こんにちは。
「今週の学びの話をしよう」では、毎回の算数学習単元での重要ポイントについて、参考になる情報を提供して行きます。
『StandBy』サービスが提供する「重要ポイント動画」や「解説動画」の一部を公開いたします。ご登録頂きますと、サピックス算数テキストであるデイリーサポートのNo7の全問解説・ポイント動画・類題動画が全てご覧いただけます。アプローチ編も一部、配信を行なっておりますので、どうぞご活用ください。
▼新5年生に向けたお知らせ
春期講習が終わりました。
算数の授業回数は4年生よりも減少したものの、内容面が高学年らしく難易度が上がった中、復習を計画の中に織り込んでしっかりと身につけて頂きたいと思います。
さて、今回のNOは「立体図形(1)」ということで、主に「水問題」について学習します。
小4時点で学んだ水問題は「計算問題」に近しく、今回の単元でようやく「水問題」らしくなってきますので、丁寧にポイントで解法を身につけて進行して頂くことをお勧め致します。また、本来このタイプの水問題は「割合学習後に解法が変わる」単元でもあり、学習後に接続しやすい解法で学んでないとあとあとキャッチアップが難しいということも伝えておきます。6年生中盤・後半になっても依然として「割合学習前の解法」で解いてしまっており、ひたすらに手数が増えている子どもたちが多い為です。
1: 棒入れ:アプローチ⑦⑧⑨、A-4、B-3、C-2、C-3、D-2
〇棒入れ(水面から出てるタイプ)
「正面から見た図×はじめとあと」→
「水量一定」→
「等式作り(水量を求めない)」
〇棒入れ(水没するタイプ)
「石入れへ転換」→
「水没立体(石)の体積÷水そうの底面積=上がる高さ」
の二つの違いを明確に押さえて、問題ごとに適切に解法を使い分けながら解くことができる状態になって頂くことが今回の単元でのゴールになります。類題においては、上の二つのタイプをほぼセットで問う構成にしておりますので、問題の違い・解法の違いを明確にするために是非活用ください。
サピックス算数教材:デイリーサポート[D-2]問題解説
(1)(2)
(3)
尚、6年生を見ていても思うのですが優秀な子どもたちであっても、水問題の答案には「正面から見た図」の作図ができておらず、入試標準レベルに届いていないことが多く、カリキュラム上の穴になりやすい単元と言えますので、注意が必要です。
2: 今週の思考力系重要ポイント
今週の思考力問題では以下の問題が特に重要となります。
AがBの約数の時、AはB-Aの約数になる :入試問題に挑戦 2番
約数線分図で理解できる話ですが、いざ問題として出題されるとなかなかできませんので、ここでしっかりと身につけておいてください。
【応用】等分点:入試問題に挑戦 3番
難関校で頻出の「等分点」の考え方です。等分点については幅広い問われ方をすることが多いのですが、今回は「分数表現」「約分して同じ」という考え方を身につけてもらいたいと思います。
【応用】直角二等辺の性質:思考力の養成 1番
直角二等辺の性質を用いた古くに算数オリンピックで出題された問題です。パズル的要素が高く、しっかりと抑えておく必要があります。
【応用】頂点と辺の置き方で場合分け:思考力の養成 2番
図形的場合の数は最難関校でよく出題され、正答率を下げる難問になる傾向があります。ここでも「回転して同じものは同じ」になるというルールの中で、最初の一手でどう場合分けしていくと綺麗に解答にたどり着けるのかを意識して学習してもらうと良いでしょう。
〇×整理:思考力の養成 3番
小4で学習済の「〇×整理」を用いて解く問題ですが、小4時点で「整理方法」を学ばず、独自の推論だけで進行してしまった人も多いかと思いますので、しっかりと整理方法を学ぶ機会にしましょう。推論の必要はほぼありません。整理だけで解けてしまいます。
なお、『StandBy』にてこれらのポイントを含む「全問解説・ポイント動画・類題動画」を公開しております。
以上です。
今週の学習のご参考になれば幸いです。