【入試速報】2024年吉祥女子中 算数解説動画と難易度 傾向 対策

2024年吉祥女子中入試の基本データ

2024年吉祥女子中学入学試験の算数

第1回・吉祥女子中入試 算数の所感・難易度分析

2024年、吉祥女子中の第一回入試でした。
全体感を見ていくと、レベルAが約50%、レベル Bで約40%、最後の小問がレベルCという例年以上に高い難易度の問題構成となりました。
毎年、応用技術を使う問題が出題される傾向はありますが、今年度はより顕著で立体の影の大問が出題されましたが、多くの受験生にとってはこの立体の応用技術を手の内に入れるところまでなかなか到達できないまま本番を迎えた人が多かったかと思いますので、難しかっただろうと想像します。

以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。

■1番(6)：整数の割り算と約数線分図

過去に関西の男子難関校で出題されている約数線分図の応用問題。
意外とこの考え方に受験生は慣れておらず戸惑ったのではないかと想像します。
作り手の先生の「典型問題から積極的に踏み込む」姿勢が垣間見られます。

■1番(7)：区切り面積、相似の基本

60度共通で記号を打っていくと相似を発見して解くことができます。
直角であれば誰もが⚪︎×打ちをできますが、それが60度になって使うイメージで解く問題です。

■2番(2)(3)：ケタごと平均の利用

ケタごと平均を使う典型的な問題ですが、多くの受験生はこの技術に習熟していない可能性も高くやや苦戦したのではないかと想像します。

■4番(3)(4)(5)：ダイヤグラムの選択パターン、ダイヤグラムの相似、公倍数±

前年の第一回でも出題されたダイヤグラムを自分の手で描かせる判断を求める問題でした。
その後は、数の性質の「公倍数±」に推移して解くことができます。

■5番(3)(4)(5)②(6)：空飛ぶ絨毯と裾、区切り面積、隣辺比

上述の通り立体図形の応用技術である立体の影の応用問題でした。
多くの集団塾では6年生の後半に触れるケースが多いものの、今回の問題のように出題の懐が広い技術で習熟には時間を要するものであり、苦戦しただろうと推測されます。

第1回・吉祥女子中入試の算数動画解説

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5番

吉祥女子中学校志望者向け 来年度に向けた対策

対策としては、以下の通りです。

◼️1：基本技術の習熟

まずなにはともあれ、レベルAの問題は試験会場で確実に短時間で仕留められるようになる必要があります。
応用部分の勝負にはなりますが、基本問題で取りこぼした際に致命傷に陥りかねないためです。

◼️2：基本技術を使う応用問題への対応力

6年生前半あたりまでで学習する技術を使ったものではあるものの、問題自体が一捻りされている問題への対応力が問われます。
受験学年以前から可能であれば、一捻りされている問題への対応力を上げていくことを意識して欲しいと思います。

◼️3：応用技術の習得

2024年もそうでしたが、技術自体が6年生(の後半)で学習したり、単元の中でも各塾のクラス上位帯だけが学習する応用技術が出題されることが多いです。
技術については、積極的に身につけていく姿勢を持っておくと良いでしょうし、余裕があればテキストに準拠した場合に6年生後半で学習する技術を先に学習しておくことも良いでしょう。

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