を作り上げるべく、過去問・これまでの復習・ポイントの見直しなど、やるべきことを整理して優先的におこなっていってください。
<SSKF+α>
▼3つのベン図:2番
過去に3つのベン図の難問が出題されており、出題者の頭の中にこの論点がありますので、使い方を最終確認しておきましょう。
▼フローチャート:3番
フローチャートと食塩水分数の典型的な応用問題。このレベルを確実に仕留められるようにした上で本番に臨んで欲しいと思います。
<SSKF実力テスト>
▼LCM(最小公倍数)後を書いて調べる:4番
慶應の問題のレベルBは、こういった「最後の一手間」が必要な問題が多く、「これぐらいなら書いて仕留められる」という判断を行う必要があります。勿論、制限時間が短いので「これは時間がかかりすぎるので見送り、別の方法を考える」ということも重要で、「その先に進んでいった時にどれぐらい時間がかかりそうか」を考えて進むか変えるか見送るかを判断して欲しいと思います。
▼周の延長解法:8番
周の延長解法の典型的な問題です。影の部分の足し忘れをしないように最終確認しておきましょう。
SSTJ・SSTJ実力テスト・SSSJ・SSSJ実力テスト
おそらく今回で最後の算数の授業となります。勿論、復習テストはありません。あくまでも本番に向けて最高の状態を作り上げるべく、過去問・SSの復習・ポイントの見直しなど、やるべきことを整理して優先的に行っていってください。
<SSTJ>
▼空間上で2直線交わる→同一平面=切断の切り口:1番
豊島岡の有名な問題で、同一論点を扱う問題が少ない分、ここで是非経験しておいて欲しいと思います。ネタが分かってしまった後は決して難しくありません。
<SSTJ実力テスト>
▼N進法:2番
基本的なN進法の問題ですが上位帯でも忘れてしまいやすい為、応用版である「ニセN進法」も含めて是非復習しておいて欲しいと思います。
▼の比の比:3番
平面図形との比の比の組合せ問題。このレベルを苦もなく「の比の比」で乗り越えられるようになると非常に強いです。確実に押さえたい問題です。
▼ブロック回し三角型:4番(1)
サピックスでは学習する機会が少ない「ブロック回し三角型」の(1)。勿論使わなくても解けてしまいますが、可能であれば押さえておきましょう。
<SSSJ基礎力チェック>
▼水入れ(連発)→全体量と濃度の逆比:(4)
水入れや蒸発のように「食塩の量が変わらない」場合、全体量の比と濃度の比が逆比になります。最終チェックしておきましょう。
▼回転体:(9)
回転体の表面積の求め方も忘れてしまっていないか、最終チェックしておきましょう。
<SSSJ実力テスト>
▼整数の割り算と約数線分図:2番(2)
約束記号で提示されているケースですが、問題の意味を自分で捉え直す、言葉にすることがポイントを想起しやすくなります。わからなくなった場合に、これは「●●ということか、そうすると」と考えて欲しいと思います。
▼ダブルチョウチョ:3番(2)
割合の平面図形の頻出論点であるダブルチョウチョ。煩雑になりやすいので、整理方法含めて一発で答えを合わせられるかを確認しておきましょう。
SSMS
最終回、最後の実戦的な訓練となります。これまで同様に速さと図形が近年の入試よりもやや易しいものの、最後の4番は難解で実際の入試レベルそのものだったかと思います。制限時間の中でどこまでを確実に合わせるかの判断を含めて時間の使い方や得点の作り方の最終確認を行って欲しいと思います。
▼2番:相→面、石入れ、つるかめ算(面積図)
石入れの考え方で整理すると綺麗に解くことができる問題で(2)も、このタイプの問題にありがちな「つるかめ算がオチ」という問題でした。
▼3番:フローチャート、食塩水分数
典型的なフローチャートで整理していくタイプの問題で、このレベルは本番では確実に仕留められるようになって欲しいと思います。
▼4番:調べ上げの工夫、5を超えたあと、残してはいけないものに着目、(1)(2)の利用
