サピックス マンスリー確認テストの目的・分析・対策 〜偏差値50・60を取るには何をすべき?〜

「マンスリー確認テスト」は、ご存知の通りサピックスで約1-2ヶ月に一回の頻度で実施され、「クラス・コース昇降」にダイレクトに影響するため、保護者様もお子様も大変関心が強いテストです。ただ、内容は驚くことに「デイリーチェック」「基礎力定着テスト」で出題される内容・レベルものが約7割を占めており、「定着さえ出来ていれば」高得点・高偏差値を取ることが可能です。「サピックス マンスリー確認テスト」の分析を通じて、一見すると難解に思ってしまいがちな「マンスリー確認テスト」の実態に迫り、毎週の適切な学習で高得点・高偏差値を取ることが可能であり、「難しいものではないこと」に実感を持っていただきたいと考えております。

また、偏差値50・55・60を取るために何をどれだけ得点できればいいのか?を高解像度で分析し、それを実現するために日頃の学習やテスト前の対策で何をすれば良いのかに迫っていきたいと思います。

1. マンスリー確認テスト(サピックス)の目的

マンスリー確認テストの教育上の狙いは、「長期記憶への定着確認」となります。

毎週の「デイリーチェック」で理解を測りながら学習してきたものが、1-2ヶ月後にしっかりと定着しているかどうか、を測る機能を持っております。

また、余談ですが、サピックス(SAPIX)の中で、最も塾内の入試合格実績に相関しているテストであると言われているものです。それもそのはず、入試などの範囲が膨大なものは、「定着された知識・技術の総量で、ほとんどの場合決着する」ためです(一部、思考力を要求する問題の比重が高い学校はあれど)。「マンスリー確認テスト」が、1-2ヶ月スパンでの定着確認を問うものなので、そこで定着できていることが、そのまま半年一年経過しても忘却せず定着している可能性が高いからです。

続いて、保護者様・お子様にとっての「マンスリー確認テスト」の適切な活用の仕方としては、

  1. 範囲内にある論点が、一定の時間を経ても定着しているかどうかを測ること
  2. 「マンスリー確認テスト」を、ベンチマークとして、計画を立てて日々復習を行なっていくこと

の、二つとなります。

2. 目指してほしい得点(偏差値別)

偏差値50・60に到達するための得点は以下のようになっています。

※ 6年生前半までの範囲のある「マンスリー確認テスト(復習テスト)」2年間分を調査。


約53%の得点率が平均点、偏差値50
約73%の得点率で偏差値60
と、なっております。

αの基準が偏差値58~60程度であることを考えると、約70%得点を獲得することで、α(アルファ)に。アルファ帯を目指される方は、まずは「マンスリー110点(7割以上)」を目指していくことが、重要な目標になろうかと思います。

最後に、マンスリー確認テストと同じ範囲付きテストである「復習テスト」について言い添えておきましょう。

こちらは実力テストである組分けテストが実施される月に行われる、範囲付きテストであり、マンスリーとは違いクラス昇降がありません。クラス昇降がないからといって、侮ってはいけません。マンスリー確認テストと同様に、「範囲内にある論点が定着しているか」を測る機会であり、当たり前ですが、復習テストの範囲になっている単元も重要なものばかりだからです。よって、マンスリー確認テスト同様しっかりベンチマークしテストに臨む必要があります。

3. マンスリー確認テスト・復習テスト(サピックス)の分析

毎回の「マンスリー確認テスト」「復習テスト」は同じような形式・難易度で構成されております。以下は、過去3年間の1年間の毎月のマンスリー確認テストを学年別に分析した結果になります。

グラフ補足:「数値替え問題」とは?SAPIX算数の最大の特徴

サピックスの算数は徹底的な「数値替え問題の繰り返し」です。
「数値替え問題」とは、テキストとほぼ同じ文章構成・図であるが、数値・固有名詞だけが変わっているものを指します。
パッとみた時「あ、あの問題と同じ!」と気づきやすい上、テキスト通りの計算手順で良いので、子供にとっては解きやすい問題と言えるでしょう。
サピックスはテキストの時点で、典型題に対する数値替え問題が2-3セット掲載されています。その上、毎週のデイリーチェックも、多数がテキストの数値替え問題で構成されています。ここで塾側の意図について掘り下げるのは控えますが、数値替え問題の繰り返しをここまで徹底している塾は、他塾では存在せず、類を見ない構造となっています。

