【バックナンバー】2021年6年生 第2回志望校判定サピックスオープン動画解説・難易度/思考力分析

6月13日実施、サピックス6年生第2回志望校判定サピックスオープンの算数解説・難易度・所感、例年の平均点を配信中です。

1: サピックス6年生第2回志望校判定サピックスオープンの例年の平均点

平均点偏差値60ライン
得点114158.7
得点率38%52.9%

過去3年間の算数の平均点は上記の通りです。4科目平均は以下の記事よりご覧ください。

志望校判定サピックスオープンの平均点・分析・今後の対策(6年生)
志望校判定サピックスオープンの平均点・分析・今後の対策(6年生)

算数の平均点は、4科目平均より低く、組分けテストの算数の平均点と比較しても、10%強ほども低くなっております。
また、AとBの平均の得点率の差は非常に大きく、昨年度はAが42.5%、Bが27.4%という結果でした。
Bは4問に1問正解すれば、およそ平均点に到達できるというほど、非常に難易度が高くなっております。

コベツバでは、サピックステキスト解説・対策のStandByにて、SAPIXテキストの全問解説動画、マンスリー確認(復習)テスト・組分けテスト対策(解説動画付き)を配信しております。

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2: 第2回志望校判定サピックスオープン「算数A」の難易度・所感

レベルAが75%、レベルCが1問、残りがレベルBという構成でした。
レベルAの問題の割合が通常のマンスリーや組分けよりも高い為、本来的には得点しやすい内容でした。
が、範囲のないテストということでの忘却やミスの多発によって得点を落とすケースもあっただろうと推測します。
Aタイプ型の入試セットを出題する入試においては、ミスや本来できるレベルの問題が解けないことが致命傷になることも事実ですので、ここでしっかりと振り返っておいてほしいと思います。

以下、レベル B以上の問題に対してコメントしておきます。

■2番(6):休み歩き

過去の模試でも出題があった休み歩きです。
セットを作るまでは誰でもできますが、応用問題で鍵を握るのは商とあまりを寸止めで戻していって検証して一番早い回で進行することです。

■3番(3):円の転がり移動の作図(内回り)、センターライン×直径、センターライン

やや変則的な問題ですが、「自分がこれまで学習してきたこと」の何に近いかを考えることができれば、円の内回り移動と同じだと気づくことが出来ただろうと推測します。
内回り型のセンターラインは引き忘れに注意しましょう。

■4番(2):フローチャート、食塩水の面積図

フローチャートの最後に面積図を入れる典型的な応用問題です。
フローチャートは分数で進行する、ただし分母が不明な場合の混合に直面した際、そこだけ切り取って面積図に移行するというのは非常によく見かける問題ですので確実に抑えておきましょう。

■5番(3):進んだ距離の差に注目

割合に移行してキョリ一定で解くこともできますが、ここまでに割合に持ち込む必要性がないので、その流れで進んだ距離の差に着目して解くことが出来ます。
今後、速さと比の応用問題に触れる機会が多くなっていきますが、意外と割合を使わないアプローチを持っておくと便利な場合が多いことも知っておきましょう。

■6番(2):試行検証、場合分け

試していくことが全てですが、4つの場合と3つの場合で場合分けすることが要求された問題でした。
4つの場合で1つの答えを出せてそこから先に捜索しても見つからず撤退した人も多かったのではないかと推測します。
ここは、他の問題の見直しに入るかその先に行くかの選択を行って良かったかと思います。

第2回志望校判定サピックスオープン「算数A」の全体感・分析表

3: 第2回志望校判定サピックスオープン「算数B」の難易度・所感

レベルAとレベルBが半分ずつでレベルCがない、という構成になりました。
レベルCがなくレベルBの比重が高い為、得点差が付きやすい内容になったかと思いますが、逆に最上位層は差がつきにくかったかもしれません。
レベルAが半分あり、そこを取り切れたかどうかをまず確認してほしいと思います。
実際の入試の大問でも難しそうな顔をしていて気持ちで負けてしまって、本来簡単に攻略できる問題に対して腰が引けてしまうことがある為です。
続いて、今回の問題はどれも最難関校を目指す人にとって、各学校のレベルでもAか Bの問題になる為、出来なくて良い問題はなかったことも触れておきます。

■1番(4):(1)(3)から対称性の発見と利用

小問が多い問題において前の小問が誘導になっているケースを疑いながら進行します。
今回は、(1)イと(3)の答えが同じことに気づくことができるかが勝負でした。
また、(4)に素で向き合って、「これは手数が非常にかかるな」→「何か規則などないかな」→(1)(2)(3)を見直す、という思考プロセスでも良かったでしょう。

■2番(1)(2):一番低いひとの場所で場合分け、組み合わせ(Cの利用)

元ネタは、2009年の灘中2日目2番・同年の甲陽学院中2日目4番だと推測します。
どちらかといえば甲陽学院の方のタイプに近く、灘の場合は前の結果を活用する論点までが入っている問題でした。
関東圏最難関の場合の数でまだ出題がないと想像されますので、今後どこかの主要校で出題されることを意識して、ここで触れておいて欲しいという狙いがあったのではないかと推測します。
鍵になるのは、今回は一番小さい人の場所で場合分けしてしまうことと、「選んでしまえば、順番は自動で決まる」ということです。

■3番(2)①②③:半径×半径、(2)①の利用、牛が動く範囲

(2)①を平面図形の問題として、正方形の対角線であることが分かれば迫って行くことができただろうと思います。
そしてその後、「一見、問題の流れから外れた小問」は、必ず本道で使う為、そこを意識して進行できるかが決め手になったかと思います。

■4番(3):底面の周りの増加分で決まる、柱体の表面積、周の延長解法

柱体の表面積の解法を正しく身につけられていて、周の延長解法で丁寧に追って行くことさえ出来れば、最後も5通りと明記してくれていますので、決して手が届かない難しい問題ではなかったかと思います。
影部分を論点とした問題でした。

第2回志望校判定サピックスオープン「算数B」の全体感・分析表

4: サピックス6年生第2回志望校判定サピックスオープンの全問解説動画

今回の記事では、サピックス6年生第2回志望校判定サピックスオープンの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、算数Aは6番,算数Bは3番、4番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。

※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。

   

   
   
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