コベツバweb授業の目的:
中学受験を控えたお子様に、算数で戦える”武器”を授ける
コベツバでは問題を解く技術を体得することを「いつでも取り出せて戦える”武器”を得ること」と表現しています。ポイント(技術)は、単に理解をしているだけでは受験本番に使うことはできません。どんな問題も受験本番もお子様が安心して解いていける、コベツバweb授業ではそんな状態を目指します。
コベツバweb授業では、学習開始時期・偏差値帯・志望校などに合わせて、学習の進め方を「コース」としてご提案しています。本記事では、H-1:志望校攻略と準備コースの取り組みについてご案内します。
H-1コースの方針・概要
対象開始時期
5年生後期
大方針
このコースのメインは「入試でた順教材」で、これまで学んだ技術の総点検と入試実戦訓練を行うことです。5年生後期のうちは、入試の定番技術でも未習のポイントがありますので、先に「ポイント教材」で塾で習っていないポイントを、塾より早いペースで習得するのがおすすめです。全ポイントを手中に収めたら、いよいよ「入試でた順教材」に取り組みましょう。学校を問わずよく出る「超定番・定番」はできるだけ全ての分野を、そこから先は「合格処方箋(志望校別処方箋)」を参考に、分野を厳選して深く・広く学習しましょう。トップガン特訓の対象校の志望者は志望校頻出分野から、トップガン特訓も攻略していこう。最後のラストスパートは、7500問の中からあなたに最適な問題を出題する「コベツバくん特訓」で仕上げを行いましょう。
どんな方が対象?
- 塾の算数にはついていけるので、早めに先取り・リードをつけて、ライバルを引き離したい5年生
- 塾のカリキュラムの都合上、穴になりやすい技術も効果的に学習し、算数で勝ちたい方
- 入試本番に安定して合格者平均以上を得点できるよう、ライバルと差がつく高度技術もしっかり仕上げたい方
- 入試頻出や自身の苦手や弱点を優先して対策し、限られた時間を最大限効果的に活用して学習を進めたい方
コベツバweb授業の構成
技術の型を学習する「ポイント教材」と、技術を総点検して実戦訓練を積む「入試でた順教材」の2つに分かれています。
「ポイント教材」の構成
“グレード” とは?
ポイント(技術)の難易度です。難易度や入試での出題頻度をもとに3段階で分類されています。
- グレード1:土台となるポイント(168ポイント)
- グレード2:入試でメインとなるポイント(230ポイント / 塾では190コ程度習う)
- グレード3(TopGun特訓):最難関校で差がつくポイント
※コベツバweb授業で学べるのはグレード1・2となります
本コースでは、主にグレード2の一部を塾の先回りで習得し、土台が固まった状態で実戦演習に進むことをお勧めしております。算数に相当自信がある場合、ポイント教材を飛ばして、入試でた順に進んでも構いませんが、必要に応じてポイント教材で練習しましょう。

“〜の型” とは?
ポイント教材は、教材と対応する練習テストが含まれています。教材・テストともに2つの難易度に分かれます。
◎共通の型
対象者:志望校問わず全員
ポイント(技術)を素直に使うオーソドックスな問題群。一般的な塾テキストも、6年前半までは8割程度このレベルの問題が掲載されています。一部のポイントは塾テキストに掲載がなかったり、体系的には学習しないポイントです。
◎難関の型
対象者:難関校(S58やY65以上)志望者。※共学の付属校(慶應や筑附)は除く
難関校入試の高度な問題でよく出るパターンを「難関の型」として設定しています。ポイント(技術)を高度に利用する複雑な問題群。塾のテキストではあまり登場しないか、体系的には学習しないレベルになるため、意外と忘れやすく受験生の差がつきやすいところです。コベツバでは丁寧に導入し、解けるように持っていきます。
「入試でた順」の構成
“でた順(超定番・定番・よくでる…)” とは?
ポイント教材でも学習してきた、入試で出題されるポイント(技術)を、5つの頻出度に分けています。頻出度は、中学入試 約60校の10年間の出題分析データに基づいています。超定番ポイントから対策していくことで、入試までのタイムリミットの中で最大限の効果を得ることができます。超定番・定番までは、全分野取り組めるのが理想ですが、志望校で問われやすい分野を選んで、「超定番・定番」からスタートすることもできます。過去問演習と併用することで、スキのない志望校対策が仕上がります。

“典型題を確認 教材” とは?
ポイント教材で学習する典型題を1ポイント(技術) – 1問ずつ総ざらい。忘れた時、間違えたときにポイント教材に戻れるよう、対応表も完備しています。
実戦テストの難易度 ”共通・難関” とは?
入試でた順教材は、典型題をおさらいする教材と、教材に対応する実戦テストが付属しています。全てのナンバー、実戦テストは2つの難易度に分かれます。
◎共通の実戦テスト
対象者:志望校問わず全員
中堅校入試ではレベルA〜B=合否を分ける、難関校入試ではレベルA=必ず正解してほしい問題群です。コベツバの入試難易度では「基礎・標準」です。
◎難関の実戦テスト
対象者:難関校(S58やY65以上)志望者。※共学の付属校(慶應や筑附)は除く
難関校ではレベルB=合否を分ける、トップガン対象校ではレベルA〜Bの問題群です。コベツバの入試難易度では「標準・応用」です。


