サピックス4年生6月マンスリー確認テストの解説を配信中です。
1: サピックス4年生6月マンスリー確認テストの過去の平均点
以下、過去4年間の平均をとったデータです。
平均点 | 偏差値60ライン(≒αクラス基準) | |
---|---|---|
4科合計 | 300点 | 368.6点 |
算数 | 86.6点 | 112点 |
1年間の4年生のマンスリーの中でも、平均的な数値となっております。
算数については、規則性の単元の「図形規則の発見」を除いては、テスト範囲に難易度の高い論点は入っていないため、いかに標準的な技術を使いこなせるかどうかが鍵になるでしょう。
コベツバでは、サピックステキスト解説・対策のStandByで制限時間つきでテスト範囲の論点を網羅できる対策テストをご用意しております。
解説動画、ポイント動画つきでのご提供になりますので、テスト対策としてお役立てください。
また、サピックステキスト解説・対策のStandByでは偏差値60以上を目指す方に向けて「StandBy+」という習ったカリキュラムに沿ってさらに応用させた問題をご用意しております。
4年生のマンスリーの後半の大問はこう言ったひねられた問題が多く、そちらに対応する内容となっております。
2: サピックス4年生6月マンスリー確認テストの所感・難易度分析
4年生6月マンスリー確認テストでした。
難易度的にはレベルAが97点、残りがレベルBという標準的な構成になりました。
また、最近のトレンドですが、難易度の断層が存在し、大問4番以降に一気に上がるということが、今回も見受けられました。
3番までは基礎レベルの習得確認・ミス対策の度合いを測るもの、4番以降が応用問題への対応力を測るものにそれぞれなったと判断することができます。
以下、レベルBの問題に対してコメントしておきます。
■4番(1)(2)ぼう(3):図形規則の発見、等差数列、試行検証
典型的な図形規則発見の問題の1つですが、経験がないとなかなか判断できないタイプの問題です。
鍵になるのは、「式のまま整理」して規則性を発見しに行く姿勢です。
答えだけを書いても見えてこないことが多い為です。
また、(3)の逆算は、ここでは試行検証して解いています。
■5番(1):2枚1組の長方形で考える、LCM(最小公倍数)求め、①の利用、試行検証
自分が知っているタイプの論点にどうやって持ち込めるかを考えられたかが鍵になりました。
三角形で考えるのではなく2枚の長方形を作って考えると「『長方形を並べて正方形を作る』という経験したことのある問題になる」という判断ができるかどうかを問う良問でした。
■5番(2):差の条件→線分図で整理、2つの和差算
高学年帯になると、「速さ」の単元を除くと段々と線分図を使う機会が減少して来るのですが、「差」を判断する場合に「線分図」や「数直線」を取り出せるかは入試問題でも鍵になるケースがあります。
今回も複数の差が出現して来る為、差を整理するために取り出せるかが勝負でした。
■5番(3):影に着目、周の延長解法
典型的な「周の延長解法の影」をテーマにした良問でした。
延長解法を学ぶ際に「影」まで手を伸ばして学習できていたかが鍵になったかと思います。
■6(2)(4):LCMセット(基本)、植木算(リング)、調べる、(3)から規則性の発見と利用
多くの論点が詰まった良問でした。
高学年になれば小問に入る前の問題文の段階でLCMセットを発想できなければいけない問題ですが、今回は(1)に表が書いてあり、かつ(1)がちょうどLCMに調整されており、気づきやすかったのではないかと思います。
また、(3)も非常に易しい問題ですがそれを味わって規則を発見させて(4)という綺麗な構成の問題でした。
思考力「誘導」の問題を発見する一つの典型例で、小問の中に非常に易しい問題が登場した場合、それを使わせる次の問題があります。
その場合、単にその易しい問題の答えを出すだけで終わらせずに、丁寧に味わってその問題が意味するところや狙いを探りに行く習慣を身につけると良いでしょう。
3: サピックス4年生6月マンスリー確認テストの算数解説動画
今回の記事では、6月10・11日実施の6月マンスリー確認テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、5番、6番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
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1番(1)
1番(2)
1番(3)
1番(4)
1番(5)
1番(6)
1番(7)
1番(8)
1番(9)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
3番(1)
3番(2)
4番(1)(2)
4番(3)
5番、6番
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