武蔵らしい、正攻法での場合分け・調べ上げを問う問題です。最後まで行かずとも制限時間の中で「狙った小問は確実に仕留める」構えで、得点できたかを振り返って欲しいと思います。
SSFU
SS志望校別特訓の14回目、いよいよ最終回となりました。今回もまた入試形式での内容となります。全体感を見ていきますと、レベルAが70%、レベルBが30%と標準的な難易度構成となりました。特徴としては、本番よりも平面図形と速さの難易度が抑え目であったことで、概ね本番らしいセットとなりました。本番においても、得点できる問題を確実に仕留めて戻ってくることが最も重要であることは改めてお伝えしておきたいと思います。
以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。
▼2番:整理方法の工夫
煩雑な情報をいかに整理しながら、正しく答えにたどり着くことができるかという整理能力が問われる雙葉らしい問題でした。
▼4番(3):調べ上げ、個数増殖の群数列、奇数列
調べ上げで足していって検証するという雙葉らしい問題でした。他のより易しい問題との優先順位は考慮する必要がありますが、本番ではこのようなアプローチが分かりやすく、やや面倒な問題を仕留められると優位になることができます。
▼5番(3):ダイヤグラムの相似、ダイヤグラムの選択パターン
出発到着がバラバラの出会い・追い付きということで、ダイヤグラムを書く選択をとることができれば、すんなりと求められる問題でした。
SSFE
最終回、最後の実戦訓練となります。前回同様にレベル的にはほぼ本番と同様ですが、唯一の違いは大問1番の最後に難解な場合の数の問題が入っていないことだけ、でした。確実に得点できる問題を外していないか、ミスしていないか、レベルBの問題を試験中に確認して回避・勝負の選択を意識して出来たか、を振り返って欲しいと思います。
▼3番(2)(3):和差の奇偶一致
整理が出来た上で、和差の奇偶一致を使わせる綺麗な応用問題でした。整理方法とポイントだけ最後に見直しておきましょう。
▼4番:3つ目の比の場所で比例式、整数条件と範囲で絞る
比例式に持ち込む典型的な(1)、ここを一発で解法が選択できたかを確認しておきましょう。次に(2)もほぼ毎年のように出題されている整数条件と範囲、今回のように割合有の文章題や割合無の文章題の中に登場する事が多いことは、意識しておいた上で本番に臨んで欲しいと思います。
▼5番(2):同じところ付け足し、2つの和差算
「離れた部分の面積の和が分かっている」「片方が欲しい」→「離れた部分の面積の差が欲しい」ということで、同じところ付け足しを選択できるかどうかを問う問題でした。普段は「面積の差が分かっている」ということから選択するケースが多いですが、逆のパターンということです。でも、言葉でポイントを捉える訓練ができていればとっかかりはあったのではないか、という問題でした。
SSOG
▼ピラミッド連続:A-1左右のピラミッド、上下向きが逆転したピラミッドを視覚的に気がつけるようにイメージを焼き付けておきましょう。
▼枚数を選ぶ組合せ、数を選ぶ組合せ:A-2
「選ぶ」という場合における組合せの使い方の復習です。抵抗なく理解できるかと思いますので、詰まってしまった人は丁寧に最終チェックをしておきましょう。
SSKK
今回も実践形式になります。ほとんどの問題が典型的な技術問題ですが、①3番・①4番・②5番あたりで差がついたのではないかと想像します。
▼① 3番:1分①おきと面積パズル
水グラフではありませんが、面積パズルで解く問題です。水グラフでしか使わないではなく、こういった問題でも転用できるということも知っておきましょう。
▼① 4番:直角○×、反射の鏡の世界
(1)は鏡の世界を使わずに相似で、(2)ではそのままでは煩雑になる為、鏡の世界を使うという切り替えをおこなっています。反射の問題の解き方として自由に使い分けられるようにしておきましょう。
▼② 5番:角速度求め
平常テキストでは体系的に学習する機会がなかった「角速度求め」です。頻繁に難関校で出題されている為、ここで確実に押さえておきましょう。