3月14日実施の、サピックス新4年生3月組分けテストの算数解説・難易度・所感、例年の平均点を配信中です。
1: サピックス新4年生3月組分けテストの難易度・所感
4年生、3月組分けテストでした。
大問2番の途中から全て思考力問題と言う形式になっており、サピックス全体の試験や、難関校・最難関校の入試と照らし合わせてもかなり特殊な偏りを持つ4年生前半の組分けらしい内容でした。
また、難易度的にも大問2番から試行検証やパターン分けなどの思考力を要求する問題も複数含まれており、得点しづらい内容になっておりました。
以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。
■2番(3):方向付き群数列
本来は応用技術の1つですが、ここでは自分で書いていくことで規則を発見できるかを問う問題でした。
■2番(4):試行検証
1つに決めすぎずに可能性のあるものを丁寧に調べて検証する姿勢を要求する典型的な問題でした。
■2番(5):上から見た図で整理、隣同士2つのパターン分け
難関校の入試問題で出題されても正答率が割れる有名な問題で、側面4枚の隣同士の和セットに注目できるかどうかが決め手でした。
■2番(6):読解、作図
落ち着いて自分で作図することさえできればクリアできる問題です。
例年このように自分で作図させていく問題は難関校のどこかで出題されています。
■3番(2)(3)(4):読解・整理
ここでは読解と整理する能力を問う内容になっており、場合分けなどが入らず、論理的に答えに到達することができる綺麗な問題でした。
■4番(2)-(5):読解・整理・試行検証
数系統×試行検証を要求する典型的な思考力問題でした。
(4)(5)では推論も要求される難易度の高い仕上がりの問題になっています。思考力の訓練としても非常によくできた問題に感じました。
■5番(2)-(5):個数・同色隣・見え方で試行検証
こちらは立体思考力を問う典型的な問題です。
最初のルールを読み落とすと全問落としてしまいますので注意が必要で、その上で整理方法、個数が違うことに注意を払いつつ、段ごとに整理していくという高難易度の問題でした。
(3)まで正解できれば十分でしょう。
2: サピックス新4年生3月組分けテストの例年の平均点
平均点 | 偏差値60ライン | |
---|---|---|
得点 | 94.3 | 117.2 |
得点率 | 63% | 78% |
過去3年の算数の平均は上記の通りです。4科目について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
3: サピックス新4年生3月組分けテストの算数解説動画
1番(1)
1番(2)
1番(3)
1番(4)
1番(5)
1番(6)
1番(7)
1番(8)
1番(9)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
2番(5)
2番(6)
3番
4番、5番