そして、マンスリー確認テストでも40〜60%「テスト範囲のテキスト・基礎トレの数値替え問題」が出題されています
ではそれ以外の「形が変わった問題」は難しいのか?決してそうではありません。
グラフ上で「数値替えではないが、レベルA(基本問題)」と分類されている問題は、問題の見た目は変わっていても、必要な技術や難易度はテキストと変わりません。テキストを理解しているなら解けるはずですが、見慣れた数値替え問題と比べると間違えやすいでしょう。

学年別の得点戦略(偏差値50・60を超えるには?)

4年生の得点戦略

基礎トレや四則演算からの出題が3割以上(47点)。高学年より多く出題されています。
続いて、テキストの完全数値替え問題を取り切って、92点。
偏差値50ラインは83点です。
偏差値50を目指すなら、これら(基礎トレ・四則演算・テキスト数値替え)を取り切るつもりでテストに臨み、結果1-2問ミスだったとしても偏差値50に届くと言えるでしょう。テキストの「復習しよう」「ステップ」をしっかり回していれば到達できます。

偏差値60に到達するには?

テキストの数値替えではないけれどレベルA(基本問題)が20点。テキストと本質的な論点や難易度は変わらない問題群です。

偏差値60を目指すには110点ですから、
レベルAをミスなく取り切るか(112点)、レベルAで多少ミスで失点をしてもレベルB(応用問題)36点 にトライすることで偏差値60に到達することができます。
「スタンバイ SAPIX」におけるコベツバ類題やテスト対策が効いてくるゾーンになります。

4年生の伸び代は応用問題 と ケアレスミス撲滅。

4年生の偏差値60到達の戦いは5,6年生と比べても熾烈です。
5年生であれば、レベルA(基本問題)を2問ミスしたとしても偏差値60に届くのです。5年生は毎週学習する論点の量が4年生の2倍になるのでそれらを完ぺきにするだけでも一苦労、ということでしょう。一方、4年生は毎週の学習が比較的軽いので、そこでは差がつきづらい。

よって、4年生で偏差値60に到達するにはレベルA(基本問題)でのケアレスミスを0を目指しながら、レベルB(応用問題)にも挑んで点を取る必要があります。ケアレスミス対策の記事でもお伝えしている通り、受験まで遠く本人の自覚が弱いうちはケアレスミスを0にすることは難しいため、並行してレベルB(応用問題)でも得点できるトレーニングも大切になります。テキストの応用問題や入試問題はもちろん、スタンバイ+コベツバweb授業などの取り組みが効果的です。

5年生の得点戦略

基礎トレや四則演算からの出題が2割強(35点)。
続いて、テキストの完全数値替え問題がなんと半分弱(70点)も出題されています。
偏差値50ラインは81点です。
偏差値50を目指すなら、これら(基礎トレ・四則演算・テキスト数値替え)を固めてテストに臨み、たとえ3-4問失点しても偏差値50に届くと言えるでしょう。アプローチや練習編A-Cを何周も回すことで十分到達可能です。

偏差値60に到達するには?

テキストの数値替えではないけれどレベルA(基本問題)が25点。
これらは、本質的な論点や難易度はテキストと変わらない問題群です。

偏差値60を目指すには110点ですから、
基礎トレ・四則演算・テキスト数値替えを1問ミスしたとしても、テキストから見た目が変わっただけの基本問題も2問ミスに抑えれば、偏差値60は十分届くと言えるでしょう。「スタンバイ SAPIX」における毎週のコベツバ類題やテスト対策が効いてくるゾーンになります。

