今回の記事では、第5回SS特訓単科・志望校別のプリントの概観をそれぞれのプリント別にご紹介致しますが、SS特訓全般への取り組み方、復習テストに向けた学習法、やるべきことの優先順位は以下をご覧ください。
ここでは、9月からスタートするサピックス志望校別特訓「SS特訓」の志望校別講座・単科講座(解法力/思考力)の概観をご紹介いたします。志望校別講座については、プリントの種類や講座の概要を、単科講座に関しては、子供達の学習状態や課題、[…]
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こんにちは。
SSも5回目を迎えました。相変わらずほとんどのコースでは難問が出題されていますが、そろそろ難易度に慣れてきた頃でしょうか?
過去問、合格判定サピックスオープンで「よく分かっていなかった」「知らない技術が多かった」分野は、10月〜11月中に、当該分野の総復習・特訓をかけていくことが重要です。
志望校やつまずいている難易度に合わせて、サピックスの「5年生〜6年生前半までの平常テキスト」「SS単科」「SSプリント」、コベツバの提供する「コベツバweb授業(全論点の復習が効率的にできる)」「TopGun特訓(最難関のみで出題される高度技術のまとめ)」などを活用していきましょう。
コベツバweb授業夢中になる算数、始めようわからないから苦手...を「できるから、好き」に、できる子はさらに「武器[…]
TopGun特訓★ ★ ★頂点に駆け上がれTopGunとは、"米国空軍士官学校の最優秀の卒業生"、つまりある分野に[…]
ここではいよいよ約半年後に迫った志望校の入試に向けて、志望校の過去問(赤本)を効果的に活用した、志望校合格に向けた算数の勉強方法について、お話しいたします。 お子様が、過去問を活用して学びを実現して無事に志望校に登[…]
それぞれのプリントの重要な問題は以下の通りです。
SS単科(思考力・解法力)
図形問題の特訓
<共通>
▼1番:線対称・中心と結ぶ
扇形の折り返し問題は、出来が分かれやすいテーマです。
「折り返し=線対称」と「扇形=中心と結ぶと半径で等しい」という技術を意識して使いにいくことができるかが重要です。
▼3番:正方形(直角二等辺)作り
元ネタは早稲田2018年(第一回)の問題だと推測します。「正方形(直角二等辺)作り」を一手目で取り出せるかどうかが重要です。
<応用>
▼6番:合同見つけ
(1)の角度を求めさせている所になにがしかの「誘導」があると判断して合同を発見することが問われます。小問の意図に対して敏感になることが重要です。
解法力講座
「重要かつ頻出」はどこの学校を受けるにおいても欠かせない問題ですので、丁寧に押さえておきましょう。
<共通>
▼B-1番、B-2番、B-3番、C-1番、D-2番、解法力発展演習①-2番:キョリ一定・時間一定
キョリ一定・時間一定はとにかく頻出のため、どういった場合でも自由自在に使えるようにしておきましょう。速さを出題しない学校は少なく、速さが出題される場合、キョリ一定・時間一定のどちらかはほぼ5割くらいの確率で使用します。
▼C-2番、C-3番:N回目に出会う
「N回目に出会う」も問題文を読み切った段階で使いにいくことができる状態を目指しましょう。またC-3の「へだたりグラフ+N回目」も難関・最難関まで含め出題されており必ず押さえておきましょう。
▼E-1番:①秒後解法
点移動の問題で「●●になるのは何秒後?」という問題の場合に幅広く使える解法なので必ず押さえておきましょう。勿論、影武者で解く方が早い場合もありますが、「何かに気づかなくても解ける」という強さがある解法です。
▼E-3番、解法力発展演習②-1番:ダイヤグラム,範囲と回数の推論
「範囲と回数の推論」の経験が少ないと思いますが、偏差値帯によらず頻繁に出題されています。ここで是非押さえておきましょう。
<応用>
▼E-2番:ダイヤグラム・二等辺利用
