現在は、1月11日に実際された、サピックス新5年生1月組分けテストの解説を公開しています。3月7日当日中には3月組分けテストの解説や分析を配信いたします
1: サピックス新5年生1月組分けテストの難易度・所感
新5年生(現4年生)1月組分けテストでした。
印象としては、大問2番の段階でいくつかの応用技術を要する問題が散りばめられてあり、4番では整理方法に一定の思考力を問う部分はあるものの、5年生のやや難易度の高い組分けテストらしい、技術重視の内容でした。最後の大問6番も気づくことさえできれば手数をあまりかけずに最後の小問の解答まで到達することができる非常に綺麗な仕掛けの問題でした。
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
▼2番(5):同じ数が複数ある並べ方
数の並びが綺麗ではない異常な部分に着目。あとは綺麗に計算でできる部分と2個使う部分という処理で済む問題です。
▼2番(6):公倍数±、植木算(池パターン)
典型問題の一つですが、やや解答までが遠いのでレベルBに設定しています。出来なかった人は確実に復習しておきましょう。
▼3番(2):配るもの違いの過不足算
ほとんど経験がない人が多く面食らった、またはそもそも気づかなかった人も多かっただろう問題です。過不足算のルールは、「配るものの個数が同じである」「全員に同じ数を配ってあまり・不足で表現」ということなので、まず一手目に配るものを揃えることが重要です。
▼3番(3)②:二通りの作り方、ひし型の面積
①の時点で、面積が二通りの表現ができることが頭に浮かべられていれば、そのままの流れで解くことができます。
▼3番(4):角度の和の利用
角度を記号でおいて進行して消去していく問題。技術的には、同じ角度が沢山ある場合に選択しますが、今回は二等辺が沢山できるということで発想できるかどうかが問われました。
▼3番(5):やりとりフローチャート
やりとりフローチャートの2つ目のタイプ、相手の分だけあげるということで、相手が二倍になる、これさえ分かれば後は丁寧に処理していくだけの問題でした。
▼4番(3):差で整理、等差数列、奇数列
「問題で差を問われているので、差で整理してみる」ということ、だけの問題です。規則性の問題でありがちな流れですので、この流れ自体を自分のものにして欲しいと思います。
▼5番(2):石入れ
割合を使わずに解く石入れの問題で、「石=水面より下に入ったものの体積」という原則に従って式を組み立てることができるか、が問われました。
▼6番:素数、奇数・偶数で分類、パターンが決まる、Bを素数の積で分解、被りがない2つを選択、素因数分解
(1)は約数2個=素数というだけの問題ですが、50までの素数を書き出す必要もありレベルBに設定しています。続いての(2)は、問題の中で奇数という話が出てきていますので、奇数と偶数で和を分析すると、奇数+奇数=偶数が難しく、偶数+奇数=奇数しかないという判断を問いかける綺麗な良問でした。最後の(3)は、素数の積でBを分解してしまって被りがないセットを見つけていくという流れでこちらも綺麗に解くことができます。
2: サピックス新5年生1月組分けテストの去年の平均点
新5年生1月組分けテスト、算数の平均点は66点〜72点程度です。
年度によっての上下が少なく、安定して70点前後の点数となっていますが、今年は56点と過去最低レベルの低い結果になりました。
2021年は難易度はレベルAが84点(56%)ということで、昨年度(レベルAが100点)よりも少しだけ難しくなった印象です。しかしながら、2番-3番から技術的に難しい問題が入っていることで、メンタル的に崩れてしまった結果、以降の得点できるはずの問題すら得点率が下がってしまいました。
例年の組分けテストの4科目平均点や偏差値60ライン、今回の1月組分け結果の分析はこちらの記事からご覧ください。
3: サピックス新5年生1月組分けテストの全問解説動画
今回の記事では、1/11実施の1月組分けテストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、5番、6番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
StandByメンバー様用1月組分けテスト全問解説はこちら
1番(1)
1番(2)
1番(3)
1番(4)
1番(5)
2番(1)
2番(2)
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2番(4)
2番(5)
2番(6)
2番(7)
3番(1)
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4番(2)
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5番、6番