サピックス4年生10月マンスリー確認テストの解説を公開しています。
1: サピックス4年生10月マンスリー確認テストの難易度・所感
4年生10月マンスリーでした。5番までが基礎的な問題で6番から一気にギアが上がってそこに大きな難易度の断層を感じる内容でした。逆に言うと、5番まででいかに取りこぼしを少なくできたかで大きく得点を落とさずに進行することはできたはずですので、まずは5番までの問題の復習を最優先で行ってもらうことが重要です。続いて6番は既に学習した知識・技術を用いた上で思考力を要求する応用問題で「どこから切り込んでいくか」という糸口を発見できるかが問われた問題、最後の7番は元ネタは過去に筑駒や灘中、栄光学園等の多くの学校で出題された「消費税の規則的解法」の論点で、(3)も2020年の栄東(東大1)の大問2番(3)と同じく2パターンの公倍数±と言うオチでした。
以下ではレベルBの問題についてコメントしておきます。
▼ 1番(4):倍数判定法(2・4・8)、対称性の利用
倍数条件がかかった数を並べる問題は一手目でまず制限がかかったところを決めます。その上で残りを丁寧に「特に0の有る無し」に注意して進行することで解くことができます。
▼1番(7):柱体の体積、長方形の組合せ図形
これまでに学習した内容を合わせた綺麗な問題です。2つの技術を段階的に使う問題ですので、レベルBとしていますが、1つ1つは出来ないはずはないかと思いますので、ここまでをなんとか正解できるようにして欲しいとも思います。
▼5番(2):小数の割り算とあまり
非常にミスが生じやすい小数の割り算とあまり。後々のことを考えて、いつも以上に「縦に揃える」ことを意識して筆算を書いて計算できるかが問われた問題です。分かっていても間違えやすいので、一段丁寧さのギアをあげられるように構えることが重要です。
▼6番(1):比較する以外のものを合わせる
3つの消去算で小問で解法の指示があるので、そこから入っていこうと思うものの、①がいきなりハードルが高い印象を持ちます。「差が欲しい」→「それ以外の余計なものが入り込まないようにする」ということを判断できれば、正解にたどり着きやすかっただろうと思います。
▼6番(2):それぞれを◯2つで置いて整理
非常に面白い算数らしい問題でした。それぞれ「半分」を受け渡しているので、元々のものを2つで置いてしまえればあとは、綺麗に解くことができる問題です。(1)と同じく着眼点を試す良問だったと言えます。
▼7番:小数部分の繰り返しで規則性の発見、公倍数±、(参考)消費税の規則的解法
上記の通り、ベースになったのは「消費税の規則的解法」。それをアレンジして作った問題だろうと推測されます。一度でも触れたことがあればオチが非常に見えやすかったものの、通常6年生の秋以降に出会う機会がほとんどですので、ほぼ全員が初見だったかと思います。その場合は、かなり難しかっただろうと推測します。尚、余談ではありますがコベツバでは最難関校向けの特訓「TopGun特訓」を配信しておりますが、この中には勿論、「消費税の規則的解法」を使う上記の学校の過去問群も扱っております。
2: サピックス4年生10月マンスリー確認テストの全問解説動画
今回の記事では、10月マンスリー確認テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、6番、7番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、継続メンバー様限定とさせていただきます。
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尚、当コンテンツは2020年度4年生の10月のコンテンツとなりますので、2020年度4年生にお子様は継続メンバーにお申し込み後、10月のコンテンツをご購入ください。
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1番(1)
1番(2)
1番(3)
1番(4)
1番(5)
1番(6)
1番(7)
動画内左上に(6)とありますが、正しくは(7)になります。
2番(1)
2番(2)
2番(2)別解
2番(3)
3番(1)
3番(2)
3番(3)
4番(1)
4番(2)
4番(3)
5番(1)
5番(1)別解
5番(2)①
5番(2)②
5番(3)
6番、7番
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