ドップラー効果の問題は多くの場合、「同速同方向→平行線を利用したダイヤグラム」ですが、このように同じ速さが戻ってくることで二等辺三角形を作っていく問題もあり、ここで経験しておきましょう。
思考力講座
▼実力テスト1番典型的な「規則性の発見」の問題です。
・「問題が要求している世界」に手を動かして入る
・必ず規則があると信じて「発見」に集中する
・「発見した規則」を使って解く
というプロセスで進行します。このプロセスで問題を設計するケースは非常に多いので、早く慣れてもらう必要があります。
▼実力テスト2番
「同じ色を使う場所でパターン分け」を使う練習問題として非常に良い問題になっていますので、丁寧に学習してポイントの使い方を習得しましょう。
▼No.18 1番
「範囲と回数の推論」は渋幕・開成で出題があります。志望者は必ず押さえておきましょう。
▼No.18 2番
(2)の1:1:2有名三角すいを応用して展開図を書かせる問題は、2019年に聖光学院で出題されています。こういった展開図の描き方においても「なんとなく」「勘で」やるのではなく、「これまで学習してきたことを使って」やる訓練としても有効な問題です。
▼No.19 1番
「見上げてギリギリ見える→影の境目」と考えて逆の発想で「空飛ぶじゅうたんとすそ」で解きに行っています。現在のトレンドを考えると、最難関志望者は(3)が単体でいきなり出題されてもできるようになっておく必要があります。
スタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)では、「SS特訓単科講座」の中で取り組むべき重要問題をピックアップし、解説動画と一部ポイント動画を配信しております。ご確認の上、「重要」の問題を中心に取り組んで頂ければ幸いです。「応用」については上位帯向けの問題となりますので、ご家庭にてご判断ください。
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スタンバイ SAPIXは、毎回のNoのテキスト全問解説・ポイント動画や、マンスリーテスト対策などを配信しており、夏から6年生が急増、「ライバルである同級生には絶対勧めたくない」率が60%以上のサピックス生の隠れた家庭学習の友になりつつあります。

SS志望校別
SSKA
▼足しすぎて引く図形式:②-2、③-2、④-2
三角形の中央部分と3つの端の和との関係を扱う問題で、重複が発生するので直感的に発想しにくい「足しすぎて引く」の解法を使います。ポイントになっているのは「3つの和」ということで、それを一気に扱うことができる方法は?という流れで発想します。
▼思考力の割合文章題:①-1、②-1
開成と桜蔭が共通している要素として挙げられる「細かく物事を捉える解像度の高さ」が要求される問題です。開成では割合の文章題自体の出題は少ないものの出題される場合は、このようにそもそも何をどのように求めに行けばいいのか、を論理的に考える必要があるものですので、しっかりと出来るようになりましょう。
▼正六角形:①-2、④-2
①-2は麻布、④-2は洛南の問題で、開成では他校に比べて正六角形の出題頻度は決して高くありませんが、逆にこのレベルまでは出来るようになっておく必要があります。
SSOU
▼の比の比:②-Ⅰ
整理方法の工夫を問う問題でしたが、の比の比で一覧的に表を作成すると綺麗にまとまる場合があります。「仕事量」÷「仕事の速度」=「時間」という割り算で表現できるもので構成されているので、整理方法としての比の比を取り出すという発想でした。
▼3つの不定方程式:②-Ⅱ
未知数3つ、式1つの場合分けタイプの不定方程式。難関校で好まれるものなので、いざとなったときに一発で正解できるように鍛えておきたいところです。
▼前の結果利用の表、2回振った時の「場所×通り数」を整理:③-Ⅰ、④-Ⅰ
