聖光学院の算数 2019年入試問題(過去問)の動画解説と来年度に向けた対策【過去問10回動画解説つき】

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by 村中  公開: 更新:

ここでは、2019年に行われた聖光学院の入試問題(過去問)の傾向を分析し、来年以降の志望者に向けた対策の大まかな方向性を示していくことで、第一志望のお子様・保護者様が適切に対策の方向性を理解できるようにして頂くことを目的にしております。

聖光学院過去問(入試問題)解説・サピックス解説のお知らせ

中学受験コベツバでは、サピックス算数テキストの全問動画解説『StandBy(スタンバイ)』および、詳細な難易度分析・配点付きの算数過去問10年分(1日目6年・2日目4年)解説を提供予定です。

   

   

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1: 聖光学院の入試(過去問)の全体感

まずは、2019年の聖光学院で出題された算数入試問題(過去問)の分析表をご確認ください。

2019年聖光学院の算数入試の分析表 2019年聖光学院の算数入試の難易度別配点

例年、聖光学院の問題レベルは受験生の母集団の質を考えた場合に易しく、平均点と合格者平均点の差が少なく、また合格最低点のラインが高い特徴があります。2019年も同じく「しっかりと訓練してきた子供たち」にとっては、「どこかで見たことがある問題」が多い印象をもつ内容だったかと思います。

従って、B部分の取りこぼしをいかに最小限で抑えることができるのかが、完全に勝敗を分けることになっただろうと推測します。

ただ、余談としていつも思うことではありますが、聖光学院の先生方は、子供達の算数の穴をよくよく理解されている印象を持ちます。大問1の「の比の比」と「範囲」、これらを入れるだけで簡単な問題も一気に正答率が下がる傾向があることを分かって出題されているのだろうと推察します。

テーマとしては、「平面」「立体」「場合の数」「論理・推理」「速さ」という聖光学院及び他難関校の鉄板テーマであり、ここも例年通りです。

 

では、2019年聖光学院の算数入試で要求されていることは、

1: 「ポイント学習の広さ」
2: 「素早く正確な処理能力」

の2点に尽きるかと思います。

1: 「ポイント学習の広さ」

典型的な問題とそこから少し手を伸ばせば届きそうな問題でB部分を構成しています。従って、特に上記5つの単元については、核となるポイントを丁寧に、どの方向から、どのような聞かれ方をしても答えられるくらいまで徹底的に仕上げられれば、8割まで到達できる試験内容だったかと思います。

逆に、「なんとなくできたからいいや」と、一つ一つの問題やポイントを押さえずに学習してきた子供達はいつまでたってもこの問題セットで8割に到達することはないでしょう。「明確なとっかかりを捉えて、このパターンなので、こういう理由でこれを使う」ということが言えるまでになることを目指して欲しいです。

2: 「素早く正確な処理能力」

合格最低点と合格者平均点の差が小さい特徴があり、ミスが致命傷になり得る学校です。

従って、気持ちよく解ける問題も多いものの、そこでミスをしないように進行できるかも問われました。問題文がやたらと長いという特徴もあり、目線の動きが上下左右に揺さぶられますので、そこで線を引く、書き込む、自分で抽出した大事な数字をマークするなど、「ミスをしないための自分なりの武装」をどこまでできたかが入試の緊張環境の中で現れるのだろうと思います。

 

2: 2019年聖光学院入試(過去問)算数問題ごとの解説動画

大問1番:

1番(1)

 

1番(2)

 

1番(3)

 

大問2番:

<

2番(1)

 

2番(2)

 

2番(3)

 

大問3番:

3番(1)

 

3番(2)

 

3番(3)

 

3番(4)

 

大問4番:

4番(1)

 

4番(2)

 

4番(3)

 

大問5番:

5番(1)(2)

 

5番(3)

 

3: 聖光学院の志望者に向けた入試対策の方向性

1: 「ポイント学習の広さ」

「聖光学院のB問題に取り組んで、解法が思い浮かばなければ負け」という勝負だと思います。また、ポイントとしても、やや通常の受験生が苦手・嫌がるポイントを選択してくる傾向もあります。

