【入試速報】2025年広尾学園中 算数難易度 傾向 対策

2025年広尾学園中入試の基本データ

2025年広尾学園中学入学試験（第1回）の算数

広尾学園中入試（第1回） 算数の問題PDF

広尾学園中入試（第1回）の振り返り

2025年、広尾学園中の第1回の入試でした。
全体感としてはレベルAが約54%、残りの約46%がレベルBという標準的な難易度構成となりました。
出題の傾向を見ていくと、数の性質の大問の出題がなかったことと、思考力と立体図形と場合の数の出題が目立ったセットとなりました。
立体と場合の数や思考力が決め手になるのは最難関校の出題傾向であり、難易度はともかく出題がやや最難関仕様に近づいてきた可能性もあります。

以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。

■1番(5)：3:4:5内接円パック(図形の性質型)

円の半径をおいて、半径を高さとする3つの三角形に分割することで求めることができます。

■2番(2)(3)：積の組合せ探し、(1)(2)の利用、倍数判定法(3、9)

積の組み合わせや判定法を利用する問題。
アプローチは多くの人がわかるものの、正確に合わせる力が問われました。

■3番(2)(3)：誘導、(1)の利用、共通範囲

(2)までが思考力問題で最後が応用技術を使わせる問題でした。
(1)の誘導に気づくことが出来るかが鍵となりました。

■4番(3)：差一定、2つの消去算

最後は一定の煩雑さを処理する腕力が問われる問題でした。

■5番(2)(3)：場合分け、検証

思考力問題。
丁寧に場合分けをして検証しながら進める必要がある問題です。
難しすぎず正答者も一定の割合で出現する適度な難易度の問題でした。

広尾学園中学志望者向け 来年度に向けた対策

対策としては、以下の3つとなります。

◼️1：基本技術の習得を徹底
まず、技術系中心の問題構成であり、かつ全分野をまたいで応用発展技術の問題を出題するわけではありません。また、応用問題の多くも基本的な技術を組み合わせたりする応用問題の出題が多く、基本技術に関する幅広い経験値がものをいうケースが多いと考えられます。また、受験生のレベルは相対的に高く、捻りのない基本問題ではほぼ差がつかず、むしろ取りこぼし自体が致命傷になりかねないことも意識してほしいと思います。

◼️2：立体図形の応用技術の習得
今セットでは珍しく出題がありませんでしたが、立体図形の応用問題は頻出となります。また、立体図形の応用技術を学習する6年生の後半は、多くの受験生は実践的な訓練や志望校別の特訓などで忙しく、新しい技術習得のスイッチを切ってしまっているケースも多いのですが、こと立体図形については意識して最後まで「使いこなせるまで身につける」、できれば先んじて触れておいて入試までにスパイラルで学習する機会を設けておく、ことが望ましいと思います。

◼️3：思考力問題の訓練
関東の最難関校、難関校のトレンドに沿ってか、2023年・2024年・2025年と思考力問題の大問が出題されています。大きなトレンドに沿って、この傾向が続く可能性も高いため、定期的に思考力問題に触れて訓練しておく方が望ましいと言えます。

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