基礎重視の5年生

4年生・6年生に比べると、5年生は応用問題(レベルBC)の出題が20点と少なくなっております。これは5年生という学年が、毎週大量の「入試の基礎技術」を習う時期であるが故のことです。初めて習った技術は「まずはそのまま素直に使える」こと何より重要であるという思想に基づいたテストと言えるでしょう。

6年生の得点戦略

基礎トレや四則演算からの出題が3割弱(40点)。
続いて、テキストの完全数値替え問題は3割(45点)と5年生からは減少。
偏差値50ラインは79点です。
これら(基礎トレ・四則演算・テキスト数値替え)を1-2問ミスに抑えられれば偏差値50に届きます。日々の学習では実戦編のA-Cやアプローチ(コベツバ応用マーク除く)を回しましょう。

偏差値60に到達するには?

テキストの数値替えではないけれどレベルA(基本問題)が35点。これらは、本質的な論点や難易度はテキストと変わらない問題群です。
このゾーンが6年生になるとグッと増えるのは、やはり実際の入試・実力テストでは「テキストそのまま」ではない問題が解けなければなりませんから、その準備を求められているのでしょう。初見問題に見えても、1つ2つヴェールを剥がせば普段の典型題ですので、トレーニング次第で十分得点できます。土曜特訓や「スタンバイ SAPIX」におけるコベツバ類題やテスト対策が効いてくるゾーンになります。

これが、マンスリー確認テストの実態です。

どうでしょうか?
決して手が届かないレベルではないように思えるのではないでしょうか?

はい、その通りです。
実際、コベツバで学習してるサピックス生が利用開始後2ヶ月以内に、6割以上のお子様が成績アップしています。また、以前、家庭教師・個別指導として指導させていただいた数多くのサピックス生(特に5年生)は、最初のクラスがどこかに依らず、マンスリー確認テストや復習テストは7割〜7.5割得点を達成できるように発達させることが出来ていました。

“簡単”や”楽”な道のりではありませんが、それほど難しい話ではありません。
それでは、どのような対策を行っていたのでしょうか?
以下に続けさせていただきます。

4. マンスリー確認テストに向けた対策

最も入試結果と相関すると言われる「マンスリー確認テスト」。
その対策には、大きく3 つのステップがあります。

1:「デイリーチェック」で、9割を取り続けられる
2: テキストから形が変わった問題でも対処できる=コベツバ類題
3: 習ったことを長期記憶化する = テストまでに技術をできるだけ網羅的に見直す機会を入れる

それぞれ詳しく説明していきます。

ステップ1:「デイリーチェック」で、9割を取り続けられるようになること

※4年生は基礎力定着テストを含む

毎週のデイリーチェックはほぼ全てテキストの数値替えで、毎週の学習が理解・定着しているなら満点を狙えるテストです。ここで取りこぼしがあるとそれが積み上がったマンスリーで得点するのは難しいでしょう。一方デイリーチェック満点が実現できていれば偏差値50に届きます。
毎週の学習をどのように行うか?については、以下の記事で詳しく説明してるので、ぜひこの機会にご確認ください。

デイリーチェックの目的・分析・対策
・デイリーチェックの学習・管理方法詳細

ステップ2: テキストから形が変わった問題でも対処できる=コベツバ類題

マンスリー確認テストで得点するには、どのような教材が解ける必要があるのでしょうか?改めて確認してみましょう。

こちらのグラフを見ればわかるように、偏差値60を超えるためには、テキストの数値替えが解けるだけでは難しく、形が変わっても得点できる「実力」を身につける必要があります。

この要望に応えるために開発されたのが「コベツバ類題」です。テキストの1問1問に対応して形を変えた豊富な類題を提供しているため、毎週の学習でコベツバ類題に取り組むことで「テキストから形が変わった問題でも「使える算数」に仕上がります。

コベツバが存在しない時代は、予習シリーズ等を類題代わりにされているご家庭も一定数いらっしゃったのですが、親御様側でカリキュラム間をつないで適切な問題をピックアップする負担がかかっておりました。そういったお声から開発したのがコベツバ類題です。

毎週の日々の学習に取り入れるなら?