学習の流れ
コース前半
前半の流れ
ポイント教材 > 練習テスト の順序で、塾でまだ習ってない入試頻出ポイントの学習を進めます。
塾でまだ習っていないポイントは、学年別に以下のリンクよりご確認いただけます。入試では問われるがまだ習っていないポイントを早めに習得して、志望校攻略のための技術を手に入れましょう。
※どちらの塾でもない場合は、SAPIXの進度が比較的他塾と似ておりますので、SAPIXの未習ポイントをご参照ください。(ゆくゆく他塾用の学習シートも提供予定です)

ポイント学習について
まずはポイント動画を視聴後に例題に挑戦しましょう。スラスラ解けなかったり、間違えてしまったら、反復にも取り組みましょう。解説動画と同じようにスラスラ解ける、制限時間内に解けるまで仕上げることが大切です。練習テストで満点を取れる状態になったら、テストにチャレンジ。セット1で満点を逃した場合はセット2も取り組みましょう。

後半は、いよいよ志望校に向けた対策です。
ポイント教材で塾で未習のポイントを手に入れたら、いよいよ志望校攻略に向けた対策です。もし6年生2月からはじめると、ペース次第で5月〜8月頃に終わります。後半の学習では「入試でた順教材」と「合格処方箋」を組み合わせて活用することで志望校でよく問われるポイントから順に、効率よく学習いただけます。入試に向けた実戦練習を積み、さらにライバルを引き離しましょう。

コース後半
後半の流れ
現状を分析し、志望校合格に必要な分野から順に、入試でた順教材で志望校対策を進めます。必要に応じたポイント学習や個別演習で実力を磨くことができます。

(1) 合格処方箋で、分析・戦略を立てよう
「合格処方箋」では、志望校に向けて対策すべき分野を知ることができます。コベツバ初心者は、まず志望校の頻出分野を優先しましょう。コベツバに取り組んできた6年生以降は、スタンバイ(塾解説サービス)や過去問解説サービスで、問題ごとの正解・不正解の結果を記録しましょう。全ての記録を集計し「自動苦手分析機能」で苦手を可視化、「合格処方箋」において対策の優先順位が分かるため、さらに効率的に志望校対策を進めることが可能です。

志望校対策の優先分野と「入試でた順教材」の頻出5段階を組み合わせて、優先順位をきめよう


(2) 入試でた順で実戦訓練を積みつつ、必要なら(3)ポイント学習に戻れる
「典型題を確認」で技術の型を軽くおさらいできます。忘れているポイントがあっても、すぐにポイント教材で豊富な例題で使い方を思い出せます。実戦テストは、全員「共通 セット1」から取り組みましょう。セット1の点数に関わらず、超定番・定番ポイントや志望校対策分野であればセット2まで進めるのが良いでしょう。難関校志望の方は、「共通 セット1」に取り組んで、調子がよければ、「難関 セット1、2」に挑戦しても良いでしょう。

(4) もっと対策したいポイントはコベツバくん特訓へ
対策したいポイントや単元のコベツバくん特訓を作成して、テストを提出しましょう。6年生後半のオススメ難易度は、「標準・応用」ですが、苦手なら「基礎」が良いでしょう。正解すると武器=剣がもらえる仕組みとなっています。まずは標準が全て剣が1本以上となるようトライ! 応用も入試でた順で経験したものは剣1本以上は持っておきましょう!剣がもらえなかった問題は、まずはきちんと自力で迷いなく解けるまでしっかり復習。その後は剣が少ないポイントだけでもう一度特訓を作成。あなたの得意・不得意によるメリハリをつけた対策で、入試まで最短ルートを通って算数を磨き上げましょう。


(5) 6年生後期は、過去問や模試で現在地を測定し、戦略を練り直そう
過去問演習の目的は2つ。1つは、学校のクセや出題形式に慣れること。もう1つは現在の到達度を確認して、合格点を取るために必要なことをあぶり出すためです。ケアレスミス対策や時間配分ももちろん非常に重要ですが、そもそも得点が奮わない分野があるかもしれません。コベツバで、過去問や模試の正解・不正解を入力しておくと、自動で合格処方箋や苦手分析機能が更新されます。必要に応じて戦略を練り直しましょう。
思考力を対策したい時は…
合格処方箋で、思考力問題の対策を勧められた際は、思考力テスト講座がおすすめです。

TopGun特訓
TopGun特訓に取り組むときは、ポイント学習 > ランダム学習 > 実戦演習の順に学習しましょう。

①ポイント学習→②ランダム学習
TopGun特訓は塾でも習わない最難関用の発展技術を学習します。まずは教材で技術を習得した後、テストに取り組みましょう。テストでは教材で学習したポイントを活用することを意識して取り組みましょう。実際の最難関入試相当のテストなので、算数が得意なお子様でも点数が奮わないときもあると思いますが、諦めずに解説動画を見てやり直しを行いましょう。

③実戦演習について
各ポイントの学習が完了したら、もっと練習を積んでおきたいポイントを選んで、コベツバくん特訓でトレーニングしておきましょう。

ペース選択とモデルスケジュール
5年生後期
ペースを選ぼう!

