こんにちは。
「今週の学びの話をしよう」では、毎回の算数学習単元での重要ポイントについて、参考になる情報を提供して行きます。
『StandBy』サービスが提供する「重要ポイント動画」や「解説動画」の一部を公開いたします。ご登録頂きますと、サピックス算数テキストであるデイリーサポートのNo10の全問解説・ポイント動画・類題動画が全てご覧いただけます。アプローチ編も一部、配信を行っておりますので、どうぞご活用ください。
▼5年生に向けたお知らせ
NO10は「総合(06-09)」ということで、復習メインの単元となります。
つい先日にマンスリーがあったばかりですが、マンスリーが芳しくなかった方はここでも是非丁寧に復習をしてもらうと良いでしょう。
復習以外でも新しいポイントとしては、「部分分数分解(B-2、C-1)」がありますので、ここは丁寧に学習を進めてもらうと良いでしょう。
もくじ
1: 新しく学習する内容
2: 復習の内容
3: 思考力系問題の重要ポイント
1: 新しく学習する内容
サピックス算数教材:デイリーサポート[C-1]問題解説
2: 復習の内容
また、以下は復習の内容となりますが、再度注意すべき点をお伝えさせていただきます。
1:分数と小数:デイリーサポート 「間の分数」
難易度の比較的高い「既約分数の個数と和」を中心に復習します。
これまでに学習した「約数」「倍数」「倍数個数のベン図」をフルに活用して解いていく問題になりますので、その復習まで含めてしっかりと身につけてもらいたいと思います。
また、StandByでは、割合を学習する時に非常に重要になってくる「→と分数倍」と、それを用いた「ムリやり分数」も学びます。テキストの問題では「分子・分母を揃える」際の揃え方が小数で終わる易しめの問題が多かったのですが、小数で終わらず分数の中に分数を出して表現していくところまで学習すれば、このタイプの問題はどのように聞かれても解くことができるからです。
2:水問題:デイリーサポート 「水に物を入れる」「棒を何本か入れる」
小4時点で学んだ水問題は「計算問題」に近しく、今回の単元でようやく「水問題らしく」なってきますので、丁寧にポイントで解法を身につけて進行して頂くことをお勧め致します。
棒入れ(水面から出るタイプ)
「正面から見た図×はじめとあと」→
「水量一定」→
「等式作り(水量を求めない)」
棒入れ(水没するタイプ)
「石入れへ転換」→
「水没立体(石)の体積÷水そうの底面積=上がる高さ」
の二つの違いを明確に押さえて、問題ごとに適切に解法を使い分けながら解くことができる状態になって頂くことが今回の単元でのゴールになります。類題においては、上の二つのタイプをほぼセットで問う構成にしておりますので、問題の違い・解法の違いを明確にするために是非活用ください。
尚、6年生を見ていても思うのですが優秀な子どもたちであっても、水問題の答案には「正面から見た図」の作図ができておらず、入試標準レベルに届いていないことが多く、カリキュラム上の穴になりやすい単元と言えますので、注意が必要です。
3:旅人算:デイリーサポート 「旅人算」「速さの和と差」「徒競走」
今回のテキスト掲載内容のレベルは、「速さのほんの基礎」でしかなく、「線分図」を書くことなく解くこともできますが、それでも「線分図」を書くことを強く意識しながら進めることが重要です。
開成・麻布・聖光学院といった最難関校の非常に煩雑な速さの問題には、テキスト掲載レベルの「頭で解ける」「計算だけで解ける」問題は、ほぼ一問もない事実を早い段階で意識して欲しいと思います。
現在、6年生のマンスリーやSOなどが続いてきておりますが、アルファ帯であっても、「線分図を書く」「ダイヤグラムを書く」という問題が出題された瞬間に著しく正答率が下がり、「最初から捨てている」人がいかに多いかをひしひしと感じております。
「遠くまで到達する為の技術は、最初は面倒なことが多いもの」でもありますので、「線分図・同時記号を書いて整理する」ことを是非学習して頂きたいと思います。
4:ダイヤグラム:デイリーサポート 「バスが往復する」
「ダイヤグラム」は、開成・麻布・聖光学院・渋谷教育学園幕張・桜蔭等、最難関校頻出の内容で、難関校では鷗友学園などが大変好む単元です。
ここでは、ダイヤグラムの意味、基本技術を学習しますが、ゆくゆくはここに割合を使う技術が乗り、最終的には問題に書かれていない中で自分でグラフを書く選択をして解くところまでできるようになる必要があります(特に最難関ほどその傾向が強い)。
今回の問題においても、「書き込まれたダイヤグラムの問題を解く」だけでなく、是非ノートに「自分でダイヤグラムを書く」経験を積んで頂きたいと思います。それが後々、必ず役に立ってくるからです。
3: 思考力系問題の重要ポイント
また、今週の思考力系の問題の中では、特に以下の問題が重要です。
「入試問題に挑戦 1番」予・実のダイヤグラム
→予定のグラフを書き込んで、同じ速さ=平行と言うことで平行四辺形の性質を用いて解く問題で、ダイヤグラムの頻出応用問題となります。
「思考力の養成 1番」対角線ナナメ打ち→センターラインの利用
→最難関校、難関校、中堅校を問わず頻出の問題です。「立体が見えるかどうか、と言うセンスが全て」ではありません。対角線ナナメ打ちを使って、「展開図に→を入れていくことで、思考の補助を行う」と言う解法を用いればセンスがあろうがなかろうが、誰もが解答できるようになります。是非丁寧に取り組んでください。
「思考力の養成 2番」〇×整理
→またも〇×整理、です。非常によく使う技術ですので、ここでも触れておきましょう。
なお、『StandBy』にてこれらのポイントを含む「全問解説・ポイント動画・類題動画」を公開しております。
以上です。
今週の学習のご参考になれば幸いです。