渋谷教育学園幕張中学校 入試問題(過去問)の動画解説と傾向分析-2019年算数-

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by 村中  公開: 更新:

ここでは、2019年に行われた渋幕の入試問題(過去問)の傾向を分析し、来年以降の志望者に向けた対策の大まかな方向性を示していくことで、第一志望のお子様・保護者様が適切に対策の方向性を理解できるようにして頂くことを目的にしております。

2019年1月23日に実施された渋幕の1次入試の問題です。

問題PDF
解答PDF

 

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1: 渋谷教育学園幕張中学校の入試(過去問)の全体感

まずは、2019年の渋幕で出題された算数入試問題(過去問)の分析表をご確認ください。

図1

前半部分に「大問1:場合の数」「大問3:論理・推理」と、その場で与えられた均等な条件の中で、
「どこまで仕掛けられたオチに気づくことができるか」
「制限時間の中で、一定書き出していくパワーはあるか」
「そのパワーを少しでも削減できる工夫はあるか」

ということが問われました。

この部分では、事前の技術によって差はつかず、いかに日頃から思考力を要求される問題と格闘してきたか、また一定調べ上げのパワーを要求する問題を早く正確に仕上げられる状態であるか、がそのまま反映される結果になったかと思います。

一方、今年は「大問2:N進法」のサピックス(SAPIX)をはじめとした、小4-5レベルの進学塾の算数テキストにも記載されている基本問題が入っており、受験者の大半が正答している知識・経験を要求する問題がありましたが、これはあまりにも難易度的に珍しいものだと判断すべきです。今年はこの大問の影響で平均点が多少上がるかもしれません。

また、後半はいつものように難易度の高い「平面図形」「立体図形」が並びました。まず、平面図形の大問4番ですが、昨年・一昨年も有名な「753三角形」が出題されたように事前の知識・経験で大きく差がつく問題を出題しておりましたが、今年も同じく別解で挙げさせて頂いた「3:4:5有名直角三角形とその内接円パック」を利用すれば、(1)(2)の全てが一瞬で解けてしまう問題が出題されてしまいました。

また、この解法を利用しない場合、(2)は「1・2・トンガリ、1・3・トンガリ」と言うこちらもマニアックな知識を使うこととなり、いずれにせよそこまで学習した子供達にとってはある種容易に得点できる問題を入れてくることも近年の傾向と言えるでしょう。また、(1)の直角〇×から補助線を引かせていくタイプの問題も、経験がモノを言う問題であり、平面図形についてはどこまで広く深く論点に触れてきたのか、で大きく出来が分かれる内容になりました。

尚、「立体図形」については、四角すい台の切断で、「どこから見るべきなのか」「どのように切り口を入れていくのか」に難しさのポイントがあり、特に「左右の面が平行ではない」ことを忘れて進行して間違った方が多数出てくる作りになっていたと推測します。使う技術としても図形の平行線セットを捉えて、正面から見ることで「平均の策」に持ち込んだり、通常以上に難しい切断面を書かせたりと、ここも一定以上の訓練を積まなければ正答できない作りになっていました。また、大問5の最後は例年通り、関門が多く正解までたどり着くのが遠く難しい難問でした。

尚、近年よく出題されていた「速さ」「グラフ」の出題がないことも特徴となりましたが、来年に出題される可能性も高く残されておりますので、引き続き対策を怠らないことが重要だろうと考えます。

 

2: 2019年渋谷教育学園幕張中学校入試(過去問)算数問題ごとの解説動画

大問1番:

1番(1)

1番(2)

1番(3)

大問2番:

2番

大問3番:

3番

大問4番:

4番(1)

4番(2)

4番(別解)

大問5番:

5番(1)

5番(2)①

5番(2)②

 

3: 渋谷教育学園幕張中学校の志望者に向けた入試対策の方向性

まずは、何はともあれ、「平面図形」「立体図形」を広く、深く学んでいくことが知識・経験の拡充という意味で第一です。知識・経験がないと手も足も出ない問題になっていますので、通常以上の図形対策が必要になります。テキスト掲載の典型問題だけではなく、貪欲に技術を習得しつつ、自分の頭で考え、あまり見ないケースのものまで一定解くことができる状態を形成していくことが望ましいと言えます。特に平面図形においては、「753三角形」「3:4:5直角三角形の内接円パック」と言い、「知っていればかなり容易になる」問題が連続的に出題されていることから、渋幕の平面図形は「高度な知識武装」で大きく差がついてしまうと言って良いでしょう。

続いて、「場合の数」「論理・推理」の思考系の問題。出題頻度・数が多く、これらに慣れていく必要があります。習慣に取り入れて、数をこなしていくことで、「気付くポイントが見えやすくなる」「一定パワーをかけて、工夫をして書き出す」力自体を養成していくことが望まれます。一朝一夕の付け焼き刃ではどうにもなりませんので、習慣の中で着実に力を養成していくことが良いでしょう。

最後に、2019年は出題されませんでしたが、「グラフ絡み」の問題です。「速さの隔たりグラフ」「水グラフ」など、「グラフ」という変化量の問題に対して一定以上に習熟しておくことも重要です。そして、同じ文脈で「速さ」「図形の移動」「点の移動」など、「変化」を捉えられるのかを問うことを好みますので、グラフの有無に限らず、「動きのある単元」は、他単元以上に習熟しておく必要があろうかと思います。

また、例年合格点は5-6割程度となっておりますので、「問題の取捨選択」も実力テストを通じて徹底的に行っていく必要があります。「限られた時間の中で得点を取り切る」ということ自体が、最後合否を分けることになるのは渋幕だけではありませんが、1問1問が難しく大きい入試問題の学校なだけに、余計にその選択・その1問が重要になってくる為、大型テストにおいては得点や偏差値だけではなく、「制限時間の中で、得点を取り切れたのか」をしっかりと振り返って、この力を高めて行ってもらうと良いでしょう。

 

以上です。

今回は渋幕2019年の入試(過去問)分析でした。
来年度以降の志望の方にとって、少しでも今後の算数の学習のご参考になれば幸いです。

中学受験コベツバは、渋幕志望の小学生とその保護者様をエンパワーし続けられる存在になるべく引き続き頑張って参ります。

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