今回の記事では、第4回SS志望校別特訓のプリントの概観をそれぞれのプリント別にご紹介致しますが、SS特訓全般への取り組み方、復習テストに向けた学習法、やるべきことの優先順位は以下をご覧ください。
ここでは、9月からスタートするサピックス志望校別特訓「SS特訓」のプリントの種類・講座の概要・取り組み方をご紹介いたします。▶︎ お知らせコベツバでは、「スタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)」にて、SS特訓の志望校別講座[…]
こんにちは。学校別サピックスオープン・後期合格力判定サピックスオープンの第4回を終えて、過去問演習も少しずつ進んできた頃でしょうか?
過去問をいつ、どのように取り組むべきかについてはお子様の状態によって最適な方法が異なります。
基本的な問題で多く失点している場合は、過去問演習の前に基礎固めを行うなど、お子様に合わせた方法での学習を行っていきましょう。
ここではいよいよ約半年後に迫った志望校の入試に向けて、志望校の過去問(赤本)を効果的に活用した、志望校合格に向けた算数の勉強方法について、お話しいたします。 お子様が、過去問を活用して学びを実現して無事に志望校に登[…]
第4回も各コース共に難易度の高い問題が散見されますが、今がこれまでの受験勉強の中の最高の難易度ですから、諦めず何度も繰り返して技術を手に入れて欲しいと思います。
スタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)では、SS志望校別特訓や後期合格力判定サピックスオープンの解説動画・ポイント動画に加え、毎回のNoのテキスト全問解説、マンスリーテスト対策も配信中です。
SS志望校別特訓の中から取り組むべき重要問題をピックアップしていますので、学習の際は「重要」問題を優先して進めていただくことを推奨しております。
「応用」問題は上位帯向けですので、お子様の状況に合わせてご活用ください。
例年、後期から活用を始める6年生が急増します。
「ライバルである同級生には教えたくない」率が60%を超えるなど、サピックス生の隠れた家庭学習のパートナーとして選ばれています。
1週間の無料体験が可能です。ぜひご活用ください。
SS志望校別
SSKA(開成)
▼ダイヤグラムの活用:②-1、③-1、④-1
開成の速さの主論点であるダイヤグラムの活用方法を学びます。「不規則な動き」の②-1、「出発到着がバラバラの出会い」の③-1、④-1は共にダイヤグラムで処理するものです。③の開成の過去問は計算の煩雑さも絡んでいるおり、(4)はかなり難解になりますが(3)までは完璧に合わせられるようにしてください。また、④の灘の過去問のポイントは「進んだ距離の和」を活用することと、「途中まで具体的な場所を求めない」ことが計算の煩雑さを避けて解答するコツになります。
Top Gun特訓「速さ(2)」テーマ2,3,4(大問5題)
▼立体表面の動ける範囲:①-2、②-2、③-2、④-2
紐が立体上を動く場合、「紐の軌跡が途切れないように繋げた展開図」を書くことが基本です。また③-2のように「2通りの紐の回し方」がある問題には注意が必要です。この開成の問題は(1)で特定の辺をまたぐ事を伝えてくれていますが、もう一つのまたぎ方があると言うことに注意して進める必要があります。逆にそれさえ分かればこのタイプの問題は決して難しくありません。
SSOU(桜蔭)
▼整理方法の工夫:①-Ⅱ、③-Ⅱ
桜蔭で散発的にも見る思考力「整理」を要求するタイプの問題です。
技術的な面白さはありませんが、分かりやすくまとめて進行できるようになる訓練をやっておきましょう。
▼分数のGCM・LCM(最大公約数・最小公倍数):②-Ⅰ
様々な分野を貫通して、この論点が桜蔭で何度か出題されていますので、対応できるようにしておきましょう。
今回のものはその中では答えまでが遠く難しい部類に入ります。
▼ダイヤグラムの選択パターン:②-Ⅱ、④-Ⅱ
異なる経路系のダイヤグラムは、女子難関校で好まれるタイプの問題ですので、すぐに判断できるようにしておきましょう。
また、自分の手で描き慣れておくことも必要です。
SSAZ(麻布)
▼折り返しセンターライン:②-2別解、③-1、④-1
テープの折り返しで長さや面積が問われる場合に力を発揮する解法で、麻布志望者は知っておく必要があります。③-1・④-1共に非常に綺麗に解くことができます。また②-2別解の様に図形自体を把握する為の踏み台として使うケースもあり使い勝手は広いものになります。
Top Gun特訓「平面図形(4)」テーマ5(大問3題)
▼速さの線分図:①-2、③-2、④-2
