社会マンスリー分析・学習法

「社会は暗記科目。テキストを覚えれば点数は取れるはず」 そう信じて毎週の学習を頑張っているのに、なぜかマンスリーでは点数が伸びない。偏差値も40〜50あたりで止まる。SAPIXに通う多くのご家庭が抱えるお悩みです。

実は、社会で点数が伸び悩む原因は、お子様の能力ではなく、「どこまでやれば点数に繋がるか」の認識のズレにあります。つまり「正しい努力の深さ」を知れば、成績向上が見込める科目とも言えます。

この記事では、社会の難しさの理由と「何をどこまでやれば、どの偏差値に届くのか」という成績アップに向けた明確な指針をお伝えします。

1:デリチェ満点でも偏差値35? 社会の難しさの正体

「一問一答」では太刀打ちできない

1週間単位の学習として、デイリーチェックで満点が取れるように暗記を仕上げる、そんな努力をされているお子様は多くいらっしゃることと思います。テキスト1回分のデリチェ・デリステの内容は「(そのときは)しっかり覚えているよ!」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、マンスリーなどのテストでは、「用語を知っているか」ではなく、「その用語の意味、背景、関連知識がつながっているか」が問われます。

× 伸びない学習: 「用語」を漢字で書けるようにするだけ。
○ 伸びる学習: その用語が「なぜ」「どこで」「どのように」使われるかを知る。

つまり、「点の暗記」をいくら増やしても、テストで求められる「線の知識」には勝てないのです。

社会のテストは、平均点が低い

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マンスリー/復習テストの社会は、4科目の中でも平均点が算数に次いで低い結果となっています。算数や理科に時間をかけて、社会は最後に暗記を詰め込む… それだけでは点数が取りづらい構造になっていることがわかります。

では、具体的に「何をやったらどの偏差値帯に届くのか」を分析結果とともに見ていきましょう。

2:どこまでやると何点?テキスト完成度と偏差値の関係

  • 5-6年生のマンスリー/復習テストの出典割合
  • 何をやったらどの偏差値帯に届くのか

を分析した結果が、以下のグラフです。

5年生の分析

6年生の分析

ここで驚くべきことは、デイリーステップ・デイリーチェックを覚えているだけでは、おおよそ偏差値35にしか到達できないということです。また、テキスト問題の基礎・発展編をしっかり固めた!と思ってマンスリーに臨んでも、偏差値は50程度(6年生に至っては45程度)にとどまってしまうのです。

なお、「テキスト問題を固める」という点に関しては、上記の表で”直し甘い”と表現している通り、問題を解いて答えを丸暗記しているだけでは、偏差値40程度までしか到達できません

以下で、より具体的に見ていきましょう。

3:偏差値の壁を超える!具体的なアクション

偏差値45の壁:テキスト問題の直しをしっかり

例えばテキスト問題では…

<問題画像>

例えばテストでは…

<問題画像>

+解説

テキスト問題に取り組んだ時に、間違った問題はもちろん、迷ったが何となく正解した問題についても、なぜその選択肢は誤りなのか(何に置き換えると正しくなるのか)、どのキーワードで判断できるのか、といった点を見直しておく必要があります。

⭐コベツバの『得点力アップ!宿題解説』を見よう
SAPIXのテキスト問題は解説がないため、ご自宅で上記のような直しをおこなうのは大変な労力がかかってしまいます。そんなときは、コベツバの宿題解説で「それが正解・不正解になる理由」までしっかり確認!

偏差値50-55の壁:テキスト問題を網羅しよう(実戦編まで)

テキスト問題を実戦編まですべて解き、上述の通り直しもしっかりおこなってはじめて、偏差値50-55が見えてきます。裏を返すと、基礎・発展編までで十分と思って実戦編に取り組まない場合、偏差値を50台後半で安定させるのは難しいということになります。

偏差値60の壁:テキスト全体をチェック!前学年の復習も重要

5年生の場合

テキストメイン、つまり「テキスト問題では問われないが、テキストに大々的に載っている知識」がマンスリー/復習テストでは問われます。表紙や裏表紙にカラー写真で掲載されているものや、テキストの太字箇所、”もっと知りたい”に記載されている内容などが該当します。

⭐コベツバの『15分で要点チェック』を見よう
テキストにある膨大な情報、テストにでると言ってもどこまで覚えればいいの?どうやって…?そんなときは『15分で要点チェック』の出番。必ず抑えておきたいポイントを、短く・楽しく・わかりやすく、動画でインプットできます。

6年生の場合

5年生と比較してややレベルが上がり、テキストのメインどころを抑えるだけでは偏差値60の壁は突破できません。5年生の学習の知識(6年生になってからは大々的に扱われないもの)が定着しているかどうかが肝心です。コアプラスや知識の総完成(土曜特訓)などを通して、スパイラル学習を積んでいきましょう。

偏差値65の壁:テキストを隅々チェックしよう

テキストメインよりもさらに細かい知識までインプットし、何を聞かれても答えられる!という状態にまで仕上げる必要があります。加えて、特に5年生の地理の範囲では、実生活や時事的な要素を踏まえた問題も少なからず出題され、これらを取りこぼさないことも大切です。

4:学年別・今日から回せる学習サイクル

5年生:基礎体力をつける「知識の整理」

5年生は、社会の基礎体力をしっかり養う学年です。4年生の延長線上の地理から始まり、夏以降は怒涛の歴史の知識定着に追われることとなります。ここで着実に長期記憶に持ち込み、知識どうしの関係性を整理しておくことで、6年生での安定した点数にもつながります。

6年生:過去の知識を「呼び起こす」

6年生は、政治史や文化史など、歴史の学習深度が深まる一方で、5年生の内容を忘却していると、偏差値は50台半ばで伸び悩んでしまいます。毎月の模試の分析をしていると、6年生テキストではサラッと書かれている(もしくは書かれてさえいない)内容が、当然のように模試で問われるということが往々にしてあります。それは5年生では確かにきっちり学習している内容のため、知識が定着しているか?が露呈することとなります。

では、具体的な学習方法についてみていきましょう。

今週の学習

  • デイリーステップを固め、デイリーチェックで満点を取れるように仕上げる
  • 今週のテキスト問題を解き、やり直す(コベツバ 宿題解説)
  • テキストを隅々まで見る(コベツバ 15分で要点チェック)

マンスリーに向けた復習スパイラル

  • 毎週:2週前のデリチェ・デリステの再確認
  • 毎週:2週前のテキストを隅々まで見る(コベツバ 15分で要点チェック)
  • いつでも:範囲の『15分で要点チェック』を繰り返し見る
  • テスト前:範囲のテキスト問題の再確認・前の学年の復習 (+コベツバマンスリー対策)