最もメジャーな学習ルーティン

  1. 塾の当日・翌日にテキスト1周目
  2. 土日にコベツバ類題
  3. 授業の前日に2周目(コベツバ類題も△✖︎を含めるとベスト)
  4. 授業当日に不安な問題を最後に確認(0.5周)


コベツバ生のうち約2000人にアンケートをとったところ、コベツバ類題は土日に1〜2時間程度確保して取り組んでいるご家庭が最も多かったです。5,6年生でデイリーサピックス(冊子)まで取り組んでいる方は、それを置き換えて取り組んでも良いでしょう。

ステップ3. 習ったことを長期記憶化する = テストまでに技術をできるだけ網羅的に見直す機会を入れる

「マンスリー確認テスト」は、1-2ヶ月に一回実施されます。
その結果、保護者様・お子様で頻繁に発生しがちなケースは、
直前になって慌てて復習をしていくため、時間がない。忘れているものを思い出すのに時間がかかる。結果、範囲をカバー出来ずマンスリーを迎えてしまう、ということです。

一夜漬けの女の子


お心当たりがあられる保護者様も、多数いらっしゃるのではないでしょうか?
従って、どうするかということですが….大きく2つの方法があります。

⬛︎スタンダード対策法⬛︎
テスト範囲の技術が網羅されたコベツバのテスト対策で穴を見つけ、解法動画(ポイント動画)で補強する。さらに、可能な限りテキストにピンポイントで戻って復習。

▼スパルタ対策法▼
毎週の学習計画の中に、過去の復習の時間を織り込む。直前は見直しだけ。

理想を言えば「スパルタ対策法(コベツバなしでもok)」が最も効果的です。実際、これのおかげで平均偏差値65超え!というお声も毎年一定数からいただいておりますが、しかし一般的なサピックス生の受験家庭には少々ハードという意見もありました。

そこでスタンバイ SAPIXにおいて「コベツバのテスト対策」を開発し、これを用いて⬛︎スタンダード対策法⬛︎をご紹介させていただきます。なお、▼スパルタ対策法▼については、以下の記事でご紹介しています。

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前回記事(「マンスリー確認テスト」の目的・分析・対策)に引き続き、今回は「マンスリー確認テスト」の学習・管理方法詳細について記載させて頂きます。ここでは、復習を織り込んだ毎週の計画を立てることのメリットと、その具体的な計画の立て方[…]

コベツバのテスト対策は毎回約2セット 1セット約40-50分です。ただし、これは一般的な模擬テストとは以下3点において異なります。

  1. テスト範囲の技術がすべて含まれているので、穴を見つけられる。
  2. 間違えても動画解説で丸わかり。解法を1から思い出せる「ポイント授業動画」で、忘れている技術も思い出せる。
  3. さらに「テキスト問題対応表」でどこに戻って復習すれば良いかわかる。間違えた問題をやり直すだけではなく、さらに練習すると穴を完全に塞ぐことができる。

手前味噌とはなりますが、実際にコベツバ生のうち300〜600名は毎回テスト対策に挑戦し、効果を実感されているというお声を頂戴しております。

基礎力トレーニングの対策

基礎力トレーニングはご存知のように数値替えサイクルで構成されています。ですから毎日の学習の段階でしっかり理解していれば、直前には何もしないか、不安な方は数値替えサイクルの初日で✖︎の部分を復習する程度で良いでしょう。
毎日の学習における基礎力トレーニングへの取り組みも以下の記事で説明しております。
・デイリーチェックの学習・管理方法詳細

余談:基礎力トレーニングの出題問題

最初に述べたように、基礎力トレーニングからは数値替え問題が多数出題されるのですが、その元となる問題は、基礎力トレーニングの中の(!)印がついた問題であることが多いです。SAPIXとしても重要な問題として位置付けているのではないかと推測されます。※ とはいえ、ヤマを張った対策は禁物です。


以上、マンスリー確認テスト(復習テスト)で得点するための具体的な対策法は以上です。
今回ご紹介した機能は全て「スタンバイ SAPIX」に含まれておりますので、ぜひ無料体験(1週間)をご検討ください。