③-IIのように綺麗に前の結果利用でまとめられる場合と、頑張って「場所×通り数」を調べてそれを活用する場合と、もう一つは「場合分け」とがあります。今回の2問はそれぞれが前の2つで解いた場合に、綺麗に解答まで到達出来るパターンでした。「場合分け」で習うことが多い為、ここではこの2つの解法を紹介しておきます。
▼隠れ「速さ」(速さへの変換):③-Ⅱ
2020年前後から散発的に見かけるようになってきた論点。技術を使い慣れている「速さ」に変換することで容易に解くことができます。
SSAZ
▼入れ替わり周期:②-2、③-2
パターン化された問題で、全く難しい問題ではありません。
・一回目をルールにそってやる
・入れ替わりの組合せセットを調べる
・組合せセットの周期のLCMをとる
だけの問題です。
▼奇数偶数シャッフル:①-2
入れ替わり周期の中でも「特によく出る」為、これだけは特殊で簡単な解法があります。別でポイントを立てていますので、身につけてもらうと非常に早く解くことができます。
▼風車切り(三角形)、足して180°の隣辺比:②-1
三角方眼を扱う問題は、麻布でよく出題されますので、その扱いを学習しましょう。この問題自体は解法が数多くあり、発想のバラエティを身につけるためにも是非学習してほしい問題です。
▼四段切り:③-1
この問題自体は筑駒の問題ですが、麻布は正六角形の問題、特に難問が頻出の為、この考え方自体も学習しておく必要があります。
JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)・女子学院対策
<JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)>
2017年、数値替えセットでした。難易度的には易しい印象を受けました。
出題分野としては傾向通りの平面図形、水グラフ、速さ、思考力あたりは傾向通りと言える出題でした。
また、速さが2番と4番で大問2問で出題されたことが特徴でした。
6番の水グラフも今のJGのレベルとしては易し目の問題だったかと思います。
■1番(5):二等辺見つけ、線対称⇆垂直二等分
よく見る二等辺見つけから入って、最後は変則的な対称性を使わせる問題でした。
分析的に進めていった時に立ち止まって大きく図形を捉えるアプローチができないかということも頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
■1番(6):範囲で捉える、代入の消去算
思考力要素のある問題でした。
挟んだ左右でそれぞれの条件を導き出すことが求められました。
■3番:規則の発見と利用
規則性を用いた思考力問題です。
簡単なケースで実験した上でそれを適用しにいくとキレイに解くことができます。本番でも落ち着いてできるかどうかが問われました。
■6番:折れ目の意味と傾きの意味、1分①おきと面積パズル
(1):だんだんと底面積が増えてくる中で2段目と3段目が同じであることに気づけば解けます。
(2)(3):典型的な面積パズルの問題でここは正解してほしい問題でした。
<女子学院対策>
1番の対称性を用いた30°問題や、2番の中心と結ぶあたりは頻繁に使用しますので確実にできるようにしておきましょう。
3番(1)はダイヤグラム系の技術というよりも、単に同じ速さの人が時間と距離が比例することを使って解きます。
(2)は距離の差に注目、(3)は丁寧に整理して解き切るというやや思考力要素がある問題でした。
SSKT
今回は数の性質と規則性を混ぜた応用問題が中心です。
▼組合せ探し・積の組合せ探し:①-2番、②-1番
難関校・最難関校では「和の組合せ探し」は普通に使えることが前提で問題が組まれています。その上で、「積の組合せ探し」は出来が分かれる問題として出題されることが多く、使う場面で見逃すことなく気付くことができる必要があります。
▼N進法:②-2番
