4年生後半で習う皆が間違えやすい大切な技術

3-1: 今後の復習機会が少ない文章題(方陣算・平均算)

ここまで習った文章題の特殊技術「和差算・やりとり算・つるかめ算」に加えて「方陣算・平均算」を習います。

まず方陣算。碁石を方陣の形に並べる時の規則を理解し、覚えていく単元となります。大きく以下の4つの規則の原理を理解し活用することがゴールです。

図5

4つのルールの使い分けが少し難しいところですが、とはいえ、イメージしやすい部類の問題です。

ただ、この単元は次にテキストでしっかり登場するのは6年生の春。つまり5年生の間にしっかり復習する機会はありません。

5年生の基礎力トレーニングでは登場しているものの、やはり体系だった復習はないため、5年9月の志望校診断サピックスオープンでは2番の(4)のごくごく基本的な問題でもあるにも関わらず正答率39%という低さでした。

方陣算の規則は簡単なものですので、連続して取り組んでいる時は単純暗記で出来てしまいます。(内側にいくと8へる。など)重要なことはその「8」を忘れたとしても、自分でルールを復元出来るように理由を覚えていくことです。

そこから組み立てて考える訓練を積んでおくことで、6年生になって、より難問の中で再登場する際に「基本からすっかり忘れた状態。1から覚え直す状態」にならずに済むでしょう。また、最難関・難関校ではそもそも方陣算は全く出題されませんが逆に同じコンセプトで新しい図形を与え「自分でルールを捉える問題」が多く出題されます。つまり方陣算でルールを組み立てる経験をしておくことが次につながっていくのです。


次に平均算。こちらも「平均算そのもの」の復習は6年生までほぼありません。
しかし、「平均」という概念は「規則性(等差数列)」「速さの平均」「立体図形の高さの平均」「商売算の平均×個数=値段」など、ありとあらゆる分野で出現していくものとなります。

先ほどの方陣算は、忘れてしまったとしても、実力テスト以外では出題されませんし、今後新しく何かを習う時に知らないと困るということはありません。

一方、平均算は今後の学習で「理解していて当たり前」として出題されますので、しっかり習得して欲しいと思います。

3-2: 冬期講習から加速する平面図形の準備運動(円とおうぎ形)

No27〜28:円とおうぎ形

内容としては、小学校でも習うような基礎的な内容が8割を占めます。重要なのは、「応用問題に挑戦」や「入試問題に挑戦」と取り上げられているものになります。

図6

4年生後半〜5年生前半までは、平面図形(割合なし)のオンパレード、ということで冬期講習に2回・4年生最後にもう1回、5年生冒頭と春に1回ずつ、より発展的で図形を複合したような内容を次々と習っていくことになります。

その際には4年生の秋時点では「応用問題に挑戦」や「入試問題に挑戦」と取り上げられていたものが「基礎レベル」として登場することになり、さらに新しい技術も習っていくことになりますので、この時点でできる限り触れておくと良いでしょう。