5年生ベット上位の母です。デイリーチェックテストは、クラス替えに関係がないこともあり、息子もつい軽視しがちになっております。実際、マンスリー確認テストや組分けテストの偏差値でクラスが決まってしまうので、親としてもどのように息子に重要と言い切ってよいものか悩んでおります。デイリーチェックテストというのは本当に重要なのでしょうか?
ご質問、有難うございます。ご指摘の通り、最も志望校の合格と相関性が高いテストは『マンスリーテスト』だと言われることがあり、 『マンスリーテスト』が非常に重要であることに全く異論はありません。 その上で、「デイリーチェック」の対策を行う意味は大きく二つあります。 一つは、「マンスリーとの連動性」。もう一つは、「1週間毎のテストの利用」です。
1: マンスリーとの連動性
まず、一つ目の「マンスリーとの連動性」ですが、マンスリーで出題されている問題の約8割が、過去1-2ヶ月の『デイリーサピックス★2個までの数値替え問題』で構成されているのですね。そして、『デイリーサピックス★2個までの数値替え問題』というのは、そのまま『デイリーチェック』で出題される範囲・難易度の問題と完全に一致するのが事実です。つまり、忘却さえなければ、デイリーチェック時点で得点できていれば、マンスリーテストでも得点できるようになる、ということになります。
2: 1週間毎のテストの利用
次に、「1週間毎のテストの利用」ですが、デイリーチェックは、一週間単位での理解定着確認と、点数を取っていく動機づけ、として使うことができます。
一週間単位での理解定着確認
一週間という狭い範囲で「頑張ったことが身になっている」かどうかをチェックして、理解定着できていない部分を洗い出して、復習し直すことに使えます。もし、デイリーチェックがなければ、「課題をこなした」けれども、「理解・定着」しているかどうかは、マンスリーで出題されるまでわからないまま進行していくことになり、学習上の非効率が発生します。その意味で、一週間の範囲がきちんと理解・定着しているかの確認として活用できるということですね。
お子様の動機づけ
もう一つは、「お子様の動機づけ」です。マンスリーテストは1-2ヶ月に一回ですが、そこまでの長期間、努力を継続することは10歳前後のお子様には難しい場合もよくあります。頑張ったことがすぐに成果に現れ、自分の努力の正しさを確認できる「デイリーチェック」は、その意味でお子様が頑張り続ける為に活用できるということです。目標点数を貼って、一週間単位で取り組んでいくことが良いでしょう。
以上、デイリーチェックの重要性と使用方法に触れました。毎週毎週の努力を積み重ねて行って頂くご参考になれば幸いです。
また、ここではご相談者様が5年生でしたので、触れませんでしたが、4年生の場合は、高学年と同様マンスリー確認テストには基礎力トレーニングからの出題がありますが、デイリーチェックには基礎力トレーニングの内容は含まれません。基礎定+デイチェがマンスリーの範囲・難易度と同じになるので、基礎力トレーニングの定着も図るために「基礎力定着テスト」も目標に入れていただく必要があります。