※振替日程や全ての部の試験実施日時を調査の上、全てのテスト終了後に配信しております。
コベツバでは、2025年10月14日実施、 サピックス6年生10月マンスリー実力テストの算数解説・難易度・所感をテスト翌日公開中です。
範囲のないテストですので、大切なことは、自分の現状の課題をテストを通じて理解して、個人個人に合わせた対策を行うことです。後期から始まる志望校別SS特訓や過去問への向き合い方について以下の記事をご覧ください。
ここではいよいよ約半年後に迫った志望校の入試に向けて、志望校の過去問(赤本)を効果的に活用した、志望校合格に向けた算数の勉強方法について、お話しいたします。 お子様が、過去問を活用して学びを実現して無事に志望校に登[…]
ここでは、9月からスタートするサピックス志望校別特訓「SS特訓」の志望校別講座・単科講座(解法力/思考力)の概観をご紹介いたします。志望校別講座については、プリントの種類や講座の概要を、単科講座に関しては、子供達の学習状態や課題、[…]
志望校に向けたマイルストーンとしての活用方法
マンスリー実力テストも2回目。合格力判定サピックスオープンも経験し、実力テスト自体には慣れてきたことかと思います。
この時期の、合格力判定サピックスオープンやマンスリー実力テストは、合格確率や偏差値を見るだけではなく、志望校に特化した対策の一歩手前にある「地力」を盤石にする、つまり「受験基礎/応用技術の定着確認・補強分野発見」のために活用して欲しいテスト群です。
「過去問を利用した効果的学習法」にも記載いたしましたが、どんな学校を受験するにせよ、6年生前半(およびその復習が7割方である6年後半の平常/解法力)の「受験基礎/応用技術」を10月までに固め切ることが何よりも重要です。
先日実施された、合格力判定サピックスオープンの「レベルA」で8割以上を得点できていない場合や、基礎力トレーニング・解法力A-Eで8割得点することが難しいお子様は、6年生前半の知識がまだ自由自在に使えこなせないことを示しています。
この時期には、「(持ち偏差値的には合格率確率50%を切っているものの)今から◯◯中学校に合格するためにはどうすれば良いでしょうか?何から手をつければ良いでしょうか?」というご相談を多く頂きます。
もし、「6年生前半までの受験基礎/応用技術」が固まっていないのであれば、どの学校を目指すにせよそれを固め切ることが最優先事項となります。
サピックスで今学習している、新しい知識や枝葉の技術ももほぼ全てがその基礎の上に成り立っているものですので体系的な基礎なしで上に積み上げても脳は混乱してしてしまい、結局入試本番で再現できるほど十分に手に入れることはできません。
また、学校に特化した対策と言っても、どこの学校でも毎年20-40%は傾向外のものが出題されるものですので、その部分で全員が得点できるものが得点できないのであれば、大きく失点してしまいます。
そのため、合格力判定サピックスオープンやマンスリー実力テストは、「受験基礎/応用技術」に課題があるのか、あるとすれば、どの分野からより優先して補強すべきかを判断していく重要な機会となります。
補強すべき分野は6年生前半のテキストに戻り学習するか、またはスタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)利用者はコベツバWeb授業の分野別教材やコベツバくんでの個別ポイント学習を利用し抜け漏れなくポイント学習を行って欲しいと思います。
すぐに過去問に手をつけられないことからもどかしさを感じるお子様もきっと多くいらっしゃることかと思いますが、それでも基礎をしっかり身につけていることで11月、12月と一気に仕上がっていくお子様を多く見て参りました。焦らず、1つ1つ身につけて欲しいと思います。
サピックス6年生 10月マンスリー実力テストの過去の平均点
過去4年分の平均点です。
| 平均点 | 偏差値60ライン(≒アルファクラス基準) | |
| 4科合計 | 263.3点(52.66%) | 327.1点(65.42%) |
| 算数 | 77.5点(51.67%) | 106.0点(70.67%) |
サピックス6年生 10月マンスリー実力テストの難易度・所感
6年生、10月マンスリー実力テストでした。
全体感を見ていきますと、レベルAが88点、レベルBが56点、レベルCが6点と難易度の高いセットとなりました。
過去の年度と比較してもレベルC1問分だけ難易度が上がった印象を持ちました。
特徴としては、技術系の問題群も典型問題から一捻りされたものが多く、各技術を使いこなせているかどうかが試されました。
また、最後が思考力問題の大問ということもあり、全体として難関校の入試セットに近しい印象を持ちました。
ただ、実際に使用されている技術は入試でも頻出のものが多いことから、出来なかった論点はしっかりと復習して本番で解けるように仕立てて欲しいと思います。