珍しい13進法の問題です。一度くらいは経験しておく必要はありますが、近年(この10年)で難関校での出題はありません。ただし、N進法やニセN進法の出題は非常に多いものの、あまり出てこない独立した技術でもあり難関校で出題されても正答率が低い傾向がありますので、この機会に復習しておきましょう。
▼思考力問題:①-2番(2)、③-2番(2)
整理することや、試すことは難関・最難関の学校であれば必ず1問の大問で問われてきますが、今回のレベルまでは入試に出題された場合、出来てほしい問題になります。整理方法はうまいまとめ方を盗んで自分のものにしていき、初めて遭遇する問題でも同じまとめ方を使っていくことで上手になります。試行検証の力は、分からない場合に試す、また試す方法も無闇にやらずなにがしかの順番で試すと言うことを考えて行うことで少しずつ養成されていきます。
SSWA
SS志望校別特訓の5回目、今回は「立体図形」です。平面図形と同じく早稲田の大問2番には例年、立体図形が出題され、その上で後半の大問に単独で立体図形の問題が入って来るケースもあります。ただし、平面図形に比べると比較的解きやすい問題が多いのも事実で、実際に過去問をやっていくと、平面図形の方が厄介な問題が多いことに気づくかとは思います。ただし、それでも一定の応用技術を使う問題はライバルも確実に合わせてきますので、立体図形も気を抜かず身につけて行って欲しいと思います。
▼①1番(6)、②-1番、②-3番(1)、③-3番(1)(2):平行な面の切り口は平行、補助点の利用
切断の基本とも言える技術です。ここは確実に短時間でできるようになって欲しいです。
▼②-2番(3):1:1:2有名三角すい
最難関、難関で流行りの論点です。大問の流れの中で出てきた場合に気づくのが難しくなるのだと思います。ただし、切り口の面積を実際に求められる問題はそれほど多くないのも事実ですので、その場合、まず1:1:2有名三角すいを疑えるようになっておくと良いでしょう。
▼③-1番、③-2番(1):平均の策
様々な教材で見かけるこの問題ですが、「平均の策」の捉え方を習熟できているかを問う典型的な問題です。「底面と柱(高さ)が垂直であること」「柱(高さ)がそれぞれ平行であること」の2つが満たされれば使うことができます。特に、後半の「平行な柱が走っている」場合に、発想できるようになると強いです。
▼③-2番(1):連続切断
こちらも近年、難関校で流行りの論点です。何度か経験していれば、結局は「平行な面の切り口は平行」を使うだけですので、決して難しくありません。
SSKF
SSS志望校別の5回目です。今回は「速さ」です。簡単そうに見えるものの、稀に速さの難問を出題することがあり、またそのバラエティも豊富です。その場合、易しい問題が多い慶應の中では得点差がつきやすい為、徹底した対策が必要になります。
▼時間一定折り返し型:①-3番、①-4番、③-1番
折り返しタイプで時間一定を使うもので、これ自体をパターンとして把握していると問題の攻略に有効です。通常の時間一定に加えてこちらもマスターしましょう。
▼速さの和で距離一定:②-2番、②-3番
通常の距離一定に加えて、和で距離一定を使うとこちらも問題の攻略が容易になります。ここまではパターンとして扱えるようになりましょう。
▼エスカレーター・歩数×歩幅のの比の比:②-1番
歩数×歩幅のの比の比とエスカレーターを組合せた応用問題で、丁寧に学習しておきましょう。
▼平均速度→つるかめ:②-4番
昔からある発展問題で往復で速さが揃うとつるかめに持ち込むことができるので、上り下りの往復の平均速度を出して、つるかめに持ち込みます。
SSTJ・SSSJ
<SSTJ>
▼①③⑤⑦⑨面積並び:①-(2)
通常の回転体とは異なる解法です。正方形が軸から離れるにつれて①③⑤⑦と奇数列で並ぶものです。近年では桜蔭でも出題がありましたが、多くの学校で出題されているものです。
▼平均の面積図:①-1番(5)(6)、②-3番
多数の実践的な問題で平均の面積図の扱いを学びます。どういう場合にどういった使い方ができるかを丁寧に学習しておきましょう。