頻出単元である「平面」「立体」「場合の数」「速さ」については、徹底的に技術・テクニックを身につけて行くことと、それらも単にテキストや塾で受けたテストで出てきた具体的な1つや2つの問題だけで使えるというところに留まってはいけません。「どういう時に使うのか」「なぜ、使えるのか」「使うと何が、良いのか」を、頭でも理解し、体でも経験して掴んでおくことが、緊張環境下の入試で再現できる為に重要になってきます。

また、時間制限が厳しいテストにもなりますので、ポイントがわかりやすい問題に悩んでいることでは、「場合の数」「論理・推理」に使う時間がなくなって行くこともあります。

反面で、非常に難解な発展問題が出題されるケースは少ない為、そこに重点的に取り組むというよりも、典型問題の幅を広げること、それをすぐに間違いなく気づき、操作できることを目指してもらうと良いでしょう。

2: 「素早く正確な処理能力」

文章を読んで意味を理解する速さ
文章中から数値を間違いなく拾い上げる正確さ
煩雑な計算も一部出現するときの処理・見直しの工夫

など、を身につけていく必要があります。

普段の学習からミスをした場合に、「もう一度同じミスをしないためには、今後何をしていけばいいのか」ということを一つ一つ振り返って学習していき、入試時点では「ミスをしないための武装」がされた状態で、入試に臨むことを目指して欲しいです。

以下はご参考までに。

ケアレスミス制圧の為の5ステップ
ケアレスミス制圧の為の5ステップ

 

4: 聖光学院の出題傾向(過去10年の過去問よりデータ分析)

まずこちらが聖光学院の分野別配点率になります。

分野別配点率 分野別配点率

「速さ・立体図形」で約33%と全体の3分の1を占めていることがわかります。また「論理推理」「文章題」「平面図形(割合なし)」「水と水グラフ」はほとんど出題されていません。

次に聖光学院のレベル別配点率を見てみましょう。

レベル別配点率

レベルAが53%以上と多くの割合を占め、これは他最難関に比べて大変高い割合です。受験者平均が例年50〜60%であることから合格するのであればレベルAは全問正解する必要があります。合格者平均は毎年75%程度であることから、レベルAとレベルB(37.4%)のうち約半分の19%を得点できれば70%と合格ボーダーライン、レベルBの3分の2を得点できれば、77%と合格者平均に迫ることができます。

最後に、聖光学院のレベル別×分野別の配点から対策効果の高い単元を洗い出します。

レベルA頻出単元

四則演算を除くと、「立体図形・速さ・規則性・数の性質・場合の数」で全体の半分以上になります。

レベルA分野別配点率

レベルB頻出単元

レベルAと同様「立体図形・速さ・場合の数」に加えて、「平面図形(割合あり)」「図形・点の移動」が上位に食い込んでいます。

レベルB分野別配点率

レベルC頻出単元

ここまで登場している「場合の数・立体図形」に加えてこれまで全くランキングに現れなかった「平面図形(割合無)」が突如第2位に登場しています。つまり「平面図形(割合無)」は出題されるとすればそれは難問である可能性が高い、ということになります。

レベルC分野別配点率

聖光学院に合格するにあたって対策の効果が高い単元

1:速さ

まず第1に「速さ」はレベルABの出現率は高く、逆にCDではあまり出題されていないことから対策の効果が非常に高いです。聖光学院の速さといえば「ありとあらゆる線分図問題」が出題される傾向にありますので、十分に対策した上で「速さは絶対に得点できる」ところまで高めてほしいと思います。

2:立体図形

レベルABCのどれも大きな割合を占めていますが、通常大問1つの後半の小問に出現するレベルCのものを回避する判断さえできれば十分な得点源となるでしょう。近年の最難関立体図形の難化の流れは聖光学院も例外ではないことが伺えます。
レベルAの対策としては、テキストに出現する立体図形はもう一度見直すこと、レベルBの対策としては近年立体図形が難化している「渋幕・開成」の過去問(またはTopGun特訓立体図形編)を行いましょう。

以上です。

今回は聖光学院2019年の入試(過去問)分析でした。来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の算数の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、聖光学院志望の小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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