サピックス4年生4月マンスリー確認テストの解説を当日公開致します。
1: サピックス4年生4月マンスリー確認テストの過去の平均点
過去3年の平均点・偏差値60ライン(≒アルファクラス基準)の平均は以下の通りです。
平均点 | 偏差値60ライン | |
---|---|---|
4科合計 | 308 | 370.5 |
算数 | 88.6 | 112.1 |
1年間の4年生のマンスリーの中では、平均的な数値となっております。
テスト範囲に難易度の高い単元がないため、差をつけるために「応用問題に挑戦」や「入試問題に挑戦(解答冊子)」に登場するような技術(周の延長解法、二等辺見つけなど)が出され、そこが得点差がつながることは考えられます。
さて、今回の4月マンスリーは初めての「月単位の学習定着を図るテスト」となります。
ここで定着しているかどうかが、そのまま半年一年経過しても、忘却せず定着しているに繋がります。
マンスリーテストの分析・対策について、以下の記事をご覧ください。
同じような内容を音声でもご紹介しております。
2: サピックス4年生4月マンスリー確認テストの所感・難易度分析
4年生4月マンスリー確認テストでした。
全体感としてはレベルAが約6割、残りがレベルBというやや難し目のセットとなりました。
前から4番(2)までと4番(3)以降ではっきりと難易度の断層があり、前半戦でいかに短時間でミスなく進行できるか、後半戦では応用問題への対応力と思考力を測る構成になっており、前半後半それぞれの得点率を、全体平均が出た段階で比べていくことで補強ポイントが明らかになってくるかと思います。
以下、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
4番(3):折り返し二等辺見つけ
典型的な折り返し二等辺見つけの問題でした。
勿論、根性で分かるところを書いて行っても解くことはできますが、この論点を二回連続して使わせる問題を入試問題でよく見かける為、出題者の意図をくんで技術を使うことに習熟していく方が得策と言えます。
5番(1):整理方法の工夫、式作り
●●算という分類がしづらく現時点ではとっかかりが難しく感じる問題だったかと思います。
ただし、5年生の後半以降になればほとんどの人が四角や①を使って簡単に解いてしまえる典型的な問題ですが、ここでは整理方法を工夫する解法と四角を使って式を作る解法の2つで解いています。
5番(2):四捨五入の逆算と範囲、等差数列
概数と数列を組み合わせた応用問題ですが、基本は「丁寧に→を使って整理してから戻していく」という流れに沿って操作できるかと問う問題でした。
等差数列を使う後半は易しいですが前半でつまづいてしまうと答えが合わない為、レベルBに設定しています。
5番(3):二等辺見つけ
角度問題において、「1種類の長さが沢山→二等辺見つけを発想」という典型的な問題でしたが、そこに平行四辺形の図形の性質も絡めた応用問題でした。
5番(4):対戦表の整理
答えにたどり着くのに時間もかかる応用問題でした。
とは言え、丁寧に整理していくことさえできれば、あとは「全員の点数が違う」ということで1つのパターンに決めることができる問題でした。
6番(1)(2)(3):規則性の発見と利用、グループ内変化の群数列
まず真ん中の数列の差が3つずつを繰り返すことから、3つを1セットにして縦に揃える形を発想して整理できるかが問われました。
その整理ができてしまえばあとは、グループ内変化の群数列として1の位が縦に1つ飛ばしで同じ数が出現していくことにも簡単に気づくことができて、あとは最後まで一貫して綺麗に解くことができる問題だったと言えます。
3: サピックス4年生4月マンスリー確認テストの算数解説動画
今回の記事では、4月27・28日実施の4月マンスリー確認テストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、5番、6番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
1番(1)
1番(2)
1番(3)
1番(4)
1番(5)
1番(6)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
3番(1)
3番(2)
3番(3)
3番(4)
4番(1)
4番(2)
4番(3)
5番、6番