▼入れ子構造:④-1番
立体図形の難問を出題する豊島岡志望者はポイントと合わせて丁寧に身につけておきましょう。
<SSSJ>
▼①③⑤⑦⑨面積並び:①-1番(2)別解、③-1番(2)
通常の回転体とは異なる解法です。正方形が軸から離れるにつれて①③⑤⑦と奇数列で並ぶものです。近年では桜蔭でも出題がありましたが、多くの学校で出題されているものです。
▼平均の面積図:①-2番(1)(2)(4)、③-1番(5)(6)、④-3番
多数の実践的な問題で平均の面積図の扱いを学びます。どういう場合にどういった使い方ができるかを丁寧に学習しておきましょう。
SSMS
SS志望校別特訓の5回目、今回は「平面図形(割合有)」「速さ」という武蔵の頻出分野を学習します。どの問題もほとんどが応用ではあるものの「典型的なパターン」の問題であるため、ライバル達もこれらの問題を学習して入試に臨んで来るだろうと予想されます。従って、確実に身につけて進んでいって欲しいと思います。
▼①-3番、①-4番、③-2番:外チョウチョ補助線、中チョウチョ補助線
チョウチョ補助線の「外」「中」を自在に使えるようになると、一気に割合の平面図形のレベルが上がります。ポイント動画を見て、どういう時にどうやって補助線を引くのかを身につけて欲しいと思います。
▼①-2番、②-1番、②-2番、②-3番:キョリ一定
線分図上で縦に揃っている場所を発見した時に、いつでもキョリ一定を発想できるようになっておく必要があります。そのためには、線分図を丁寧に書くという仕立ても必要になることも付け加えておきます。
▼③-1番:速さの「の比の比」
難関校、最難関校の速さで頻出の論点がこちら。速さ、時間、キョリの3本のうち2本が分かっていれば使うことができる為、そこを理論的にも感覚的にも気づくことができるようになることが重要です。
SSFU
SS志望校別特訓の5回目、今回は「不定方程式」「規則性」「日暦算」が入り混じったテーマとなります。いずれも煩雑さの対応能力も求められることもあり雙葉の好みと言えますので、単に解法や方針が合っているかどうかだけではなく、確実に一発で正解できるようになることを目指して解いてほしいと思います。 以下、特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼②1番・②2番:「3つの不定方程式」「不定方程式」「あまりの世界」
雙葉を含めた女子御三家に非常に好まれるのが不定方程式です。あまりの世界を使って1つを発見するところまで自在に使えるようになっておく必要があります。
▼③1番、③2番:「紐かけ」「図形規則の発見」
規則を自分で見つけさせるタイプの問題。計算も煩雑になり答えが合わせにくくなる問題です。まず、整理した上で、1つ増えた時にどのような変化が起こるのか、ということを味わって規則性を見破った上でできるだけシンプルに捉えられるようにして進行することが重要です。
▼④2番:「7で割ったあまり曜日」「うるう日に注意」
煩雑な日暦算の処理です。それほど出題頻度が高いわけではないですが、いざ出題された場合にも対応できるようにここでしっかりと味わって解いておきましょう。
SSFE
SS志望校別特訓の5回目、今回は「平面図形(割合無)」と「文章題(割合有)」を中心とした単元です。今回掲載されている割合無の平面図形はいわゆる典型問題が中心ですので、確実に身につけておいて欲しいと思います。また、割合の文章題では、幅広い「平均」に対してのアプローチを学びます。基本は「平均の面積図」や「平均×個数=合計」ですが、「の比の比」を使うアプローチもあり、解き筋が複数あることも知っておきましょう。
▼①-3番、②-3番、③-1番:中心と結ぶ
最後の最後まで使い続ける「中心と結ぶ」。一定問題が解けるようになって慣れてきた頃に忘れてしまいがちですが、「中心と結んでいないと、全く手が出ない」問題は非常に多くある為、入試当日まで強く意識し続ける必要があります。