モデルスケジュール

6年生前期
ペースを選ぼう!

モデルスケジュール

よくいただくご質問
Q: 前半の塾で習っていないポイントの学習は飛ばしても良いですか?
おすすめできません。塾で手薄なポイントは、入試で差がつくポイントとして繰り返し出題されています。習う時期が遅いということは、それだけ苦手なまま入試を迎えやすいということがコベツバの受験生データでも確認できているため、おろそかにせず取り組みましょう。よほど算数に自信があるお子様でも、練習テストだけは解いておきましょう。
Q: 「その分野がある程度仕上がった」という基準を教えてください。
コベツバではその分野に習熟する=手に入れた剣の本数が増えると、「分野完成レベル」がレベルアップしていきます。まずは銅→銀→金のメダル。次はトロフィーになります。コベツバweb授業を前期から熱心に続けている方は、対策したい分野の完成レベルを「銀トロフィー」にするのが目標です。
Q: TopGun特訓の志望校を目指してるのですが、コベツバweb授業は必要ですか?
TopGun特訓の対象校でもコベツバweb授業の応用レベルで合否を分ける問題が出題されることがあります。算数が得意なお子様でもコベツバweb授業の応用レベルは取り組んだ方が合格は確実になると言えるでしょう。サピックスで毎回全国10傑争いをするようなお子様達でもコベツバweb授業の応用レベルに入試前まで取り組んでおられ、手応えを感じていらっしゃいます。
限られた時間でどちらを優先すべきか迷うときは、まずはTopGun特訓を試しましょう。TopGun特訓のテストで30〜40点以上得点できそうなら、TopGun特訓を先に進めて良いと言えるでしょう。のちのちコベツバくん特訓まで取り組んで、コベツバweb授業の応用レベルまでカバーできるのが理想的です。TopGun特訓で30点以上得点できない分野があれば、コベツバweb授業から始めた方が良いでしょう。Top Gun特訓は入試当日でも難しい問題です。点数が奮わない時も諦めずに、時間を置いて再挑戦することが大切です。
Q: コベツバくん特訓に何回取り組んでも、なかなか正解できない時は?
応用レベルは入試で合否を分ける問題なので、手応えがあるのは当然です。苦手なポイントは、何度も特訓にトライする前にまずは徹底した解き直しが大切です。苦手なポイントこそ、1週間後にもう一度同じ問題を解いて正解できることから始めましょう。解いた問題の量より、やり直しの質を意識しましょう。
さっそく学習を開始しよう!
進めるべきポイントを、学習計画管理シートを利用して確認・管理できます。
効果的、かつスムーズに学習が進められるよう学習計画管理シートをご用意しています。具体的なスケジュールの作成・進捗管理・カスタマイズ等をシート上でおこなっていただけますので、ダウンロードもしくは印刷してご利用ください。
一覧だけが欲しい!印刷したい!という方はこちら
後半の学習をスムーズに進めよう
“対策すべき分野・ポイント” を確認する方法をご案内します。
1. 合格処方箋で ”志望校×苦手” を知ろう
コベツバ学習ホームの下部に「得点分析・処方箋」があります。志望校を選択して、補強すべき分野や頻出分野をチェック!

2. 分野 > 単元を選んでコベツバくん特訓を作成
単元と難易度を選んで、最下部の「コベツバくんのテストに挑戦」からコベツバくん特訓を作成しましょう。単元を選ぶ際には、剣の獲得状況のバーが参考になります。苦手を最優先で潰したいご家庭は、不正解(赤色)や未挑戦(灰色)が多い単元から取り組みましょう。「未ゲット武器のみ」をオンにすると、単元内で獲得できていない武器に絞って出題されます。

3. これまでに作成した特訓一覧へ
作成した特訓は、コベツバ学習ホームの「特訓一覧」ボタンから確認できます。

4. 武器を獲得できていないポイントだけに挑戦する
単元から「詳しく」をクリックすると、その単元に含まれる”ポイント”ごとの武器の獲得状況を見ることができます。剣が獲得できてないポイントだけに絞って、ピンポイントで1つずつ再挑戦したい時に活用しましょう。
さらにコベツバを使い込めば、ポイントごとの細かな正答率データで自分の強みと弱みが手に取るようにわかります。コベツバの模試・過去問・テストの結果を一元管理できるメリットを存分に活かして、効果的な家庭学習を実現することができます。

後半の学習を開始しよう!
コベツバでは、算数の技術1つ1つを武器に見立て、その武器で解ける問題に正解すれば、武器やメダルがもらえます。自分が着実に進化してることが「武器の一覧」で一目で分かるので、苦しい時期でもモチベーションを保つことができます。達人にたどり着くのは至難の業ですので、まずは強化したい分野ごとに、銅トロフィーや銀トロフィーを狙いましょう。コベツバの武器集めを続けることで、入試まで着実にステップアップして、算数で勝てる受験を実現することができます。