6月28日に実際された、サピックス5年生7月組分けテストの解説を公開しています。
1: サピックス5年生7月組分けテストの難易度・所感
5年生組分けテストでした。
今回は通常の組分けに比べると比較的難易度が高いセットでした。特に6番、7番の思考力問題の完成度と難易度が高く、サピックスオープンのような印象を持つ内容となりました。ただし、それでも前半から中盤にかけてレベルAの量は十分あり、基礎を固めて使いこなすことができていれば90点-100点までは到達可能だったのではないかと思います。
復習は、何よりもレベルAを最優先、次に5番までのレベルBのポイントが付いている問題、最後に思考力問題の6-7番をやって頂くのが良いでしょう。
また、7番(2)はレベルCで難易度が非常に高くテストの中では見送って正解ですが、開成・麻布・栄光学園志望者のみ自分の手を動かして解くところまでやってもらいたいと思います。
以下では、レベルB以上の問題に対してコメントしておきます。
▼2番(4):金額表の数え方
1円部分の枚数を書かずに、5円の枚数の最初と最後だけで通り数を数えに行く方法が身についていれば、答えに最速でたどり着けたはずです。
▼3番(1):分割
珍しい問題で、パッと見て全体から左上を引くと考えてしまって間違えた人が多かったのではないかと思います。左上は直角ではありません。その上、直角に下ろして長方形を作って行って、真ん中も直角三角形として捉えるという問題でした。丁寧に理屈を飛ばさずに進めることが重要でした。
▼4番(1):2つの和差算
面積の差が分かっているので付け足しかと思いきや、「離れた部分」ではなく「隣り合っている部分」であり、さらにはよく見れば面積の和が求められることに気づけばクリアできたかと思います。
▼4番(2):底辺×高さ
平行四辺形自体をいきなり求めに行くことが難しい、ではどうするかということでやはり(1)でも使った直角を使って求められる部分の面積を出して行くと、2つの部分が繋がって平行四辺形の半分を抑えることができる、というオチでした。
▼5番(2)②:整理、同時刻同記号
使う技術としては全く難しくありません。丁寧に読解して整理できるかどうか、だけの問題でした。
▼6番(2):誘導、(1)の解釈
(1)をただ解くだけではなく、その意味を考えて解釈できるかどうかということが問われた問題でした。サピックスオープンでよく見る構成の問題で、(1)で味わって解釈させる意図を持っています。ただ解くだけで(1)を超えて(2)に進んでしまった場合、(1)にもう一度戻って解釈し直しに行く姿勢を持てると良いでしょう。
▼7番(1):整理、試行検証
条件が非常に多いため、整理能力が問われました。結局は「数が全て異なること」と「奇数偶数の個数」から、1つの絞ることができるという構成でした。
▼7番(2):試行検証、場合分け
まずクローバー3人が並ぶという点で、2つの場合に分けて考えて、あとは意外と数を迷うことなく特定することができる問題でした。ただし、異常に多い情報量の中から選択して判断して行く必要もあり、今回の時間内では見送りで正解だったかと思います。
2: サピックス5年生7月組分けテストの全問解説動画
今回の記事では、6/28実施の7月組分けテストの解説動画を配信させて頂き、 分からなかった問題の解消にお役立て頂くことを目的としております。
ただし、6番、7番は、StandByメンバー様との公平性の観点よりご意見を頂きましたため、大変申し訳ございませんが、メンバー様限定とさせていただきます。是非無料体験登録の上、ご覧ください。
※テストが実施された当月か、翌月に無料体験を申込まれた方は、無料体験内容にこのテストは含まれます。
StandByメンバー様用7月組分けテスト全問解説はこちら
1番(1)
1番(2)
1番(3)
2番(1)
2番(2)
2番(3)
2番(4)
2番(5)
2番(6)
3番(1)
3番(2)
3番(3)
3番(4)
4番(1)
4番(2)
5番(1)
5番(2)①
5番(2)②
6番、7番