4月10日に実施の、サピックス新6年生4月マンスリーの解説を配信中です。
今回のマンスリーは春期講習が範囲となりましたが、新しい入試基本技術も多く登場する濃い講習であり、短い期間ながらもテスト前・テスト後、しっかり復習しておきましょう。
1: サピックス6年生4月マンスリーテストの難易度・所感
6年生、4月マンスリーでした。
全体感としてはレベルAが76%と易し目の難易度で、基本問題中心の構成でしたので、上位帯は高得点を取ることができる内容だったかと思います。
とはいえ、依然として例年のことですがこの6年生前半の時期は最終的に固まってくる人たちであっても技術的な論点の抜け漏れは多く、まだ発達途上というケースが多いため、最終的に偏差値60以上に仕上がる人であっても崩れてしまうことが多いことも事実です。
せっかくの機会ですので、学習上の論点の抜け漏れを確認して丁寧に埋めていくのに活用して頂くと良いでしょう。
以下、レベルB以上の問題にコメントしておきます。
■2番(7):1分①おきと面積パズル、水の入る順序と正面から見た図
結果論にはなりますが、実は正面図を書かずとも「入る水」と「出す水」の関係性さえ分かれば求めることができます。
とはいえ、問題の姿形から1分①おきで構えて進行していって解くのが基本だと思いますので、これで解説をしています。
■5番:×=×の逆比
全体を3つの式で表現されていることから始まります。
整理した上で1つの時間が同じということに気づくことさえできれば、あとは2つで×=×の逆比に持ち込んでおしまいです。
丁寧に整理して行った上で、いかに「よく知っている形」に持ち込んでいくかが問われたと思います。
■️6番(2)(3):底辺の取り方で場合分け、上底と下底の取り方で場合分け
今回、唯一の思考力問題はここにきました。
ただし、(2)(3)と並んでいる為、比較的方針が立ちやすかったのではないかと思います。
確実に正解するためにはしっかりと先に場合分けを行うことができるかが重要になったのではないかと思います。
思いつくパターンを先に網羅して書いてしまって、後から処理していく、という流れを自分のものにして欲しいと思います。
■7番(3):同時スタート戻り=リピート開始、(1)(2)の利用
桜蔭が好む論点で、今年2021年は豊島岡1回目に出題されました。
複数の点が同時にスタートに戻るとき、リピートが開始されるというものです。
ただし、この問題も(1)が誘導になっており気づきやすかったのではないかと思います。
最後答えを求める際にも(2)がまたも誘導になっており、親切に作られていると共に気づくことができた人にとっては正しい道にいることを確信しやすい構成になっていたと思います。
2: 6年前期に起こりやすい成績の乱高下の原因と対策
今回に限らずですが、例年の傾向として6年生前期はマンスリーもあるいは組み分け/SOも、技術を一気に学んできてまだ手の内に入れられていない為、「テストの緊張下で一瞬で知識を引き出せないこと」「それによって、普段ミスの発生率が低いお子様でもミスが多くなること」が考えられ、得点が乱高下しやすい傾向にあります。
範囲が狭かったり、あるいは技術の使い所が限定的であった(見てすぐこの技術だと判断できた)4年生・5年生とは違い、習ったものも多く、使い所も多いため、ある種当然の壁と考えて良いでしょう。
日々の学習を6年生前半に陥りがちな症状に合わせて対応していくことが求められています。
▼参考記事
昨年度のコベツバ生で、最終的に難関校に合格した人の中にもこの時期偏差値が10前後が上下動した人がいましたので、いち早く現在の不安的な状態を抜け出すための努力を家庭主導で進めていくことが重要と言えます。
3: サピックス6年生4月マンスリーテストの全問解説動画
今回の記事では、4/10実施の4月マンスリー確認テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、6番、7番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
StandByメンバー様用4月マンスリー全問解説はこちら
1番(1)
1番(2)
1番(3)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
2番(5)
2番(6)
2番(7)
3番(1)
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6番、7番