こんにちは。
「今週の学びの話をしよう」では、毎回の算数学習単元での重要ポイントについて、参考になる情報を提供して行きます。
『StandBy』サービスが提供する「重要ポイント動画」や「解説動画」の一部を公開いたします。ご登録頂きますと、サピックス算数テキストであるデイリーサポートのNo6の全問解説・ポイント動画・類題動画が全てご覧いただけます。
▼新5年生に向けたお知らせ
新5年生になって初めての復習テストも近づいて来ました。
今回のNOは、復習テストの範囲に入らず、間に春期講習を挟んでしまう単元になりますが、難易度の比較的高い「既約分数の個数と和」を中心に学びます。
これまでに学習した「約数」「倍数」「倍数個数のベン図」をフルに活用して解いていく問題になりますので、その復習まで含めてしっかりと身につけてもらいたいと思います。
また、StandByでは、割合を学習する時に非常に重要になってくる「→と分数倍」と、それを用いた「ムリやり分数」も学びます。テキストの問題では「分子・分母を揃える」際の揃え方が小数で終わる易しめの問題が多かったのですが、小数で終わらず分数の中に分数を出して表現していくところまで学習すれば、このタイプの問題はどのように聞かれても解くことができるからです。
1: ムリやり分数:アプローチ⑤、C-1、D-1
偏差値帯を問わず出題の多い小論点で、今回掲載されている問題は整数倍か小数倍でも対応できますが、入試問題で出題される場合は「分数倍」を要求するケースが多く、分数の中に分数が出てくるケースまで含めて押さえておく必要があります。
サピックス算数教材:デイリーサポート[D-1]問題解説
2: 既約分数(個数と和):アプローチ⑥-⑧、A-5、B-4、C-2、C-3、D-3
今回の単元の目玉の論点です。手順としては以下の流れで解答するのが基本です。
・約分攻撃をしてくる分母の正体を素因数分解する。
・分解された分母の素数に注目する。
・ベン図を活用して、掛け算で約分できない個数を求める。
・(帯分数表示で段ごとに整理する)
・はじめと終わりを足したセットで考えて和を求める。
ほぼ全ての問題がこの解法で解くことができます。
これらの基本をマスターすることが今週の学習の山だと言えます。
3: 今週の思考力系重要ポイント
今週の思考力問題では以下の問題が特に重要となります。
【応用】半分を作る:入試問題に挑戦 1番(2)
中学生以降になれば二次方程式で解く問題ですが、ちゃんと算数で解けます。そして今回のように「ベンツ型分割」→「半分を作る」というパズル的問題はまれに入試に出題されますので、手順をしっかりと学習しておきましょう。
【応用】GCMからの逆算、LCMからの逆算、約数個数:入試問題に挑戦 3番
「約数」「倍数」の技術をフル活用して推論しておく問題ですので、是非取り組んでみてください。
【応用】角、辺の角以外(団子)、中身(皮をむいたミカン)で分類:思考力の養成 1番
図形的規則性での頻出の捉え方となります。規則性を好む最難関校(桜蔭、筑駒、麻布)の志望者は必ず学習しておきましょう。
【応用】前の結果利用の表:思考力の養成 2番(3)
これもこの10年以上流行りの問題です。高校数学の漸化式が中学入試に降りてきて、前の結果を活用する表で解く問題です。是非ここで触れておきましょう。力押し以外の技をどれだけ持っているかはあとあと非常に効いてきます。
なお、『StandBy』にてこれらのポイントを含む「全問解説・ポイント動画・類題動画」を公開しております。
以上です。
今週の学習のご参考になれば幸いです。