現在は、1月11日に実際された、サピックス新5年生1月組分けテストの解説を公開しています。3月14日当日中には3月組分けテストの解説や分析を配信いたします
1: サピックス新4年生1月組分けテストの難易度・所感
新4年生(現3年生)1月組分けテストでした。新4年生の前期組分けの特徴は、易しい問題の比重が高い前半と、後半の難解な思考力問題に分かれており、前半部分で他学年以上に技術的な差が出にくく「ミスをしない勝負」になりがちなことです。
また、上位層にとっては後半の思考力問題の比重が高いこともあり、思考力が強い人がかなり有利になるという、これももう一つの特徴と言えます。
振り返りとしては、現段階での基礎技術と正確性(ミスをしない工夫をどれだけ武装できているか)と、現時点での思考力の養成具合を元に、これからの学習の方針を定めていく機会として使うと良いかと思います。
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
■2番(6):一番上に1個だけ積まれているものに注目
一番上に一個だけ積まれたものがある場合、2面を隠すことができないのでアウト。他は丁寧に検証すれば地面である「机」も使って見えなくすることができます。
◾️3番(4):下の式から進行、2パターン試す
(3)までが上から順番に解いていったのに対してこの(4)では上の式が分からない場所が2つあることから、下の式から検討していくと、あとは2つに絞られて簡単な試行検証で決着させられる問題でした。
◾️4番(3)(4)(5):組合せから試行検証、読解、整理、合計の可能性を調べて、試行検証
(3)は全部の種類があって、合計が5個ということから、(1個、1個、2個)の組合せしかないことが分かればクリアできます。
(4)は(1)(2)と同じく丁寧に条件を整理・解釈していけば出来る問題です。
(5)は、各種類の合計個数の可能性を調べることで、どれとどれが等しくなるかの個数のパターンが決まるという問題でした。
わかってしまえばシンプルですが、そこに到るまでにかなり整理能力を要求することからレベルCに設定しています。
◾️5番(2)(3):各方向の最小の数に決まる、オとカの最小組合せに注意、調べ上げの工夫、オとカを合わせたキも入れる
まず、そもそも「正面と横から見た時に何個見えるか」というよくある類題を経験したことがあるかどうかで差がついた気がします。その上で、今回は縦横の方向の最小の数で決まっていくことが分かれば、(2)まではなんとかクリアできるかと思います。
(3)の最小は、オとカを組み合わせることで「全て1個の状態」として捉えることができるかが問われました。
最後の(3)②は、この時間の中では見送って良かっただろう問題で、「出てこない数を全て」ですので実験をして考えていくよりも、一気にもれなく調べる方が確実ということで解説では上記の「全部一個の状態=キ」として調べ上げています。
2: サピックス新4年生1月組分けテストの去年の平均点
新4年生1月組分けテスト、算数の平均点は100点〜110点程度です。
年度によっての上下が少なく、100点前後の点数となっていました。
2021年は難易度はレベルAが100点を超えており、レベルBは30点ということで比較的簡単で、差がつきにくい内容となりました。
それにも関わらず平均点は78点という結果になりましたのは、大問1〜2で例年より低い平均点となったことが原因です。例年の組分けテストの4科目平均点や偏差値60ライン、および今回のテストを受けた分析結果はこちらの記事からご覧ください。
3: サピックス新4年生1月組分けテストの全問解説動画
今回の記事では、1/11実施の1月組分けテストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、4番、5番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
StandByメンバー様用1月組分けテスト全問解説はこちら
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4番、5番