▼①-2番、②-2番:平均の面積図
食塩水を筆頭に使う平均の面積図ですが、受験生の中にはその多様な扱いにあまり慣れていないケースが散見されます。食塩水以外で使うにはややハードルがある為、こういう問題を味わっておいて欲しいと思います。
▼②-4番:直角二等辺の性質
この論点が単体で出てきた時には、さすがに分かるかと思いますが、問題の流れの中で使うにはやはり「直角二等辺は、どの一辺であっても長さがわかれば面積が出せる」ということを認識しておかなくては使うことができません。
▼③-2番:の比の比
難関・最難関頻出の「の比の比」。二段階で活用する為、混乱してしまいそうになりますが、今自分が何をやっているのかを言葉にしてあるいは声にならない程度に呟いてやっていくと、混乱せず進行できるのではないかと思います。
SSOG
▼ダブルチョウチョ:A-2、A-3別解直線の中に2つの交点が入っている真ん中の比が欲しい場合は、ダブルチョウチョを思い浮かべられるようになりましょう。ただし、既によくよく分かっているかとは思いますが、ダブルチョウチョは大技でやや手数が多くなりますので、中チョウチョ補助線が使いこなせる場合はそちらを優先できる方が良いでしょう。
▼等高図形×台形ペケポン:A-1
平行四辺形や長方形の枠の中に×が生まれている場合、×を作っている直線のゴール同士をマークして台形ペケポンを作ることができます。そうすると等高図形→台形ペケポンで細かな部分の面積を求めにいくことができます。「(2)は(1)で求めた場所の横だよね、ということで利用できないか考える」ようになりましょう。
SSKK
SS志望校別特訓の5回目、今回は「文章題」です。①は典型的な基礎中心、②が応用問題となっています。
▼②-1番(3):3つのつるかめ、3つの不定方程式
つるかめと不定方程式を使う場合の違い、を意識して使い分けられるようになっておきましょう。
▼①-2番、②-2番:過不足算
2つのケースを比較すること、1つに配っていくパターンを見ると過不足算の形で整理できることを改めて復習しておきましょう。
▼②-4番:最大最小の◯×解法
範囲を問われていることから、まず◯×解法を使うことを発想できるようになると良いでしょう。
SSKD
SS志望校別特訓の5回目、今回は「文章題」です。
▼1番・2番:やりとりの和注目
比較的珍しい問題ですが、ポイントになるのは、和が最初に与えられていて、その後も和が求められるということに気づくことができるという点です。
▼3番:差に注目、平均×個数=合計
大きくは消去算に分類される問題で、最初から差に注目に気づくことができるかが決め手でした。
▼4番:逆比、植木算(池パターン)
比較的よく見かける問題で、確実に身につけて欲しいです。植木算池パターンの場合、「間の数」=「木の本数」ということを活かして、2 つの割り算の式を立てると、逆比で綺麗に解くことができます。
SSKJ
SS志望校別特訓の5回目、今回は「場合の数」です。
▼2番:倍数判定法(複合)
複合系の倍数判定法は、先に面倒な方、あるいは先に絞りが強い方から入って、最後にもう一つの条件で絞るというのが鉄則です。
▼3番:和分解(ピヨピヨ・棒入れ・和→組合せ→並べる)
せっかくの和分解なので、それぞれどの解法でも解けるかを見直しておきましょう。
4番:金額表の数え方
忘れた頃に出題がある金額表の問題ですが、最後の1つを書かずに中段の個数で求めることができることを復習しておきましょう。
SSKW
SS志望校別特訓の5回目、今回は「文章題」です。
▼2番:3つのつるかめ
未知数3つで、「2つの和」と「関係性」が与えられていれば「3つのつるかめ」を適切に選択できる状態を目指しましょう。
▼3番:3つの消去算
3つの消去算は煩雑になるケースが多く、今回も同じくなかなか難しい問題でしたが、ここまではなんとか本番で解けるようになって欲しい問題ではあります。。