2021年5月16日実施、サピックス5年生 実力診断サピックスオープンの解説動画、難易度と要求された思考力の種類の分析、例年の平均点を当日中に配信致します。
1: サピックス5年生 実力診断サピックスオープンの例年の平均点
実力診断サピックスオープンの算数では、終盤の大問で思考力を問われる問題が出題されるため、年によって平均点の変動が大きい傾向のあるテストです。
近年のデータを見る限り、4科合計の平均点は、以下の記事でご紹介しておりますように低くなっておりますが、
算数だけでみると例年60点代〜70点代と組分けテストの平均と同程度となっております。
2: サピックス5年生 実力診断サピックスオープンの難易度・所感
5年生、実力診断サピックスオープンでした。
全体感としてはレベルAが約65%、レベルCが1問、残りがレベルBと標準的な難易度でした。
構成としては、大問4番までが技術系の基本問題が中心、大問5番が思考力の標準レベルの問題、大問6番が本来は応用技術を使う技術的な問題、大問7番が誘導と場合分けの思考力問題、という構成でした。
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
■3番(4):高さ見つけ
ポイントになったのは左の直角三角形の面積に二通りの求め方があるということ。
ここから右の直角二等辺三角形の一辺を求めることができるという問題でした。
■5番(1)(2):整理方法の工夫
通常は○×整理で整理しにいこうと考えるのですが、ここでは人物と順位が二重に色に対してかかっているので整理方法を検討する必要があり、条件から丁寧に絞って行くことが要求される問題でした。
■6番(2)(3):タイル切り、互いに素、倍数個数のベン図(2個)
約分して同じ分数の個数は、サピックスでは6年生後半に学習する「タイル切り」の前提になる考え方そのものです。
これを知っていればかなり短時間で仕留めることができたでしょう。
そうでなくても、(1)から公約数に注目することを判断することができただろうとも思います。
■7番(2)(3):場合分け、(1)から分断がダメを活用、前の小問の利用
綺麗な問題でした。
丁寧に場合分けと試行検証させるだけではなく、前の小問を活用することでかなり時間短縮できる意図で作られた問題だったかと思います。
この、思考力「誘導」は、開成・麻布、あるいは灘をはじめとした最難関校が好む構成ですので志望者は特に意識して欲しいと思います。
最難関志望の方は、サピックスオープンを通じて、最難関で求められる思考力の状態を把握し、今後の学習の指針とすることができます。
また、一口に思考力と申し上げても、学校によって特色は様々で「読解」「整理」「試行検証」「誘導に乗る」のいずれが強く求められるかも異なります。
思考力とは何か?その種類と伸ばし方については以下の記事も参考にしてみてください。
ここでは、4年生で実施される実力診断サピックスオープン(SO)、5年生で実施される志望校診断サピックスオープン(SO)について詳細に分析し、これまで何度も受けて来たマンスリー確認テストや組分けテストと比較した上で違いを明らかにし、その対策[…]
今回のサピックスオープンの難易度やポイント、求められた思考力要素については以下の表からご確認ください
3: サピックス5年生 実力診断サピックスオープンの全問解説動画
今回の記事では、実力診断サピックスオープン(5年生)の解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、6、7番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
1番(1)
1番(2)
1番(3)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
2番(5)
3番(1)
3番(2)
3番(3)
3番(4)
4番
5番
6番、7番