思考力については、中長期で訓練していくことで少しずつ磨いていくことが出来ます。コベツバweb授業の「思考力テスト講座」を使って毎週取り組んで年単位で鍛えていくことが良いでしょう。
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以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
■2番(4):代入の消去算
答えまでが遠く、丁寧に整理していくことが求められました。
■2番(6):倍数判定法(5、25、125)、3で割ったあまり組合せ、倍数判定法(複合)
①、6または9を使う使わないかで場合分けすると解くことができます。
②、3で割ったあまり組合せで絞って解くと比較的短時間で処理できます。
■3番(2):同じところ付け足し、等積変形
離れた部分の差→同じところ付け足しですが、その後、等しい面積を認識できるかどうかが問われました。
■5番(2):区切り面積、チョウチョ
同じ長さがあるので、右に折り返すと区切り面積で同じ面積になるなということに気付くことができるかどうかが勝負でした。
■6番:速さの和で距離一定、キョリ一定、速さのつるかめ、整理
(1)、ダイヤグラムを利用した速さの和で距離一定から入るので、ここでつまずいた人が多かったのではないかと推測します。
その後は、速さを置いてしまって、整理していくと解くことができます。
■7番(1)②(2)②(3):あまりの世界、LCMセットを利用した方がいい場合
いくつかの技術をテーマにした思考力問題です。
(2)②までは、あまりの世界を使って調べることで処理することができます。
(3)、(1)(2)を見直した上でLCMごとにセットが成立していることを活用します。
その上で、まだ絞る必要があるのが厄介で、5の倍数条件と3で割って1余ることで絞って求めました。
他の問題と比べても答えまでがかなり遠いので、今回のセットでは見送ってよかったかと思います。

サピックス6年生 10月マンスリー実力テストの算数解説動画
今回の記事では、10月マンスリー実力テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、スタンバイ SAPIXメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、一部の解説動画はメンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。

今回の模試で注目すべき3題
その他の問題の解説
コベツバからのお知らせ (過去問動画解説・SS特訓・コベツバWeb授業)
過去問動画解説
コベツバでは、最難関・難関校の過去問解説動画を配信しております。
対象校は、「開成」「麻布」「武蔵」「桜蔭」「女子学院」「雙葉」「渋幕」「聖光学院(帰国入試含む)」「駒東」「早稲田」「慶應普通部」「海城」「豊島岡」「筑駒」「栄光」「慶應中等部」「フェリス」「早実」「灘」「甲陽」「渋渋」「久留米大学附設」「東海」「ラ・サール」「広島学院」「浅野」「南山女子」「浦和明の星」「市川」「慶應湘南藤沢(SFC)」「早大学院」「東大寺」「栄東(A日程)」「東邦大東邦(前期)」「愛光」「西大和(東京・東海会場)」「北嶺」「洗足学園」です。
皆さまが合格したいという各学校の「合格点」「問題難易度」「出題分野」は大きく異なります。コベツバの過去問解説では、『得点の自動集計機能』『難易度・分野別の分析機能』を活用することが可能ですので、取り組み後の振り返りとお子様に適した戦略作りにお役立てください。
SS特訓
サピックスの志望校別特訓SS特訓もスタンバイ SAPIX(サピックス解説・対策)にて解説がございます。ほとんどの志望校のプリントを解説しております。
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コベツバWeb授業
また、コベツバでは、「中学受験算数で必要になる土台となる技術を体系的に復習したい」「(難関入試に必要とされる)思考力を伸ばしていきたい」というお子様に向けて、コベツバweb授業を配信しております。
ポイント別に分かれた教材・テストや、思考力を求められるテストを配信しており、ライバルとも切磋琢磨できるオンライン教材です。
6年生後半からは、分野別の教材・テスト、苦手なポイントの問題だけをまとめて取り組めるコベツバくんなどを志望校やお子様の苦手に応じて使っていくことがおすすめです。習った内容をポイント別に再整理することができるため、6年後期からの取り組みで、算数の成績を伸ばし、志望校に届くようになるお子様が毎年たくさんいらっしゃいます。
利用学年や目的に合わせた学習コース診断もございますので、一度ご覧ください。