いつも詳細な記事を配信頂いて、有難うございます。サピックス4年生のベット中位男子の母でございます。先日の記事 「マンスリー確認テストの目的・分析・対策」を拝見させて頂いて、ご連絡させて頂きました。マンスリー確認テストの対策をする際に、まずはデイリーチェックで9割近く得点をできるようになってから対策を行っていく、という記載がございましたが、やはりデイリーチェックで得点できるまではマンスリーの対策はしない方が良いのでしょうか?
これまではテスト前の土日などに範囲のテキストの苦手な問題などをやらせていました。やはりクラス分けに関わるので親子共にどうしてもマンスリー対策の方が気になってしまいます。
いつも記事をお読み頂き、またご質問頂き、本当に有難うございます。
まず、結論から、申し上げますと、デイリーチェック9割・あるいはケアレスミスを多めに見積もっても8割まで得点することに優先的に時間を投下してもらう方が良いかと思います。
その理由は、マンスリー確認テストの目的・分析・対策にも記載させて頂きましたが、マンスリー確認テストの内容が、デリチェレベルの問題が8割を占めている為、です。一週間という限られた中で出題されるデリチェ段階で得点できていなければ、仮に復習を行なっても結局、「デリチェや基礎定段階でもわからなかったし、マンスリー確認テストの為に復習する段階でもわからない問題」が数多く出現し、復習が非効率にならざるを得ません。また、より限定された範囲で得点できないものが、より範囲が広がって、また時間が経過してできるようになることは、理論上あり得ない為です。
同じ勉強時間を投下するのであれば、まずはデリチェで高得点を取れるようになることが第一段階、それをクリアした第二段階として、デリチェ段階で理解していた問題が、一定の期間を経てもマンスリー段階で得点できるようになる、ということになります。その逆は、どうしても難しいということです。
勿論、クラス昇降がかかっている為に、マンスリーに意識を向けられるお気持ちは、よくよく理解いたしますし、逆に、クラス昇降に関係がないデリチェがついつい疎かになってしまうことも、人間ですからあることも理解いたします。また、家庭教師を開始してすぐの段階などでは、範囲内のデリチェが仕上がる前段階でマンスリー対策を行うこともあり得なくはありませんが、あくまでも苦肉の策でしかありません。
当たり前のことではありますが、優秀な人間同士が競争していく受験という環境で何かを達成していく為には、一朝一夕には行きません。毎週毎週の勉強の積み重ねが大切であり、その毎週の学習が理解・定着できているかを測るデリチェで継続的に得点をし続けることが改めて大切であるということを、ご理解頂ければ幸いです。
少しでもご参考になれば幸いです。