麻布はほぼ毎年「速さ」を出題し、その半数以上は今回のような線分図系になり、合格の為には正解しにいく必要がある分野です。また、難問・超難問の出題がある麻布の中でも「速さ」の問題は解きやすいものが多く努力が報われやすい分野が速さです。「同時刻同記号」「キョリ一定」「時間一定」「時間一定折り返し型」を自在に使えるようになる為に訓練が必要です。
JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)・女子学院対策
<JG特訓(女子学院中学校入学試験対策)>
2022年の数値替えセットで、やや難易度の高い印象を持ちました。
出題分野としては傾向通りの平面図形・数の性質・論理推理・速さが出題された他、立体図形の技術系の大問が出題されたことと、同年に浦和明の星でも出題された「速さへの変換から差の比例に持ち込む」問題が出題されたことが特徴でした。
■1番(3)ウエ:二等辺見つけ、外角定理
ウ:引かれている線が多すぎてどこから攻めていくか迷いますが、同じ長さが出てきている二等辺見つけを疑うと発見することができます。
エ:ウが求められて45度を捉えることができればあとは解けるはずです。
■1番(6)ア:整理
丁寧に整理して、式に落とし込むことができるかどうかが問われた問題でした。
■2番(2):積の組合せ探し、試行検証
積の組合せのタイプと問題が問いかけることから試行検証して答えを出すことが出来ます。
■3番:読解、整理、試行検証
JGで毎年1問出題される思考力問題です。読解、整理、試行検証と思考力の複数の要素を使わせる応用問題でした。
■4番(2)ウエオ:誘導に従う、辺を切って展開図
珍しい立体図形の大問ですが、「辺を切って展開図」を元ネタにした問題で、この技術自体を手の内に入れられていれば、問題の誘導とは別に短時間で解けて検証することができたかと思います。
■5番(2)BCD:1分①おきと面積パズル、水の入る順序と正面から見た図
JGらしい水グラフの応用問題。最初の正面から見た図を書くときに丁寧さが要求されたと思います。
そこさえ乗り越えればあとはいつもの面積パズル、最後も落ち着いて整理すれば処理することができる問題でした。
■6番:速さへの変換、差の比例、キョリ一定、整理、全体=かかった時間のLCM○
割合の文章題ですが、読み込んでいくと論点が「差の比例」であることに気付き、速さへ変換して解くことができる前半。
後半は、切り返して仕事算の典型問題として処理することができます。
<女子学院対策>
1番のベン図の使い方や、3番の範囲の相関表がやや難しい印象がありました。
こういった整理系統の技術はJGでも狙われやすいので是非押さえておきましょう。
逆に今回はその他の2番と4番はかなり難易度は控え目に作られていた印象を持ちました。
SSKT(駒場東邦)
SS志望校別の4回目です。駒東お得意の難易度の高い図形の移動分野です。
以下、論点ごとに並べてコメントします。
▼センターライン×直径:①-1番、②-2番
中心の移動距離を求めて面積に続く問題ではセンターライン×直径を使うのが速いです。ただし、内回りで出来る「隙間」の引き忘れや、一周して戻らない場合の「はじめ」と「おわり」の部分の面積の足し忘れにはくれぐれも注意して進めるようにしましょう。
▼思考力問題:①-2番、③−1番、③-2番
①-2番は、正三角形の頂点と1つの釘を重ねた場所において試行しながら回転を見つけ出して対称性で処理する問題です。
③-1番は、「立体に組み立てる→転がった方向を確認する→平面になるような方向から見る」と多くの要素を要求する難問です。
③-2番は、丁寧に作図を行った上で、「中心と結ぶ→1:2の長さがあるので」と考えられれば対応出来る問題です。
SSWA(早稲田)
SS志望校別特訓の4回目、今回は「平面図形」です。
早稲田の大問2番には例年、応用技術を使う平面図形が出題され、またそれに加えて後半でも平面図形の大問が乗るケースもあり、早稲田攻略の為には絶対に外せない単元となり、意識して取り組んでいく必要があります。
以下では特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼②-1番、③-3番:正六角形分割、正六角形の基本求積、四段切り
正六角形の基本的な面積の求め方を問う問題です。ここまではそれほど時間をかけずとも求められるようになっておく必要があります。
▼③-2番:外チョウチョ補助線、中チョウチョ補助線
チョウチョ補助線として、中チョウチョ・外チョウチョが自在に使えるようになっておくと一気に平面図形の求積のレベルが上がります。
▼③-4番:点の移動解法
早稲田好みの応用技術である「点の移動解法」。底辺が固定された三角形は残りの1点が動くとその面積は一定で増減します。1点が中途半端なところにある三角形の面積を求める時に取り出せるようになっておくと良いでしょう。
SSKF(慶應)
SS志望校別の4回目です。
今回は慶應普通部お得意の古典的な場合の数の単元で、高得点同士の戦いになる実際の入試での「あと1問の差」に繋がりやすい分野で、力を入れて取り組む必要があります。
以下、論点ごとに並べてコメントします。
▼場合分け:①-4番、②-3番、③-2番
いきなり数え上げにいく前に、初めの一手で場合分けの切り口を設定することが重要です。解説動画を見るとスムーズに場合分けしているように見えるかもしれませんが、問題を読んで考えながら、どこで分けると「大変にならないか」「重複はないか」「抜け漏れはないか」を考えています。本番では勿論正解したもの勝ちにはなりますが、現時点では1手目でどう言う方針を取るのが良いのか、を考える時間を少しでも取ってもらうと良いでしょう。
▼イチイチ関連:③-1番、③-3番、③-4番
入試問題の作成に置いて慶應は独自の方針を貫いている方ではありますが、イチイチの応用問題は明確に現在の難関校のトレンドです。③-3番の時間のイチイチ、③-4番の立体のイチイチに加えて、「羊と狼の問題」に変換する③-1番の有名な問題までしっかり理解しておく必要があります。
SSTJ・SSSJ
<SSTJ>
▼立体表面の動ける範囲:①-1番(7)
紐が途切れないように展開図を書くことがポイントです。
▼中心と結ぶ→角度求め:②-2番
交点に着目→交点を形成している弧の中心と結ぶ、という流れでひし形を見つけることができます。
▼扇形の転がり移動:③-2番
垂直に立ち上がる→転がる→倒れる直前まで進む→倒れる、という流れで作図することを身につけておきましょう。
▼立体切断:④-1番
切断の方法の実践的な練習として活用しましょう、この問題は最後が相似になっていますがそこも気づけるようになりましょう。
<SSSJ>
▼右上部分を求めて4倍:②-2番(5)
全体ではなく4つに区切られた1つを求めにいく方針を取ることがまず重要です。その上で、中心と結ぶと正三角形を2つ作ることができますので、角度を求めにいくことができます。有名な問題ですので問題ごと知識として身につけておきましょう。
▼立体表面の動ける範囲:③-1番(7)
紐が途切れないように展開図を書くことがポイントです。
▼中心と結ぶ→角度求め:④-2番
交点に着目→交点を形成している弧の中心と結ぶ、という流れでひし形を見つけることができます。
SSMS(武蔵)
SS志望校別特訓の4回目、今回は「平面図形」「割合の文章題」です。
①②が標準、③が応用という構成です。この2つの分野は非常によく出題される分野でもあり、1つ1つ丁寧に身につけていく必要があります。
以下では特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼①-1番(2)(3)、②-4番、③-1番:やりとりフローチャート、フローチャート
フローチャートはミスが発生しやすい特徴がありますので、丁寧に一つ一つ進めていく必要があります。また、③-1番はオチが比例式と言う非常に面白い問題です。
▼①-3番(1):ガ型隣辺比
隣辺比の中で最も出題頻度が低いものの、実は使うと早い場合があるのがこちら。図形の形、既にわかっている比の場所から、これを選択できるようになって欲しいと思います。
▼③-2番:一点共有する等積の「ガ」、の比の比
有名な筑駒の過去問です。台形ペケポンの逆の発想を使って「平行線」を手に入れる技です。視覚的に記憶してもらって適切なタイミングで繰り出せるようになりましょう。
SSFU(雙葉)
SS志望校別特訓の4回目、今回は「速さ」「平面図形(割合無)」「規則性」が入り混じったテーマとなります。
「速さ」は「割合を用いた応用技術」、平面図形は「半径×半径」がそれぞれ鍵になる問題でした。
また、思考力要素のある問題として④1番の調べ方のアプローチについても学習しておくと良いでしょう。
以下、特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼①2番、②2番:速さの「の比の比」、歩数×歩幅=速さの「の比の比」
の比の比は、速さの中でも重要な使われ方をする技術です。それぞれよくあるパターンでもあり丁寧に味わって学習しておきましょう。
▼②1番:速さの和で距離一定、時間一定
今回、最も難しかった問題であり、本番で出題されても多くの人が詰まってしまうレベルだったかと思います。速さの和でキョリ一定をかけた後、2つのパターンで進んだ時のキョリの差と時間の差から解くことができます。
▼③1番、③2番、③3番:半径×半径
割合無しの平面図形において非常によく使う技術です。どのように問われても対応できるように仕上げておきましょう。
▼④1番:(1)(2)桁ごとに整理、余事象 (3)位ごとに調べる
技術というよりも整理の方法を問いかける思考力問題と言えます。まず桁ごとに整理していき、最後はある位ごとに出てくる個数で整理すればキレイに解くことができます。
SSFE(フェリス)
SS志望校別特訓の4回目、今回は「文章題(割合有)」「文章題(割合無)」「立体図形」です。
前回以上に典型問題が多く、基本を固める意味合いの強い単元と言えます。ただし。「過不足算」の応用技術である「配るもの違いの過不足算」「不公平の過不足」は、触れる機会がそれほど多くはありませんので、ここで確実に身につけておきましょう。
以下では特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼②-1番、②-2番:配るもの違いの過不足算
過不足算のルールは、「配るものが同じ」であってようやく使うことができる、と言うものです。従って、最初に配るものの個数を合わせにいくことが鍵になります。
▼③-1番:不公平の過不足
過不足算のもう一つのルールは、「全員に同じ数を配って、あまりか不足で表現」と言うものです。従って、不公平に配っている部分があれば、「人数がわからない個数に合わせる」と言う作業を最初に行うことが鍵になります。
▼②-4番、③-2番:柱体の性質
やや思考力要素のある応用問題ですが、丁寧に作図して整理していき、よく知っている柱体の技術を使うことで答えに到達することができます。
SSOG
▼ダブルチョウチョ:A-1、A-2(1)
1つの直線内に2つの交点を含んだ長さの比を聞かれた場合、すぐにダブルチョウチョを思い浮かべられるようになりましょう。また、やや面倒ですが数をこなせばパターンとして確実に正解できるようになるはずです。
▼中チョウチョ補助線:A-2(1)別解
ここでのメインはあくまでもダブルチョウチョの習得にありますが、平面図形の問題は解法をどれだけ自分の手の内にいれられているかで勝負が分かれることも多く、別解をつけておきます。交点の隣同士の辺の比→チョウチョを中に作るという補助線に慣れましょう。
SSKK
SS志望校別特訓の4回目、今回は「速さ」で、特にオーソドックスな線分図以外の問題が多くこれまでより難易度が上がった印象です、頑張って身につけて行きましょう。
以下、特に重要な問題に対してコメントしておきます。
▼①-3番(3):ダイヤグラムの距離一定
ダイヤグラムが書かれていて、「時間」を聞かれていて速さの比が分かっているなら、距離一定で仕留めに行きます。
▼②-1番:へだたりグラフの基本
へだたりグラフは学習する機会が少ない割に、学校レベルを問わず入試での出題機会が多い論点です。基本に則って、できるようになりましょう。
▼②-3番:ダイヤグラムの選択→距離一定
同じ速さ、同じ方向と言うことでグラフにした場合に「平行線」を手に入れることができることで、ダイヤグラムを選択します。その後は、距離一定を繰り返せば答えに到達することができます。やや煩雑にはなりますが、クリアできるようになっておいて欲しいと思います。
SSKD
SS志望校別特訓の4回目、今回は「速さ」です。以下、各問題にコメントしておきます。
▼1番:読解、整理
読み間違いに注意しましょう。
▼2番:同時刻同記号、時間一定
速さと比の基本と言える、同時記号の線分図からの時間一定です。同時記号は難問になればなるほど力を発揮します。
▼3番:×=×の逆比
1歩の長さ×歩数=距離と言う関係で等式を作れば、いつもの逆比に持ち込むことができます。
▼4番:時間一定折り返し型
やや応用的な論点にはなりますが、速さの比→距離の比への転換が視線にできる状態を目指して欲しいです。
SSKJ
SS志望校別特訓の4回目、今回は「速さ」です。以下、特に重要な問題にコメントしておきます。
▼1番、2番、4番:キョリ一定
どの問題もキョリ一定の典型的な問題と言えます。2番と4番では、丁寧に同時記号の線分図を書くこともやっておくことが望ましいです。
SSKW
SS志望校別特訓の4回目、今回は「速さ」です。以下、特に重要な問題にコメントしておきます。
▼1番:速さの差で距離一定
応用技術である「速さの差で距離一定」。これは線分図で整理していく段階で気づくことができるようになると良いでしょう。
▼2番:同時刻同記号、キョリ一定、時間一定
難関校の線分図系の速さの典型的な問題と言えます。同時記号の線分図で整理した上で、切り込み口を見つけて時間一定・キョリ一定というオチです。この問題を入試段階で綺麗に短時間で解くことができる状態を目指して欲しいと思います。

